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城市郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 15:08 UTC 版)

城 市郎(じょう いちろう、1922年 - 2016年2月[1])は、発禁本の蒐集、研究家。『発禁本』などの著書がある。

略歴

1922年、仙台生まれ。1937年、読売新聞社に入社し、正力松太郎の秘書を務めたという。1943年に召集を受け、南方で敗戦を迎え、1946年に復員した。

会社勤めの傍ら、古書の蒐集を行っていたが、1956年、書痴・斎藤昌三を訪ね、発禁本の蒐集、保存を勧められた[2]。以後は好色本から左翼思想書に至る発禁本のコレクションに専念した。

1965年に『発禁本』(桃源社)を刊行し、以後も発禁本に関する書を多数刊行。コレクションは1万点を優に超えるとされる[3]

2011年、蔵書を明治大学に寄贈、「城市郎文庫」として整理された[4]。当初は約7,000冊とされていたが、整理の結果、9,237冊(うち筆禍図書1,384冊、筆禍雑誌153タイトル278冊、一般図書6,084冊、一般雑誌236タイトル1,491冊)となった[1]

著書

共著

以下は米沢嘉博との共著。

  • 『別冊太陽 発禁本 城市郎コレクション 明治・大正・昭和・平成』平凡社、1999年7月。 ISBN 4-582-94326-8
  • 『別冊太陽 発禁本II 地下本の世界』平凡社、2001年6月。 ISBN 4-582-94363-2
  • 『別冊太陽 発禁本III 主義・趣味・宗教』平凡社、2002年2月。 ISBN 4-582-94372-1
  • 『別冊太陽 城市郎の発禁本人生』平凡社、2003年10月。 ISBN 4-582-94455-8

出典

  1. ^ a b 鈴木秀子「『城市郎文庫目録』制作の経緯と目録編集作業について」『図書の譜:明治大学図書館紀要』第22巻、11-20頁、2018年3月10日。hdl:10291/19395ISSN 1342-808X 
  2. ^ 城一郎『発禁本』あとがき
  3. ^ 城一郎『性の発禁本』プロフィール
  4. ^ 明治大学中央図書館「城市郎文庫展」[1]



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