中島清次郎とは? わかりやすく解説

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中島清次郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 09:11 UTC 版)

中島 清次郎(なかじま せいじろう、1897年11月20日 - 1972年4月16日)は、日本寿司職人京都における寿司組合活動の礎を築き、戦後のすし委託加工制度の獲得、及び関西における本格的な江戸前寿司普及に尽力した。


  1. ^ 加藤秀俊『明治大正昭和食生活世相史』柴田書店1977年、148頁に関西に握りずしをはやらせた原因として記されている。
  2. ^ 握り寿司の名人青空文庫の文中程に当時の一般的な関西の握り寿司についての記述がある。ただし、ほとんどの店がそうであるという本人の感想であり、その見解にいたったのも「京都生まれであるから知っている」という理由のみで、著者自ら記しているとおり寿司に関してはもっぱら高価なものを食すことを旨とし、関西の市井の店を丁寧に食べ歩いた様子は見受けられない。また、戦後のすし委託加工制度によって握り寿司が全国的に広まらざるをえなかった経緯についても知識がないように見受けられる。
  3. ^ 国立民族学博物館研究報告 18巻4号628頁(注7)に代表例として中島清次郎が記されている。
  4. ^ 鮮魚の種類だけでなくシャリアガリに使用する水を、店の裏に掘った井戸から引く(京都の地下水については〔http://committees.jsce.or.jp/engineers/w3 等参照)
  5. ^ 鮓商組合からは後に運営・発展の功績に対し感謝状が贈られる(1959年6月)。その他、1961年11月には全国鮨商組合連合会より創設以来の功績に対し、また、1966年10月には料飲健保組合より十周年を記念して感謝状が贈られる。1968年5月には京都市長より五条料飲組合50周年を記念して、又、1971年3月には京都府知事よりその功績に対して表彰状が送られた。叙勲の打診があるも辞退。
  6. ^ 篠田資料・鮓アンケートの予備的分析 36頁 及び、レファレンス協同データベース〔https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000051536 に、京都府立京都学・歴彩館より提供された資料による記述あり。
  7. ^ NHK歴史秘話ヒストリア2016年10月21日「すしに恋して」[1]の中でも方策を練る有様が再現されている。
  8. ^ 九十九森 さとう輝『寿司魂2』Googleブックス、173頁、174頁でも触れられている。
  9. ^ 1982年には京都府知事より、1989年には厚生大臣より、功労者として表彰を受ける。
  10. ^ 毎年2月下旬に開催
  11. ^ 定期的に広告として、活動、イベント情報、加盟店等の紹介を行う「すしやめぐり」を掲載
  12. ^ 毎年3月に開催 新聞紙面上にて参加者を募集
  13. ^ やがて京都にも回転寿司などの大手チェーンストアによる安価な寿司が広がっていく。所詮、京都においての江戸前寿司は鯖寿司等のような伝統食(郷土料理)とはいえず、「江戸前」に徹し、また高級路線ではなく本物でありながら安価で提供することに徹した中島の店も、それが故に時代の波にのまれ、昭和の終わりと共に1989年(平成元年)閉店することとなる。
  14. ^ 同業者代表よりの弔辞で「あの悪夢のような戦後の時代、火の玉のような情熱を持って私たちを導き、業者の営業を守って下さった。」といった感謝の言葉が述べられた。(京都料飲新聞 1972年5月10日発行 618号)
  15. ^ 葬儀の模様を伝える記事において、「戦中戦後の多難な時代に、家業をかえりみず加工すしの認可獲得のために中島が払った努力と功績は、同業他業を問わず全国的に高く評価されている。」と記されている。(日本料飲社交連合新聞1972年4月第5週版、愛知すし商新聞1972年5月版)また、「江戸前を関西に普及させ、子弟の育成、指導に尽力した功績は偉大である。」と記されている。(東京すし商新聞1972年5月版)


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