健康と栄養
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:13 UTC 版)
「ニューヨーク市教育局」の記事における「健康と栄養」の解説
学校食堂における栄養状態の改善と体育教育の充実とにより、ニューヨーク市は児童生徒の肥満を減らす努力を継続している。 ブルームバーグ市長の第1期には、精白小麦粉から製したパン類の全てを、全粒粉で作ったパンおよびバンズ(ホットドッグおよびハンバーガー用)に置き換えた。 2006年には無調整牛乳を昼食のメニューから除き、低脂肪の乳飲料をも禁止し、スキムミルク(チョコレート入りも有)だけにした。 これに反対する酪農業界の猛烈なロビー活動が行われたにも拘わらずである。 ちなみにニューヨークの学校は、全米でも一番多くミルクを買っている。 2009年10月、教育局はカップケーキのような焼き菓子類の校内販売を禁止したが、一部の学校ではかなりの頻度で継続していた。 教育局は焼き菓子における砂糖濃度の高さを主張し、40%の生徒が肥満であると報告した。 また現在、Frito Lay and Snapple 社の自動販売機は高度に処理された低カロリーのドリトス類(スナック菓子のこと)やジュースを売っている。 交渉の結果、この契約は市長側の随意契約となった。 教育局は野心的な試みの一環として、生徒に健康的なダイエット食品を与えようとした。Frito Lay 社は10月、脂肪を減らしたチップスを自動販売機に入れなければならなかった 。 教育局が認めた減量脂肪ドリトス類には、cornのデキストロース、cornのマルトデキストリン、モノソディウム グルタメイト、などなどが入っていた。 これらは2009年6月の要求にそった健康スナックであった。 ニューヨークの学校における昼食は、鶏肉のナゲット/フレンチフライ/フレンチトースト/シロップなどといった、過大な加工処理や大量の砂糖添加が行われている食品から成り立っており、ニューヨーク州の要求に応えきれないでいた。 教育局はニューヨーク州が求める健康教育の水準も、いまだ満たしていない。 また運動場の維持や改善が不充分で、それらをad-hoc 教室(人数が増えたりした時の一時的な教室)や駐車場として使っていた。 2011年の1月に、ニューヨークの13学校に在籍する1,100人以上の学生に対し、モーニングピル(翌朝飲んでも妊娠を予防できる経口避妊薬)を提供することが発表される。 Connecting Adolescents to Comprehensive Health と呼ばれるこの計画の試行は、大きな論議を巻き起こした。
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