候とは?

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > > の意味・解説 

こう【候】

[音]コウ(漢) [訓]そうろう さぶらう

学習漢字4年

[一]コウ

ようすをうかがう。「伺候斥候

待つ。「候補

物事表面現れるようす。きざし。「症候兆候徴候

気象状況。「気候測候天候

時節季節。「候鳥時候

[二]そうろう〉「候文居候

名のり]そろ・とき・みよ・よし


こう【候】

古く中国で、1年360日72等分した各5日間の称から》季候時候。「残暑の候」「秋冷の候」


さう【候】

[動特活⇒そう(候)


そう〔さう〕【候】

[動特活動詞「そうろ(候)う」の音変化中世語

「あり」の丁寧語ありますございます

「舜の時はさはさうなんだ」〈史記抄一一

補助動詞として丁寧の意を添えるのに用いられる。…ます。…あります

腹帯(はるび)ののびてみえさうぞ」〈平家・九〉

さてこそ第一は理、第二は智ではさうへ」〈西福寺本人天眼目抄・上〉

[補説] (1) 活用形は、未然形連用形終止形連体形が「さう」、已然形命令形が「さうへ」。なお、命令形当のものに「そひ」「そへ」もある。(2) 歴史的仮名遣いは「さふ」とも。


そろ【候】

[動特活《「そうろう」の音変化》「ある」の丁寧語多く補助動詞として用いる。

いかでか惜しからでそろべき」〈曽我・一〉

[補説] 活用形は、未然形「そろは」「そろ」、連用終止連体形「そろ」、已然命令形「そろへ」。


こう【候】

〔名〕

古く中国で、時気小変動があるとした一期間。すなわち、二十四節気を各三分、計七二に区分したその一区ぎり五日間の称。

史記抄(1477)七「さて又五日為一候、三候為一気と云て」〔素問‐六節象論〕

② ある気候特色をもつ時節季候

平家13C前)五「もはら季夏初秋の候にあたる」〔王羲之‐問慰諸帖・下〕

兆し。しるし。兆候

詩聖詩集‐二編(1828)二・山雑題老衲却云霖雨候、東風暁送海城鐘」


こう‐・す【候】

1 〔自サ変〕 (「こうず」とも) 貴人のそばに仕える。伺候する。奉仕する。さぶらう。はべる。

保元(1220頃か)上「判官代に補して、上北面候ずべき由、能登守家長して仰せられ

2 〔他サ変〕 うかがう。時を見はからう

米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「火勢頓に微微となり、白煙を驀起す消防丁之を候し、管を執へて、戸内進入し」


さう【候】

〔自特活〕 ⇒そう(候)


さもらい さもらひ 【候】

〔名〕 (動詞さもらう(候)」の連用形名詞化様子をうかがうこと。待機すること。

万葉(8C後)六・九四五風吹けば波か立たむと伺候(さもらひ)に都太(つだ)の細江(ほそえ)に浦隠居り


す【候】

〔助動〕 (補助動詞そうろう」の下略「そう」がさらに転じたもの) 動詞また形容動詞連用形助詞「て」などに付いて丁寧の意を表わすが、敬意は薄い。(あり)ます。

歌謡閑吟集(1518)「今朝の嵐は、あらしではなげにすよの。大井川の河の瀬のをとぢゃげにすよなふ」

*虎明本狂言粟田口室町末‐近世初)「粟田口かはふ、あわた口かひす」

[語誌](1)さうらふ(候)」は室町時代話しことばとしては衰退し、いろいろな語形転ずる。「す」もその一つで、「さうらふ」から「さう」「すう」を経て室町時代後期に生じた。
(2)動詞連用形に「す」「て‐す」と続くほか、体言に「に‐す」「で‐す」とも続く。江戸時代初期には、田舎風の、あるいは古めかしい語感を伴うとされた。


そう さう 【候】

〔自特活動詞そうろう(候)」の縮約形。中世以降多く補助動詞として用いる。一説に、助動詞ともする。「そうろう」に比べ俗語的である。…です。…ます。→そうず〔連語〕。

平家13C前)九「此河は西国一の大河ぞや。腹帯(はるび)ののびてみえさうぞ。しめ給へ

史記抄(1477)一一「ちっと用心をめされさうへ」

寛永刊本蒙求抄1529頃)一「文章かきたてをして、畧せしかと、思へともえ取りをきそうぬと云そ」

四河入海(17C前)七「しけしげと上り壮年の時も細々上りさうし、今ははや

[補注]活用形は、未然連用終止連体の四形は「さう」の形、已然命令形は「さうへ」の形。男性語といわれるまた、命令形「さうへ」に当たるものに「そひ」「そへ」の形もある。→そい(候)・そえ(候)


そうえ さうへ 【候】

動詞「そう(候)」の命令形) ⇒そう(候)


ぞうろ ざうろ 【候】

連語〕 ⇒ぞうろう(候)


そろ【候】

自動特活〕 (「ぞろ」とも。未然形「そろは」「そろ」、連用終止連体の三形「そろ」、已然命令形「そろへ」) 「そうろう(候)」の変化したもの。「ある」の意の丁寧語多く補助動詞として用いる。あります。…ます。

米沢沙石集(1283)四「思ひの外なる御事のそろける某しと申す者の女(むすめ)也」

歌謡松の葉(1703)二・恋づくし「思ひ寝の、心からなる夢ぞろか、または現かうつつなや」

[語誌](1)室町時代に、「さうらふソウロウ)」から「そろ」と略されたものとも、「さうらふ」が「そろふ」をへて出現したものとも、「さうらふ」から「さう」への縮約化によって、新たに原形ソウロウ」が意識され、それから再生産されたものともいわれる室町時代末には書き言葉として用いられたようである。
(2)語頭濁音の「ゾロ」は室町時代から見られ謡曲では「ゾーロ」「ゾーロー」と発音されていたと思われる。また体言に付く濁音形の「ゾロ」は歌謡見られ江戸時代初期俳諧では「体言+候」(「なに候(ゾロ)か」「なに候(ゾロ)よ」)の形で俳言として用いられた。


そい そひ 【候】

動詞「そう(候)」の命令形「そうえ」の変化したもの) 「お…そい」で今の「…給え」にあたる。敬意ほとんどない

*虎明本狂言二千石室町末‐近世初)「所詮うたはせぬれうけんをいたそう、おなをりそひ 太刀ぬく、下人なく主はらふ」

*虎寛本狂言夷毘沙門室町末‐近世初)「舅殿、御聞そい」


さぶら・う さぶらふ 【候・侍】

〔自ハ四〕 (上代の「さもらう(候)」が変化して、主として中古から中世にかけて用いられた語)

[一] 伺候する相手や、存在する場所(その場所の主)を敬って用い謙譲語

貴人や敬うべき人のおそばに控える。おつき申している。また、宮中など、敬うべき場所にいる。伺候する。

書紀720景行五一年正月(北野本訓)「門下(みかきのもと)に侍(サフラヒ)、非常(おもいのほか)に備ふ

源氏100114頃)須磨人々御前にさぶらはせ給ひて」

② (結果的に、貴人のおそばにいることになるところから) 貴人のおそばにあがる参上しておそばにつき従う

蜻蛉(974頃)下「武蔵といひ侍る人の御曹司に、いかでさぶらはん」

品物などが、貴人や敬うべき人のもとにある。お手もとにおありである。

(10C終)九三「御前(ごぜん)にさぶらふものは、御琴も御笛も、みなめづらしき名つきてぞある」

[二] 対話消息文で、聞き手敬って用い丁寧語存在する場所がどこであれ、単に「ある」「いる」の意を丁重にいう。話し手側の「ある」「いる」については、へりくだる気持含まれるありますございます

*竹取(9C末‐10C初)「翁、御子に申すやう『いかなる所に此木は候けん。〈略〉』と申す」

(10C終)三一四「侍る所の焼け侍りにければ、がうなのやうに、人の家に尻をさし入れてのみさぶらふ

[三] (二)性質敬語補助動詞として用いる。

補助動詞として用いる「ある」を、聞き手に対し丁重に表現する。…(で)ございます

源氏100114頃)浮舟「おはしまさん事は、いと荒き山ごえになん侍れど、殊に程遠くはさぶらはずなん」

② 他の動詞に付いて、その動作を、聞き手に対し丁重に表現する。…ます。

宇津保(970‐999頃)楼上下「三人侍しは、大あねはなくなりさぶらひにき」

[語誌](1)(二)(三)用法は、中古にはまだその勢力弱く、この用法には通常「はべり(侍)」が用いられていた。「さぶらう」がこれに交替しはじめるのは中古後期院政期)ごろからで、敬意も「はべり」より高くなっていく。中世にはいると「はべり」は口語から消え、「さぶらう」あるいはこれの変化した「そうろう」が専用されるようになる。
(2)さぶらう」が「そうろう」に変化したのは、中古末から中世前期にかけてと思われる。ただし「平家物語」には、男性用語が「そうろう」、女性用語が「さぶらう」という使い分けあったとされ、中世になっても女性は「さぶらう」を用いていたと考えられる。「ロドリゲス日本大文典」にも「書き言葉女子にのみ使われる」とある。


さむら・う さむらふ 【候・侍】

〔自ハ四〕 「さぶらう(候)」の変化した語。「ある」「いる」の意の謙譲丁寧語で、中世女性専用語。ありますございます多く補助動詞として用いる。…(で)ございます。…です。→候(そうろう)。

謡曲卒都婆小町(1384頃)「これは〈略〉小野小町成れる果てにてさむらふなり」

[補注](1)特に、謡曲中で女性用いている語であるが、謡曲女性あらゆる場合に「さむらう」を用いるわけではなく通常は「そうろう」を用いまた、同じ詞の中に両者用いられたものもあって、使い分け規準は明確でない。感情激している場合や改まって言う場合用いることが多いようだとする説もある。
(2)近代になってからも、「にごりえ樋口一葉〉二」の「あだなる姿の浮気らしきに似ず一節(ふし)さむろう様子のみゆるに」のような、「きちんとかしこまっている」の意かと思われる用例がある。


さ‐もら・う ‥もらふ 【候・侍】

〔他ハ四〕 (「さ」は接頭語。「もらう」は動詞「もる(守)」に上代反復継続助動詞「ふ」の付いてできたもの。様子うかがい待つの意)

様子うかがい時の至るのを待つ。

(イ) よい機会をうかがう場合

万葉(8C後)一〇・二〇九二「あらたまのかさなりて 妹に逢ふ 時候(さもらふ)と 立ち待つに」

(ロ) 船が風波の静まるのをうかがい待つ場合

書紀720雄略七年前田本訓)「風(かせ)候(サモラフ)と称(い)ふに託けて、淹留(ひさしくととまること)月を数(へ)ぬ」

貴人のおそばにいて、その命令を待つ。自動詞的に、君側待機するの気持用いる。

万葉(8C後)二・一九九「うづらなす いはひもとほり 侍候(さもらへ)ど 佐母良比(サモラヒ)得ねば」

[語誌]「もらふ」の語構成から、守り続ける、じっと見守るの意が原義で、①の用法が本来的なものと考えられる。それが転じて②の用法生まれ、後に「さぶらふ」となり、さらに「さうらふ」と変化する。「さもらふ」の語形上代だけに見え平安時代以降見られない。


そうら・う さうらふ 【候】

〔自ハ四〕 ⇒そうろう(候)


そうろう さうらふ 【候】

〔名〕 (「いそうろう居候)」の略) 食客

滑稽本古今百馬鹿(1814)下「馴染大夫所へ往て、まづ食客(サフラフ)とはなりにけり


そうろう さうら・ふ 【候】

〔自ハ四〕 (中古の「さぶらう(候)」が変化して、中古末か中世初期ごろから用いられるようになった語。歴史的かなづかいは、以前は「さふらふ」とされたが、今では「さうらふ」とするのが通説。→語誌(2)

[一]

伺候する相手や、存在する場所の主を敬って用い謙譲語貴人や敬うべき人のおそばに控える。伺候する。

今昔1120頃か)一六怖し気なる音にて『候ふ』と答て、我が立頸を取て、引き持行く

徒然草1331頃)二三八「かの聴聞の夜、御つぼねの内より人の御覧じしりて、さふらふ女房つくりたてていだし給ひて」

謡曲舟弁慶(1516頃)「『いかに弁慶』『御前に候ふ』」

対話消息文において、話しかたを丁重にし、聞き手を敬ったり、儀礼的自己の品位を保ったりするのに用い丁寧語話し手側の存在をいう場合のものには、へりくだる気持含まれることもある。ありますございます

平家13C前)四「あっぱれ、其馬はおととひまでは候し物を。昨日も候し、けさも庭のりし候つる」

[二] (一)②の性質敬語補助動詞として用いる。

補助動詞として用いる「ある」を、聞き手に対し、丁重に表現する。…(で)ございます

平家13C前)四「小松殿、よい馬に鞍おいて、伊豆守のもとへつかはすとて、『さても昨日ふるまひこそ、優に候しか。是はのり一の馬で候。〈略〉』」

② 他の動詞に付いて、その動作を、聞き手に対し丁重に表現する。…ます。

平家13C前)九「いかにかうはうちとけわたらせ給ひ候ぞ」

[語誌](1)この語は、漢字で「候」と書かれることが多くまた、かな書きも「さふらふ」の形であるため、「さぶらふ」か「さうらふ」かの区別がつけにくい。「日葡辞書」には「Sǒrai, rǒ, ǒta(サウラウ)」の見出しが、また、ロドリゲス日本大文典」には諸所に「sǒrǒ(サウラウ)」の表記があり、その発音がはっきりわかるが、中世前期のものでは不明である。特に、(一)①の意のものは「さぶらふ」の可能性もあるが、しばらくここに収めた。
(2)歴史的かなづかいについては、「さうらふ」の確例はないにしても、「さうらふ」ならば語源的に関係の認められるさぶらふ」または「さむらふ」との関係が、あり得べき音変化として解明できるが、もし「さふらふ」であったとする音変化説明に困難を生ずるという理由から「さうらふ」と推定する橋本進吉説によった。
(3)さぶらう」との関係については「さぶらう」の語誌参照


ぞうろう ざうら・ふ 【候】

連語〕 (「にそうろう」あるいは「にてそうろう」の変化したもの

体言または活用語連体形につく。…です。

平家13C前)九「佐々木殿の御馬候」

謡曲関寺小町(1429頃)「これは女の歌候ふか」

ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「アアラ ヲビタタシノ ゴホウガドモ zǒrǒya(ザウラウヤ)」

② 「と」「は」「や」などの助詞につく。「ぞうろうの上に、「…の状態で」「どのようなわけで」などの意をもつ、ある語句が略されたと考えられるもの。

謡曲烏帽子折(1480頃)「『烏帽子所望参りて候』『烏帽子のご所望と候ふや』」

[補注]ローマ字書き以外のものでは、よみが判然としないが、慣用的に「ぞうろう」あるいは「ぞうろ」とよまれ、用法からみても「そうろう」とは区別があったものと思われる。「ロドリゲス日本大文典」にも、ニテソロ・ニソロ・デソロ・ゴザソロと同じものとして、Mais (舞)その他同類の Monogataris (物語)には、ザウラウが使われる由の記述がみられる。


そえ そへ 【候】

動詞「そう(候)」の命令形「そうえ」の変化したもの敬意は低い。

*虎寛本狂言朝比奈室町末‐近世初)「いかほど成共おせめそへ」


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/24 09:10 UTC 版)

(コウ、そうろう、グ)




「候」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2019/10/26 01:39 UTC 版)

発音

動詞

文語候ず/(口語候じる

  1. 高貴な人のそばに仕える

熟語


※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.



候と同じ種類の言葉


品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「候」の関連用語

候のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



候のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの候 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

©2021 GRAS Group, Inc.RSS