レトロPCにおけるグラデーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 20:36 UTC 版)
「グラデーション」の記事における「レトロPCにおけるグラデーション」の解説
1980年代から1990年代にかけてのコンピュータはスペックが低く、利用できるビデオメモリ(VRAM)の容量も少なかった。そのため、画面に表示できる「同時発色数」が少なかっただけではなく、グラデーションの中間色として使用できる「使用可能色」も少なく、画面解像度も低かった。そんな中でグラデーションを表現するため、並置混色によって少ない色数で擬似的にグラデーションを表現する「ドット絵」の技法が洗練された。 1990年代以降のコンピュータでは、より潤沢なビデオメモリを搭載したグラフィックコントローラが利用されるようになり、インデックスカラー方式を用いた場合でも多くの中間色が扱えるようになった。例えば1990年に発売された任天堂スーパーファミコンは、同時発色数こそ256色と少ない物の、使用可能色は全32768色とかなり多く、かなりの色数をグラデーションの中間色に割り振ることができるようになり、人の目で一見してはそれほど違和感を覚えないまでになっている。 1990年代中頃より、約1677万色が表示可能な24ビットカラー(フルカラー、トゥルーカラー)対応のハードウェアが普及したため、グラデーションに使う色数の制限に悩むことはなくなった。
※この「レトロPCにおけるグラデーション」の解説は、「グラデーション」の解説の一部です。
「レトロPCにおけるグラデーション」を含む「グラデーション」の記事については、「グラデーション」の概要を参照ください。
- レトロPCにおけるグラデーションのページへのリンク