天国について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 03:35 UTC 版)
ムスハフの神の啓示では、初期では、死んだ後に行くあの世は、この世よりもはるかに良いところだという見解から、敵との戦いを発端として、最後の審判の後、戦士の安息所としての、処女妻のたくさんいるきわめて享楽的な天国にいけるという見解まで、幅広い見解が語られている。 初期の啓示(84章)においては、死んで、(あの世に行ったと思われる)魂が天で一層一層と渡り歩く姿が描かれている。この世よりも上の世界であるから、そこは天国であると解釈することができる。 最初期の啓示の中には、利己的な人々は地獄に落ちるぞ、とする啓示があるので、利己的な生き方では、来世において、この世よりも良いところにいけないぞ、ということが言われていたといえる。 そうした警告が変化していって「神の怒り」ということで一神教的な倫理観が姿を現わし、敵と戦う戦士は、「戦死しても天国に行ける」という唯一神教になっていくのは、メディナ期になってからであるとされている。天国にいくと、安楽な場所に家族とともに過ごせるとされている。そして、処女妻が家族に加わることで、家族の人数もたくさん増えるようだ。
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