ひかりの輪
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ひかりの輪(ひかりのわ、英語: The Circle of Rainbow Light)は、旧オウム真理教の元幹部であった上祐史浩によって設立された、仏教の教えや心理学を学ぶ教室団体である[注 1][3]。旧オウム真理教の後継団体アレフとは対立関係にある。 ひかりの輪側は、麻原彰晃の影響力を脱した「脱麻原・反麻原派」を主張し[4]、「オウムからの脱却を果たし、オウムに反対している」として、団体設立当初からアレフ信者の脱会支援や、旧オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件の被害者遺族に対しての賠償を行なっている。又、旧オウム真理教の後継団体であることを否定している[5]。しかし、公安調査庁は「麻原隠し(麻原の影響力を払拭したかのように偽装)」を行っているとして団体規制法に基づく観察処分を継続している[6]。
注釈
- ^ ただし団体側は「宗教団体ではなく、思想哲学の学習教室である」と主張している
出典
- ^ 更新請求書(第4回) 公安調査庁 2011年12月6日
- ^ ひかりの輪 お問い合わせ ひかりの輪 公式サイト
- ^ “ひかりの輪とは――東西の幸福の智恵、思想哲学の学習教室”. ひかりの輪. 2022年10月14日閲覧。
- ^ “オウム清算の歩み”. 2022年10月28日閲覧。
- ^ “よくある質問「1,ひかりの輪は、オウム真理教の後継団体ではないのですか?」”. ひかりの輪. 2023年6月30日閲覧。
- ^ オウム真理教 | 国際テロリズム要覧2021 公安調査庁 2021年12月9日閲覧
- ^ “オウムの清算”. ひかりの輪. 2022年12月19日閲覧。
- ^ 新教団の基本的な性格
- ^ “基本理念・会則・諸規則・法令順守”. ひかりの輪. 2022年10月14日閲覧。
- ^ a b c “被害者賠償の経緯と現状について”. ひかりの輪. 2022年10月14日閲覧。
- ^ a b “アレフ(オウム)脱会支援・入会阻止活動”. ひかりの輪. 2022年10月14日閲覧。
- ^ “上祐史浩・ひかりの輪チャンネル”. ひかりの輪. 2022年10月14日閲覧。
- ^ a b “オウム事件被害者組織と締結した賠償契約の内容”. ひかりの輪. 2022年10月14日閲覧。
- ^ a b “被害者賠償金のお支払いについて〈お支払いの最新状況〉”. ひかりの輪. 2022年10月14日閲覧。
- ^ “「Aleph(アレフ)」を対象とする再発防止処分の決定について”. 公安調査庁. 2023年6月30日閲覧。
- ^ “アレフへの再発防止処分の決定と、ひかりの輪の賠償努力の強化について”. ひかりの輪. 2023年6月30日閲覧。
- ^ “オウムの教訓”. ひかりの輪. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “反省・総括の書籍・マスコミ・対談での公表”. ひかりの輪. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “アレフ(オウム)脱会支援・入会阻止活動”. ひかりの輪. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “ひかりの輪の目的・組織・活動内容など”. ひかりの輪. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “一般の方のために:入会せずに学べます”. ひかりの輪. 2022年12月19日閲覧。
- ^ a b “「ひかりの輪」外部監査制度”. ひかりの輪. 2022年10月28日閲覧。
- ^ a b ひかりの輪・聖地巡りで常習的に無免許運転か=警視庁が家宅捜索 やや日刊カルト新聞 2016年12月21日付
- ^ a b c d e “ひかりの輪の健全性を認めた外部監査委員会の報告”. ひかりの輪. 2022年10月28日閲覧。
- ^ 最近の内外情勢 2007年5月、公安調査庁、2007年6月15日
- ^ 立入検査実施結果について、公安調査庁、2007年7月13日
- ^ カワラダくん! ひかりの輪東京本部教室 細川美香のブログ
- ^ 『「ひかりの輪」は観察処分の対象 公安調査庁が会見』2007年5月9日 朝日新聞
- ^ *団体規制法第5条(観察処分)
- 公安審査委員会は、その団体の役職員又は構成員が当該団体の活動として無差別大量殺人行為を行った団体が、次の各号に掲げる事項のいずれかに該当し、その活動状況を継続して明らかにする必要があると認められる場合には、当該団体に対し3年を超えない期間を定めて、公安調査庁長官の観察に付する処分を行なうことができる。
- 当該無差別大量殺人行為の首謀者が当該団体の活動に影響力を有していること。
- 当該無差別大量殺人行為に関与した者の全部又は一部が当該団体の役職員又は構成員であること。
- 当該無差別大量殺人行為が行われた時に当該団体の役員(団体の意思決定に関与し得る者であって、当該団体の事務に従事するものをいう。以下同じ。)であった者の全部又は一部が当該団体の役員であること。
- 当該団体が殺人を明示的に又は暗示的に勧める綱領を保持していること。
- 前各号に掲げるもののほか、当該団体に無差別大量殺人行為に及ぶ危険性があると認めるに足りる事実があること。
- 公安調査庁長官は、第5条第1項又は第4項の処分を受けている団体の活動状況を明らかにするため、公安調査官に必要な調査をさせることができる。
- 公安調査庁長官は、第5条第1項又は第4項の処分を受けている団体の活動状況を明らかにするために特に必要があると認められるときは、公安調査官に、同条第1項又は第4項の処分を受けている団体が所有し又は管理する土地又は建物に立ち入らせ、設備、帳簿書類その他必要な物件を検査させることができる。
- 前項の規定により立入検査をする公安調査官は、その身分を示す証票を携帯し、関係者に提示しなければならない。
- 第2項の規定による立入検査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない。
- ^ 滝本太郎「オウム集団のここ10年 第2版」(日本脱カルト協会公式サイト)
- ^ a b “ひかりの輪への公安調査庁の観察処分を取り消した東京地裁判決(2017.9.25)について”. ひかりの輪. 2022年10月12日閲覧。
- ^ “「ひかりの輪」の観察処分取り消す判決 東京地裁”. NHK NEWS WEB (日本放送協会). (2017年9月25日). オリジナルの2017年9月25日時点におけるアーカイブ。 2017年9月26日閲覧。
- ^ a b “ひかりの輪が逆転敗訴「観察処分」取り消し訴訟”. 朝日新聞. (2019年2月28日) 2019年9月22日閲覧。
- ^ a b “ひかりの輪への観察処分を認めた東京高裁判決(2019.2.28)の不合理さについて”. ひかりの輪. 2022年10月12日閲覧。
- ^ a b “「ひかりの輪」観察処分は適法 国側逆転勝訴の判決確定 最高裁”. 産経新聞. (2020年3月11日) 2020年10月25日閲覧。
- ^ “「ひかりの輪」が国を提訴 観察処分の取り消し求め”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2018年5月21日) 2018年7月30日閲覧。
- ^ “平成30(行ウ)73 観察処分期間更新決定取消請求事件 東京地方裁判所”. 裁判所 (2020年2月27日). 2021年5月6日閲覧。
- ^ “「ひかりの輪」の控訴棄却 観察処分更新、2審も適法”. 産経新聞. (2021年5月19日) 2021年7月19日閲覧。
- ^ “米国務省 オウム真理教の「外国テロ組織」指定を解除”. NHK. (2022年5月21日)
- ^ “米国務省による評価と決定”. ひかりの輪. 2022年10月12日閲覧。
- ^ “オウムのテロ組織指定解除 松本元死刑囚の刑執行理由か―米”. 時事通信. (2022年5月21日)
- ^ 無登録で聖地巡礼、上祐氏設立「ひかりの輪」を捜索 利益数百万円 警視庁公安部 Archived 2014年8月6日, at the Wayback Machine.msn産経ニュース 2014年8月6日
- ^ 「聖地巡り」を無登録で… ひかりの輪副代表、旅行業法違反容疑で書類送検 産経ニュース 2015年7月29日
- ^ 「1円ずつ分けざるを得なかった」”ひかりの輪”広報部長、国家賠償請求額“3円”の根拠を本紙に語る やや日刊カルト新聞 2014年11月14日付
- ^ 産経ニュース"立ち入り日程を「ひかりの輪」信者に漏らす 公安調査庁職員を守秘義務違反で略式起訴 東京地検特捜部"2015.3.27 11:44
- ^ 「ひかりの輪」外部監査委員の女を書類送検 無免許運転で「聖地巡り」道交法違反容疑 産経ニュース 2017年1月26日付
- ^ “ひかりの輪、観察取り消し オウムから分派「別団体」”. 東京新聞. (2017年9月26日) 2017年11月13日閲覧。
- ^ “オウム観察処分、6度目更新=ひかりの輪、新組織も-公安審査委員会”. 時事通信. (2018年1月22日) 2018年4月3日閲覧。
- ^ “上祐史浩氏が会見 「私も教団で重大な責任があった」”. 朝日新聞. (2018年7月6日) 2018年7月6日閲覧。
- ^ “「ひかりの輪」女性役員を逮捕 立ち入り検査忌避の疑い”. 朝日新聞. (2020年2月5日) 2020年2月14日閲覧。
- ^ “最近の内外情勢 2020年2月”. 公安調査庁. 2022年10月14日閲覧。
- 1 ひかりの輪とは
- 2 ひかりの輪の概要
- 3 観察処分取消訴訟
- 4 年譜
- 5 脚注
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