怪談海女幽霊
原題: | |
製作国: | 日本 |
製作年: | 1960 |
配給: | 新東宝 |
スタッフ | |
監督: | 加戸野五郎 |
製作: | 大蔵貢 オオクラミツグ |
原案: | 海樹満咲 |
脚本: | 松木功 マツキイサオ |
企画: | 津田勝二 |
撮影: | 岡田公直 オカダ |
音楽: | 長瀬貞夫 ナガセサダオ |
美術: | 宮沢計次 ミヤザワケイジ |
録音: | 根岸寿夫 ネギシヒサオ |
照明: | 石森浩 イシモリヒロシ |
キャスト(役名) |
明智十三郎 アケチジュウザブロウ (池田高志警部補) |
万里昌代 バンリマサヨ (里村奈美江) |
御木本伸介 ミキモトシンスケ (俊也) |
倉橋宏明 クラハシヒロアキ (里村勇作) |
若杉嘉津子 ワカスギカツコ (妻照代) |
九重京司 ココノエキョウジ (宮内進太郎) |
矢代京子 ヤシロキョウコ (娘加代子) |
大谷友彦 オオタニトモヒコ (大場為三郎) |
鈴木信二 スズキシンジ (木下源蔵) |
沢井三郎 サワイサブロウ (長浜吉次) |
渡辺高光 ワタナベタカミツ (伜大吉) |
小高まさる コダカマサル (田口巡査) |
山下明子 ヤマシタアキコ (キク) |
可児朱実 カジアケミ (広子) |
扇町京子 オウギマチキョウコ (澄子) |
津路清子 ツジキヨコ (巫女) |
水原爆 (紀州屋の鉄) |
山川朔太郎 (亀松) |
石川冷 イシカワレイ (船頭久平) |
千葉徹 チバトオル (船長安藤) |
西一樹 ニシカズキ (船長牛島) |
勝又馨 カツマタカオル (漁夫六助) |
九条明子 (海女サヨ) |
美谷早百合 ミタニサユリ (海女弓子) |
秋山れい子 アキヤマレイコ (海女千代) |
解説 |
「三人の女強盗」の松木功の脚本を、「御存知黒田ぶし 決戦黒田城」の加戸野五郎が監督した怪談もの。撮影は「男が血を見た時(1960)」の岡田公直。 |
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
九鬼港沖合の小島“神島”の素封家里村勇作が、終戦直後のある夜シケにあって遭難した。妻の照代が夫を追って自殺し、一人娘の奈美江も地獄岩から身を投げた。里村家唯一人の血筋である俊也も戦死が判明し、里村家は人手に渡った。数年後、港に勇作と照代の亡霊が出るという噂が出た。その噂を裏書きするように、流れ者の漁師大場為三郎と木下源蔵が行方不明になった。今は村一番の網元で実権を握る紀州屋の旦那宮内進太郎は、昔は勇作の家で働く漁師だった。娘の京子や使用人達が亡霊の話をすると、笑って打ち消したもののその夜から亡霊に悩まされた。駐在の連絡でやって来た池田警部は、調書から為三郎と源蔵の事件を殺しと断定した。捜査を開始してまず浮かんで来たのは紀州屋であった。紀州屋と為三郎が口論したこと、事件の前の晩、妾の家にいた源蔵が見知らぬ男に呼び出されたこと、などが理由だった。しかし、紀州屋は答えず幽霊封じの祈祷を始めた。神島近辺の海女が地獄岩の海底で勇作の幽霊を見勇作の家を買い取った長浜吉次が地獄岩の近くで勇作と照代の亡霊に取りつかれて海底に姿を消すという事件が起きた。神島に渡った池田警部は、吉次の伜大吉が奈美江を愛し、大吉が海にはまったのと、奈美江が身投げしたのが同一の日だったことを知った。島の者に導かれて地獄岩にもぐった警部は、岩に安置された勇作と照代の位牌の前に、為三郎、源蔵、吉次三人の苦悶を物語る遺骸を発見した。怨恨による殺しと確信した警部は、里村家の使用人だった亀松から、紀州屋と為三郎が勇作夫婦を殺して、実権を握ったらしいということを聞き出した。惨事を予期した警部が九鬼に引き返したのは紀州屋がかつての勇作夫婦の亡霊に殺害されたあとだった。--かつての里村家の四人の使用人、為三郎、源蔵、吉次、紀州屋を殺したのは、死んだと伝えられた奈美江だった。父勇作を四人に謀殺されたことを知り、自害を装い幽霊の姿を借りて四人に報復したのだった。 |
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