愛にさよならをとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 愛にさよならをの意味・解説 

愛にさよならを

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/12 20:05 UTC 版)

愛にさよならを
カーペンターズシングル
初出アルバム『ア・ソング・フォー・ユー
B面 クリスタル・ララバイ
リリース
録音 1972
ジャンル ソフトロック
時間
レーベル A&Mレコード
作詞・作曲 リチャード・カーペンター
ジョン・ベティス
プロデュース ジャック・ドーアティー英語版
チャート最高順位
  • 7位(アメリカ)
  • 4位(カナダ)
  • 9位(イギリス)
  • 55位(日本)
カーペンターズ シングル 年表
小さな愛の願い
(1972年)
愛にさよならを
(1972年)
シング
(1973年)
テンプレートを表示

愛にさよならを」(あいにさよならを、: Goodbye to Love)は、リチャード・カーペンタージョン・ベティスが作曲し、カーペンターズが1972年に発表した歌。

経緯

リチャード・カーペンターが、ビング・クロスビーの1940年の映画『愉快なリズム英語版』を観ていたとき、劇中で苦悶する作曲家の偉大な作品『愛にさよならを』は題名しか言及されなかった。

リチャード曰く「その曲は劇中で演奏されず、ただ曲の存在が口にされるだけ」とのこと。

彼はすぐにメロディと歌いだし歌詞を思いついたという。

愛にさよならを言おう
私が死のうと生きようと、誰も気にかけはしない。
私の傍を、恋のきっかけが何度も通り過ぎていった…

カーペンターズがこの曲の制作をするうち、リチャードはファズギターを取り入れるべきだと考え、カレン・カーペンターはカーペンターズの前座を務めていたバンドのトニー・ペルーソに電話をかけ、レコーディングへの参加を誘った。ペルーソは後に「最初は電話の主が本当にカレン・カーペンターなのか信じられなかった。でも彼女がもう一度名乗ってくれて…ようやく本当に彼女なんだと、自分が憧れのアイドルと話しているんだと分かった」と回想している。

カレンはペルーソに、自分とリチャードが「愛にさよならを」という曲の制作をしていること、2人ともペルーソのバンドでの仕事ぶりをよく知っていること、ペルーソは自分たちが求める音にぴったりなのだという事を伝えた[要出典]。(レコーディングで)まずペルーソはいくぶん優しく、甘く演奏したが、リチャードは「違う違う! メロディーを5小節演じたら、その後はバクハツするんだ! 成層圏まで舞い上げろ! さあ行け! きっと凄いぞ!」と励ました[1]。15分後、この名曲は缶に収められた。

リチャードは、1971年末ベティスと共にロンドンを訪れている間にまず曲を書き上げ、翌1972年には詞を加えた。リリースされると、Billboard Hot 100の7位まで上った。カーペンターとベティスの共作からなる曲が全米10位内に入ったのはこれが最初である。

だが、ラブバラードにファズギターのソロを入れるというリチャードのアイデアによって、「カーペンターズは裏切ってハードロックに転向した」といった嫌がらせの手紙が届いた。また、いくつかのアダルト・コンテンポラリー志向のラジオ局も、これを理由に放送しなかった。

ペルーソは「ロックンロールイージーリスニングを融合させようなんて誰も考えつかなかった事だよ。リチャードの発想には驚かされた」と述べている[1]。現在では、パワーバラード (power ballad) の原型だと評されている[1]

ドキュメンタリーDVD 『Close to You: Remembering the Carpenters』では、トニー・ペルーソは「この曲はファズギターを初めて使ったラブバラードのうちの一つだ」と述べている。

担当パート

言及

「愛にさよならを」はSFシチュエーション・コメディ宇宙船レッド・ドワーフ号」の第2シリーズ第11話「お払い箱?ホリー最大のピンチ!」で使われている。ノーマン・ラヴェット英語版演じるホリー(宇宙船のコンピュータ)が後継機の登場で電源を切られる時、ホリーがこの曲を歌う。

脚注



このページでは「ウィキペディア」から愛にさよならをを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から愛にさよならをを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から愛にさよならをを検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「愛にさよならを」の関連用語

愛にさよならをのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



愛にさよならをのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの愛にさよならを (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS