岳物語とは? わかりやすく解説

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岳物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/02 08:28 UTC 版)

岳物語』(がくものがたり)は、椎名誠による日本の私小説1985年集英社刊。続編『続 岳物語』は1986年、同社刊。椎名の長男・岳を作品のモデルとして、保育園から小学校6年間を経て中学校入学までの家族生活や、次第に訪れる岳の反抗期とそれを通じた自立・成長の姿を、父親である椎名自身の視点から描く。椎名の私小説路線の第一作であり[3][4]、代表作の1つと評価される[5][6][7]。本項目では、正・続の2冊を改稿を加えた上で1冊に再編した『定本 岳物語』(1998年)についても併せて解説する。


注釈

  1. ^ 題名のかな・漢字は編集年度によって異なる。採用当初は「ふろ場」で、2012年教科書以降は「風呂場」表記である。
  2. ^ 替え歌は「えーびーしーでーいーえすじー/カーニーチンポコはさまれたあ/いーてーいーてーはーなーせー/はーなすもんかーソーセージー〔ママ〕(後略)」というもので、この中のチンポコという歌詞が問題視された。なお、この替え歌は「ヨコチンの謎」を通読した場合、岳の散髪と、岳の通うサッカークラブのキャプテン「ヨコチン」のあだ名、という並行した2つの話題を最後に繋ぎ合わせる役割を担っている。
  3. ^ 週刊ポスト』に連載した、大黒屋光太夫の足跡を辿ったノンフィクション『シベリア追跡』のための取材旅行。
  4. ^ 『パタゴニア あるいは風とタンポポの物語り』(情報センター出版局、1987年)のための取材旅行。
  5. ^ このベルトは岳とのプロレスごっこで父子の間を行き来したのち椎名の手許に返り、『椎名誠の増刊号』123頁に写真がある[28]

出典

  1. ^ 家族のあしあと, p. 280, あとがき.
  2. ^ 椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』新潮社〈新潮文庫〉、1996年9月、23頁。ISBN 978-4-1014-4817-6 
  3. ^ a b c d 自走式漂流記 1996, pp. 404–405
  4. ^ 単行本 1985, p. 252, あとがき.
  5. ^ a b 椎名誠の世界”. 浦安市立図書館. 2022年10月1日閲覧。
  6. ^ 柏崎日報復刊50周年で椎名誠さん講演会”. 柏崎日報 (1998年5月20日). 2022年10月1日閲覧。
  7. ^ 竹田竜世: “熱い夏、でっかい空、どろんこで駆ける球児 椎名誠さん - 高校野球”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2018年8月19日). 2022年10月1日閲覧。
  8. ^ 文庫版 1989, p. 262, 解説(斎藤茂太).
  9. ^ 単行本 1985, 奥付.
  10. ^ a b 椎名誠の仕事 聞き手 目黒考二 『岳物語』その2”. 椎名誠 旅する文学館. 2022年10月1日閲覧。
  11. ^ a b 家族のあしあと, p. 279, あとがき
  12. ^ a b c d こんな風に生きてきた”. 椎名誠 旅する文学館. 2022年10月1日閲覧。
  13. ^ クレジットとキャッシュレス社会”. 椎名誠 旅する文学館. 2022年10月1日閲覧。
  14. ^ さらば国分寺書店のオババ”. 椎名誠 旅する文学館. 2022年10月1日閲覧。
  15. ^ わしらは怪しい探検隊”. 椎名誠 旅する文学館. 2022年10月1日閲覧。
  16. ^ a b 家族のあしあと, p. 278, あとがき
  17. ^ 椎名誠「あとがき」『孫物語』新潮社、2015年4月21日、221頁。ISBN 978-4-1034-5623-0 
  18. ^ 定本 1998, p. 429, あとがき.
  19. ^ 続 文庫版 1989, p. 292, 解説(野田知佑).
  20. ^ 自走式漂流記 1996, p. 410.
  21. ^ 続 単行本 1986, 奥付.
  22. ^ 日本子どもの本研究会 編『新・どの本よもうかな? 中学生版 日本編』金の星社、2014年3月、58頁。ISBN 978-4-3230-1597-2 
  23. ^ 定本 1998, p. 428, あとがき.
  24. ^ a b 椎名誠の仕事 聞き手 目黒考二 『岳物語』その3”. 椎名誠 旅する文学館. 2022年10月1日閲覧。
  25. ^ 中学校国語 平成28年度用 編集の趣旨と特色” (PDF). 学校図書. 学校図書. p. 11. 2019年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月26日閲覧。
  26. ^ 『中学校国語 1』学校図書、2001年、6-17頁。 (平成13年度文部科学省検定済教科書
  27. ^ 椎名誠『怒濤の編集後記』本の雑誌社、1998年10月、195頁。ISBN 978-4-9384-6372-4 
  28. ^ 椎名誠の増刊号, p. 123.
  29. ^ 野田知佑『ともに彷徨いてあり カヌー犬・ガクの生涯』文藝春秋、2002年4月、21頁。ISBN 978-4-1635-8470-6 
  30. ^ 大きな約束, p. 282, あとがき.
  31. ^ 三匹のかいじゅう, p. 262, あとがき.
  32. ^ 続 単行本 1986, p. 283, あとがき.
  33. ^ 定本 1998, p. 432, あとがき.
  34. ^ 三匹のかいじゅう, p. 263, あとがき.
  35. ^ a b 椎名誠の増刊号, p. 159
  36. ^ a b 定本 1998, p. 431, あとがき
  37. ^ 定本 1998, p. 452.
  38. ^ 定本 1998, p. 460.
  39. ^ 続 大きな約束, p. 215.
  40. ^ 定本 1998, p. 457.
  41. ^ 続 文庫版 1989, p. 298, 解説(野田知佑).
  42. ^ 続 文庫版 1989, p. 299, 解説(野田知佑).
  43. ^ a b c 北上 1995, pp. 128–129
  44. ^ a b 椎名誠の仕事 聞き手 目黒考二 『岳物語』その1”. 椎名誠 旅する文学館. 2022年10月1日閲覧。
  45. ^ 定本 1998, p. 430, あとがき.
  46. ^ a b 続 大きな約束, p. 214
  47. ^ 定本 1998, p. 458.
  48. ^ 定本 1998, p. 450, あとがき.
  49. ^ a b 三匹のかいじゅう, p. 264, あとがき
  50. ^ 続 大きな約束, p. 261.
  51. ^ 続 大きな約束, 「湾岸道路」.
  52. ^ 三匹のかいじゅう, p. 27.




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