嵐の女とは? わかりやすく解説

嵐の女

原題:Les Possedees
製作国:フランス
製作年:1956
配給:映配
スタッフ
監督:Charles Brabant シャルル・ブラバン
製作:Leopold Schlosberg L・シュロスベルグ
原作戯曲:Ugo Betti ウーゴ・ベッテイ
脚色:Charles Brabant シャルル・ブラバン

Maurice Clavel モーリス・クラヴェル
台詞:Maurice Clavel モーリス・クラヴェル

Andre Tabet アンドレ・タベ
撮影:Edmond Sechan(1) エドモン・セシャン
録音:Jean Bertrand 
カメ:Ghislain Cloquet ギスラン・クロケ
キャスト(役名
Madeleine Robinson マドレーヌ・ロバンソン (Agatha
Raf Vallone ラフ・ヴァローネ (Angelo
Magali Noel マガリ・ノエル (Pia)
Dany Carrel ダニー・カレル (Sylvia
解説
ウーゴ・ベッテイ戯曲山羊の島』、で、脚色監督シャルル・ブラバンモーリス・クラヴェル担当ブラバンサルトルの「恭々しき娼姉」を演出認められた人。主演は「高原の情熱」のマドレーヌ・ロバンソン、「妄執の影」のラフ・ヴァローネ男の争い」のマガリ・ノエル
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
オート・ブロバンスの人里はなれた山間に、「山羊の島」と呼ばれる土地がり、戦争で夫を失ったアガタマドレーヌ・ロバンソン)と娘のシルヴィアダニー・カレル)そして義理の妹当るピアマガリ・ノエル)の三人が、女だけで山羊飼って平和に暮していた。或日この女だけの平和境に、物好き夢想家イタリアの若い農夫アンジェロラフ・ヴァローネ)が訪ねてくる。彼は戦争中捕虜となり収容所アガタの夫と一緒だったのである釈放直前病死しアガタの夫はアンジェロ信頼しきっていて、家庭内日常生活些細なことまで詳しく話して聞かせた。こんなことから、釈放されて自由の身になったアンジェロは、アガタ訪ねよう思っていた。アガタ会ったアンジェロはこうしたいきさつ興奮しながら話して聞かす三人の女一人の男と四人で住むようになるアンジェロ自身はいとも軽い気持であったにしろ、アガタにとって彼との同居大きな問題でもあり誘惑でもあった。遂にアガタはせきを切って流れ水のようにアンジェロ胸の中身を投げ出してしまう。ところがピアシルヴィアも、「恋するアガタ」の変化みてとる本能的な反射作用からピアシルヴィア二人アガタにもアンジェロにも烈しい憎悪感じはじめる。ところがアンジェロ自身のんきな空想ふけっている。或日川岸で洗濯余念のないピア出会った時、目の前新鮮な果物には何のためらいもなしにとびつく。こんな浮世ばなれした平和な土地にも危険で煩わしい出来事生れるものだ。嵐の来そう前触れが誰の心にも感じられるアンジェロ自身もその気配気付く。思いがけない根強い女達敵対心前に唖然とする物語緊張した雰囲気包まれ終りに近ずき、情熱闘争劇的な分解をみせる。風雨はらんだ一陣の風がこの小さな山羊の島」を吹き荒らしたとみるや、苦悩ゆがめられ男女を結びつけていた忌わしい結目を吹きちぎって去って行った。「山羊の島」の生活は、再び以前秩序とりもどした




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