土方巽とは? わかりやすく解説

ひじかた‐たつみ〔ひぢかた‐〕【土方巽】

読み方:ひじかたたつみ

[1928〜1986舞踏家秋田生まれ本名、元藤九日生(もとふじくにお)。自らの舞踏暗黒舞踏称し現代舞踏新し分野切り開いた。作「禁色」「バラ色ダンス」など。


土方巽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/14 08:28 UTC 版)

ひじかた たつみ
土方 巽
本名 米山 九日生(よねやま くにお)
元藤 九日生(もとふじ くにお)
別名義 土方 ジュネ
生年月日 (1928-03-09) 1928年3月9日
没年月日 (1986-01-21) 1986年1月21日(57歳没)
出生地 日本秋田県秋田市旭川字泉八丁(現保戸野八丁
職業 舞踊家振付家演出家俳優
配偶者 元藤燁子1968年 - 1986年
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土方 巽(ひじかた たつみ、1928年昭和3年〉3月9日 - 1986年〈昭和61年〉1月21日)は、日本舞踊家振付家演出家俳優暗黒舞踏の創始者として、国際的に知名度の高い舞踊家である。

略歴

鎌鼬美術館
  • 1928年 - 秋田県秋田市旭川字泉八丁(現:保戸野八丁[1]に11人兄弟の末っ子として生まれる。
  • 1946年 - 秋田工業学校本科電気科卒業、秋田製鋼入社。秋田市内で増村克子(江口隆哉門下)に師事し、「ノイエタンツ」(当時の新しいダンスという意味での)を学ぶ。
  • 1947年 - 東京へ上京する。
  • 1949年 - 「第1回大野一雄舞踊公演」(神田共立講堂)を観覧する。
  • 1952年 - 安藤三子舞踊研究所に入所。
  • 1954年 - 《安藤三子ダンシング・ヒールズ特別公演》(日比谷公会堂)の〈鴉〉に出演。土方九日生を名乗り初舞台を踏む。〈鴉〉には大野一雄が特別出演し、岡本太郎が装置を担当する。
  • 1957年 - 各分野の芸術家が交流することによって新しい舞台芸術を創作しようと「現代舞台芸術協会」を設立した作曲家今井重幸が建てた阿佐ヶ谷のスタジオに移り住み、2年近く居候する。このスタジオでマイムを教えていたヨネヤマママコ と知り合い、この時期は土方ジュネを名乗る。
  • 1958年 - 今井重幸 プロデュースの『埴輪の舞』、ヨネヤマママコ 振付のバレーマイム作品『ハンチキキ』に出演。この年、名前を土方巽に改名。
  • 1959年 - 三島由紀夫の小説『禁色』を舞踊化。
  • 1961年 - 《土方巽DANCE EXPERIENCEの会》(第一生命ホール)。「暗黒舞踏派」を名乗る。
  • 1963年 - 《土方巽DANCE EXPERIENCEの会》(草月会館ホール) 〈あんま——愛慾を支える劇場の話〉を作・演出・振付・出演。共演・大野一雄大野慶人ほか。暗黒舞踊派結成八周年記念」と称する。
  • 1965年11月27・28日『バラ色ダンス——A LA MAISON DE M. CIVEÇAWA』副題は「澁澤さんの家の方へ」の意。大野一雄大野慶人石井満隆笠井叡、玉野黄市らに加え、中西夏之横尾忠則加納光於など、時代の最先端をゆく前衛芸術家たちが参加した。
  • 1968年10月9-10日 暗黒舞踏派結成11年記念の《土方巽と日本人 肉体の叛乱》日本青年館にて上演。代表的ソロ作品。
  • 1970年 - 大阪万国博覧会 みどり館アストロラマ上映作品「誕生」に出演。撮影は北海道硫黄山で行われた。
  • 1970年3月ごろには寺山修司芥正彦による演劇理論誌「地下演劇」のNo4に収録予定の鼎談を行った。メンバーは芥正彦土方巽山口昌夫、竹永茂生の四人(基本的には芥と土方の対談で進行していた)であったが、鼎談終了後土方はこの原稿を破り捨てたという[2]。結局この鼎談が収録されることはなかった。最終的には芥が1974年頃にNo4の編集者である小林康夫から当時の原稿を受け取り橋爪大三郎が浄書したものを自信のホームページに公開した。
  • 1972年 - ≪燔犠大踏鑑第二次暗黒舞踏派結成公演・四季のための二十七晩≫ 連続公演、映画劇場「アートシアター新宿文化」(10月〜11月)

演出・振付

1986年以降

  • 1998年 - 「土方巽アーカイヴ」慶應義塾大学アート・センター内に設立。
  • 2013年 - NPO法人「土方巽記念秋田舞踏会」を秋田県内にて設立。
  • 2016年 - 鎌鼬美術館10月開館。秋田県雄勝郡羽後町細江英公撮影の写真パネルや『鎌鼬』の初版本などを展示。[3]
  • 2018年 - 写真集『土方巽病める舞姫東北歌舞伎計画秋田公演』(全撮影 谷口雅彦・出演 大野慶人和栗由紀夫小林嵯峨・山本萌・白榊ケイ)を出版(NPO土方巽記念秋田舞踏会)。
  • 2020年 - 「土方巽・中西夏之メモリアル猿橋倉庫」設立。
  • 2023年 - 松倉家開館記念「土方巽パネル展ー舞踏のある街」
  • 2023年 - 小野塚誠写真展「帰ってきた!土方巽」

舞台上演作品

  • 「禁色」(1959年)
  • 「土方巽と日本人—肉体の叛乱」(1968年10月9−10日)日本青年館 暗黒舞踏派結成11年記念  
  • 「四季のための二十七晩」(1972年)アートシアター新宿文化 「疱瘡譚」「癩病者の踊り」(ソロ)

舞台演出作品

  • 芦川羊子第1回リサイタル》(1968 年8月 草月会館ホール)土方巽演出・振付
  • 「静かな家」(1973年)渋谷西武劇場のこけら落とし
  • 「ひとがた」(1976年)
  • 東北歌舞伎計画一〜四」(1985年)

著書

関連書

  • 『舞踏馬鹿 土方巽の言葉とともに』2022年、論創社 著者 正朔  

共書

『慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる』土方巽 著、吉増剛造 筆録(書肆山田、1992年)

映画

ドキュメンタリー・舞台記録映画

飯村 隆彦監督 

あんま(1963年・2007年、白黒、20分)

バラ色ダンス(1965年・2007年、白黒、13分)

  • 疱瘡譚 (1975年、舞台の記録映像、90分)16m 撮影
  • 風の景色(1976年、監督:大内田圭弥)
  • 正面の衣裳(1976年, 舞台記録映像)構成・演出・振付:土方巽 主演:山本萌
  • 土方巽 夏の嵐(2003年、監督:荒井美三雄)

出演

石井輝男監督作品

中島貞夫監督作品

ラジオドラマ

  • 湧然の柵(1975年11月16日、文化放送)

脚注

参考文献・出典

  • 吉岡実『土方巽頌』筑摩書房 (1987)
  • 元藤燁子『土方巽とともに』筑摩書房 (1990)
  • 清水正 (文芸評論家)『土方巽を読む―母性とカオスの暗黒舞踏』鳥影社 (2002)
  • 中谷忠雄『土方巽の舞踏世界―中谷忠雄写真集』メディアプロダクション (2003)
  • 原田広美『舞踏(BUTOH)大全―暗黒と光の王国』現代書館 (2004)
  • 清水正『暗黒舞踏論』鳥影社 (2005)
  • 稲田奈緒美『土方巽 絶後の身体』日本放送出版協会 (2008)
  • 森下隆『写真集 土方巽 肉体の舞踏誌』勉誠出版 (2014)
  • 三上賀代『器としての身體ー土方巽・暗黒舞踏技法へのアプローチ』ANZ堂出版(1993)

関連項目

外部リンク


土方巽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:28 UTC 版)

三島由紀夫」の記事における「土方巽」の解説

舞踏家振付家土方1959年昭和34年)に『禁色』と同名舞踏公演をして以来交友深めた三島も土方巽を被写体とした写真集『おとこと女』(1961年)を見て気に入り撮影者の細江英公自身評論集『美の襲撃』の口絵写真依頼した後、『薔薇刑』(1963年)で自らの肉体披露した。この時の撮影では、土方スタジオ提供し、後に夫人となる元藤燁子モデル参加した

※この「土方巽」の解説は、「三島由紀夫」の解説の一部です。
「土方巽」を含む「三島由紀夫」の記事については、「三島由紀夫」の概要を参照ください。

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