天童氏とは? わかりやすく解説

天童氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 00:21 UTC 版)

天童氏(てんどうし)は、出羽の有力国人天童城(現在の山形県天童市)を本拠とした。もともとは清和源氏新田氏里見氏の流れを汲む家系であったが、南北朝時代足利氏斯波氏一門の最上氏から養子を迎え、里見の家系を継承しながら、足利氏、斯波氏の流れを汲む存在となった。戦国時代末期には村山地方北部に一大勢力を築いた。通字は「」だが、初期には里見氏と同じく「義」の字を使用した。


  1. ^ 家紋は不詳だが、里見氏最上氏との関係から二つ引両紋を使用したとする説がある[要出典]
  2. ^ 上山氏の支流。
  3. ^ その一方、里見義直流は美濃里見氏の系譜と混同する見方もある(『奥羽永慶軍記』[要文献特定詳細情報])。
  4. ^ 『山形県中世城館遺跡発掘調査報告書(村山)』, p.67


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天童氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 06:10 UTC 版)

里見氏」の記事における「天童氏」の解説

詳細は「天童氏」を参照 南北朝時代成生庄を拠点とした出羽里見家の第5代当主里見義景は子がなく、同じ源義国家系である足利氏一門斯波家兼三男義宗養子とした。里見義宗家督を継ぐと天童氏と称した義宗の後には、斯波氏支族である最上氏から最上直家の子・頼直が入っている(頼直は斯波家兼二男である最上兼頼の孫で、義宗大甥にあたる)。新田系の家系ながら足利系の血をひくこととなった天童氏は、里見氏一門家臣団として編成して勢力拡大するとともに上山氏・東根氏鷹巣氏という庶流領内各地移住させて支配権確立していった。 南北朝時代から室町時代にかけて、出羽国南部では最上氏国人統合し支配圏を固めており、一族養子入りした天童氏に対して従属化を求めるようになる。しかし、天童氏は斯波氏から養子をとっただけで家系新田氏一門であることから一定の独立維持してきた。天童氏は延沢飯田尾花沢楯岡長瀞六田成生家らとともに最上八楯形成し最上氏出羽侵攻たくらむ伊達氏対抗していった。 天正5年1577年)、最上義光は天童氏第16代当主天童頼貞との講和を結び、頼貞の娘(天童御前)を側室迎えたが、その後最上氏と天童氏一族最上八楯争い続いた天正12年1584年)、第17代当主天童頼澄のときに天童城落城。天童氏・出羽里見氏一門家臣団最上家吸収され最上家勢力拡大貢献してゆくことになる。 最上家仕えた里見氏人物として里見民部がいる。上山城主上山満兼(里見満兼)の一族重臣であった民部は、天正10年1582年)に最上方に転じ主君討って上山城となった民部は義光の子最上義康讒言ざんげん)してお家騒動最上騒動)の一因をつくり、粛清されたという。

※この「天童氏」の解説は、「里見氏」の解説の一部です。
「天童氏」を含む「里見氏」の記事については、「里見氏」の概要を参照ください。

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