宣命
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宣命(せんみょう)とは、天皇の命令を漢字だけの和文体で記した文書であり、漢文体の詔勅に対していう。この文体を宣命体(-たい)、その表記法を宣命書(-がき)、また宣命を読み上げる使者を宣命使(-し)、宣命を記す紙を宣命紙(-し)という。宣命体は、漢字仮名交じり文の源泉となった文体で、かなの発達史上、大変重要な文書である。
- ^ 現在でも祝詞では宣命体が用いられており、祭りや祈願の際に神官によって記されている。
- ^ 大島正二『漢字伝来』P.113 - 114
- ^ 大島正二『漢字伝来』P.117
- ^ 森岡隆『図説かなの成り立ち事典』P.187
- ^ 新村出『広辞苑』
- ^ 二玄社編集部『書道辞典』二玄社;、2010年、30頁。ISBN 978-4544120080。
- ^ 『続日本紀』には収録されていない。
- ^ 孝謙天皇宣命の転写はもう1点あり、正倉院文書・続修第一巻に収められている。
- ^ 宮内庁書陵部編『図書寮叢刊 壬生家文書 六』(昭和59年),p.27
- ^ a b 宮内庁書陵部編『図書寮叢刊 壬生家文書 六』(昭和59年)
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