口囲皮膚炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/16 14:48 UTC 版)
| 口囲皮膚炎 | |
|---|---|
| 別称 | Periorificial dermatitis |
| ファイル:Perioral dermatitis (DermNet NZ acne-perioral-dermatitis-3413).jpg | |
| 唇の境界線以外の口の周りと鼻孔の周りみられる赤く小さな隆起 | |
| 概要 | |
| 診療科 | 皮膚科 |
| 症状 | 口、鼻、目の周囲に複数の小さな赤い隆起と小水疱[1] |
| 発症時期 | 15~45歳の女性[1] |
| 原因 | 不明[2] |
| 危険因子 | ステロイド外用薬、化粧品、保湿剤[2] |
| 診断法 | 症状に基づく[2] |
| 鑑別 | 酒さ、ニキビ、なめまわし皮膚炎[2] |
| 治療 | ステロイド、メトロニダゾール、テトラサイクリンの使用中止[2] |
| 頻度 | 一般的[1] |
| 分類および外部参照情報 | |
口囲皮膚炎(こういひふえん、英: Perioral dermatitis)は、口、目、鼻の周囲に発生する典型的な皮膚発疹の一種である[1][2]。症状には、複数の1~2mmの小さな赤い隆起や小水疱がみられ、時には鱗状の背景を伴う[1]。痒みや灼熱感を伴うこともある[2]。まれに性器に発症することもある[1]。通常、唇の境界線は影響されない[2]。
原因は不明である[2]。ステロイド外用薬や吸入ステロイド薬はこの症状と関連があり、保湿剤、化粧品、フッ化物配合歯磨き粉、日焼け止めも原因となる可能性がある[1][2]。診断は一般的に症状に基づいておこなわれるが、症状がはっきりしない場合は皮膚生検がおこなわれる[2]。類似する症状には、酒さ、ニキビ、アレルギー性皮膚炎、なめまわし皮膚炎などがあげられる[2]。
治療は通常、ステロイドクリーム、化粧品、日焼け止めの使用を中止することである[1]。ステロイドを急に中止すると、最初は発疹が悪化する場合があるため、徐々に使用を減らすことが推奨される[1]。初期に使用される医薬品は、メトロニダゾールやクリンダマイシンなどの塗布薬である[2]。塗布薬が不十分な場合には、ドキシサイクリン、テトラサイクリン、またはイソトレチノインが経口投与される[1][2]。改善には数週間から数ヶ月かかる場合がある[1][2]。症状は、長期にわたる場合や再発する場合もある[2]。
口囲皮膚炎は、先進国では年間0.5~1%の人が罹患していると推定されている[3]。罹患者の90%は15歳から45歳の女性である[1][3]。口囲皮膚炎は湿疹性のプロセスによるものではないため「皮膚炎」という用語は誤称である[2]。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l “Periorificial dermatitis” (英語). dermnetnz.org. DermNet NZ. 2021年4月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月6日閲覧。 Archived 11 April 2021 at the Wayback Machine.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Tolaymat, L; Hall, MR (January 2021). “Perioral Dermatitis”. StatPearls. PMID 30247843.
- ^ a b “Perioral Dermatitis: Background, Pathophysiology, Etiology of Perioral Dermatitis” (2021年6月26日). 2021年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月6日閲覧。 Archived 5 May 2021 at the Wayback Machine.
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