小笠原長和 (歴史学者)とは? わかりやすく解説

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小笠原長和 (歴史学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/03 22:49 UTC 版)

小笠原 長和(おがさわら ながかず 1914年12月16日[1]2009年9月15日[2])は、日本の歴史学者

経歴

獣医として陸軍騎兵第18連隊に勤務していた小笠原長淳[3]と房のあいだに、栃木県で生まれる[1][4]1938年早稲田大学文学部史学科を卒業[5]卒業論文は「関塞の史的考察(王朝時代を中心として)」[6]。在学中は、花見朔巳荻野三七彦らに師事した[4]。卒業後の1938年から1945年まで東京大学史料編纂所で史料編纂業務嘱託として勤め[7][4]、また1944年9月からは東京都立牛込商業學校教諭を兼務し[4]、1945年9月に千葉師範学校教授となる[8]。1949年に同校が千葉大学となると、助教授[9]となる。1965年に教授となり[10]、人文学部長等の任にも当たった。1980年に退職[11]し、名誉教授の称号を与えられる[4]。その後、千葉経済短期大学教授を務めた。

専門は、日本中世史・近世史。文部省科学研究費綜合研究「近世庶民史料調査研究」の第三分科会委員を委嘱されたり[12]、千葉県史編纂委員会委員を務めた[4]ことをはじめとして千葉県内の自治体の編さんを担い、漁業史や千葉氏研究など、房総の地域史研究をリードした。

1988年に勲二等瑞宝章を受章[13]。逝去にあたり正四位に叙せられる[14]

主要な著作

参考文献

  • 署名なし 著「小笠原長和略年譜」、小笠原長和 編『東国の社会と文化』梓出版社、1985年、567-573頁。全国書誌番号: 86021775 


脚注

  1. ^ a b 日本著作権協議会 編『著作権台帳 第9版 文化人名録 昭和35・36年版』日本著作権協議会、1960年、801頁。全国書誌番号: 51002056 
  2. ^ 「訃報」『千葉史学』第55号、千葉歴史学会、2009年、121頁、国立国会図書館書誌ID: 000000036769 
  3. ^ 『職員録 大正3年甲』印刷局、1914年、470頁。NDLJP:12299712/260 
  4. ^ a b c d e f 署名なし 1985
  5. ^ 『会員名簿 昭和33年12月発行』早稲田大学校友会、1958年、183頁。国立国会図書館書誌ID: 000001010095 
  6. ^ 「各大學史學科卒業論文題目」『歴史地理』第71巻第4号、吉川弘文館、1938年、81頁。 
  7. ^ 東京大学史料編纂所 編『東京大学史料編纂所史史料集』東京大学史料編纂所、2001年、409-417頁。国立国会図書館書誌ID: 000003074037 
  8. ^ 『官報』第5599号、昭和20年9月10日、67頁NDLJP:2962102/2
  9. ^ 千葉大学30年史編纂委員会 編『千葉大学三十年史』千葉大学、1980年、396頁。国立国会図書館書誌ID: 000001450643 
  10. ^ 川村優「千葉だより(学界消息)」『日本歴史』第211号、吉川弘文館、1965年、112頁、 ISSN 0386-9164 
  11. ^ 「日本史関係者定年退職(学界消息)」『日本歴史』第383号、吉川弘文館、1980年、111頁。 
  12. ^ 近世庶民史料調査委員会 編「近世庶民史料調査研究委員会の経緯」『近世庶民史料所在目録 第2輯』日本学術振興会、1954年、443-471頁。全国書誌番号: 55007413 
  13. ^ 『官報』号外第53号、昭和63年4月30日、4頁
  14. ^ 『官報』第5178号、平成21年10月21日、9頁



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