公開および反響とは? わかりやすく解説

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公開および反響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 00:58 UTC 版)

ウクライナ・オン・ファイヤー」の記事における「公開および反響」の解説

ウクライナ・オン・ファイヤータオルミーナ映画祭で初上映されたが、その後一般劇場公開される事はなかった。2022年3月上旬、この映画YouTubeから削除されたと報じられた。YouTubeは「削除原因当社の『暴力的生々しいコンテンツに関するポリシー』への違反である。このポリシーは、手足切断のように大きく損壊した死体無修正映像を含むコンテンツ禁止している」と説明している。この後、この映画無料視聴用にRumbleへとアップロードされた。2022年3月12日現在、この映画コンテンツ警告付与され上で、再びYouTube上で視聴可能となっており、4月には幸福の科学系のYouTubeチャンネルTHE FACT』から日本語字幕版が公開された。 保守系映画評論家であるロッド・ドレーアー(英語版)は『アメリカン・コンサバティブ』誌に以下の感想寄せた。 『ウクライナ・オン・ファイヤー』は[ロシア側の]プロパガンダだろうと予想していたんだが、実際その通りだった。とは言え、その全て虚偽と言いたい訳ではないし、いずれにしても相手方紛争をどう見なしているかを知ることは重要だ――見なしいるらしいということまでしか分からなかったとしても — War on Our Own Memory モスクワ在住ジャーナリストであるアンドリュー・ロスは、ガーディアン紙寄稿した原稿の中で、『ウクライナ・オン・ファイヤー』は「ストーン出演するクレムリン寄り世界観強く反映された、ロシアとウクライナに関するドキュメンタリープロジェクト群」の一部であるとし、更には「この映画は、2014年ユーロマイダン革命強く批判しプロパガンダ媒体であるとして攻撃されてきたが、ロシアでは大変な人気博している、とストーン書いている」とも述べている。 ウクライナの歴史に関する著書複数あるトロント大学のスティーブン・ヴェリチェンコは、ストーンの持つ新ロシア的なバイアス強く批判し、「カレン・ダウィシャの近著Putin's Kleptocracy(2013)およびアンドリュー・ウィルソンやティモシー・スナイダーウクライナに関する著書いくつか熟読する」よう勧めたデイリー・ビーストのジェームズ・カーチックは、本作を「独裁者へのおべっか」(dictator suckup)と呼び、「ヤヌコーヴィチ2014年2月22日キエフから逃亡し大統領辞任しウクライナ憲法下において大統領職責務遂行することができない立場に自ら陥った。そしてヤヌコーヴィチ自身率いた党の大多数を含む国会の4分の3以上の投票により、その日のうちに彼は弾劾された」ことに言及し、「ストーンウクライナ人──彼らのうちの何千人もが、遥かに強大な隣国による全面的な侵略から分断され祖国を守るため戦い斃れたのだが──に、彼らが何をしているのか、そしてヴィクトル・ヤヌコーヴィチロシア新たな冷戦可能性について何を知らないのかなどと講釈をたれようとするのは、驚くほど恩着せがましい」と述べたウクライナ人権保護団体は、本作を「未精製のクレムリン・プロパガンダ」と呼び作中ストーンネオナチとして名指しした政治家のうち、実際に外国人排斥および反ユダヤ主義主張するのはオレーフ・チャフニボークのみであり、彼の率いた政党全ウクライナ連合「自由」2014年ウクライナ議会選挙での得票率はわずか4.71%に過ぎず議席のほとんどを失った点を指摘した2022年ロシアのウクライナ侵攻際し映画評論家町山智浩twitter上で応酬の中で、この映画プーチン国賓となったオリバー・ストーンによる、ウクライナ侵攻正当化するためのプロパガンダ映画であると非難した一方で町山は、2014年ロシアによるクリミア併合の際には、2012年ウクライナ議会選挙37議席獲得していた極右政党全ウクライナ連合「自由」存在根拠ロシア側の主張一定の理解示していた。しかし全ウクライナ連合「自由」その後急速に国民の支持失い2014年の選挙31議席減の「6議席」、2019年の選挙では更に5議席減の「1議席」まで数を減らしている。

※この「公開および反響」の解説は、「ウクライナ・オン・ファイヤー」の解説の一部です。
「公開および反響」を含む「ウクライナ・オン・ファイヤー」の記事については、「ウクライナ・オン・ファイヤー」の概要を参照ください。

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