ルーマニア領バナト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 06:47 UTC 版)
1938年、ルーマニア領バナトを取り巻く、ティミシュ=トロンタル県、カラシュ県、セヴェリン県、アラド県、フネドアラ県が一つになってティヌトゥル・ティミシュ県となった。 1950年9月6日、県はティミショアラ州に取って代わった(現在のティミシュ県とカラシュ=セヴェリン県とを合わせたもの)。 1956年、実存するアラド州の南半分がティミショアラ州へ併合された。 1960年12月、ティミショアラ州はバナト州へ改名した。 1968年2月17日、新たな州分割がなされ、現在のティミシュ県、カラシュ=セヴェリン県、アラド県が生まれた。 1998年以降、ルーマニアは8つの開発州へ分離された。これは地方自治分割のためである。ヴェスト州(Vest)は4つの県からなる。アラド県、ティミシュ県、フネドアラ県、カラシュ=セヴェリン県である。これらはほとんど1929年のティミシュ県と同じ境界である。ヴェスト州はユーロリージョンのドナウ=クリス=ムレス=ティサの一部である。少数派ハンガリー人は総人口の5.6%である。 ルーマニア領バナトは南部と南東が山地で、北と西そして南西は平坦であり、一部湿地が見られる。湿地を除けば気候は概して健康的である。コムギ、オオムギ、エンバク、ライ麦、トウモロコシ、アマ、アサ、タバコが大量に生産され、ブドウ園で作られるワインは高品質である。猟の獲物は豊富で、川は魚で溢れている。鉱物資源も豊かで、銅、スズ、鉛、亜鉛、鉄そして特に石炭が含まれている。数多くの鉱泉に囲まれて、最も重要なのはメハディアの鉱泉である。ローマ時代からテルマエ・ヘルクリス(ルーマニア語でen:Băile Herculane)で既に知られる硫黄質の水である。現在のルーマニア領バナトには、歴史的なパンノニア平原のバナトに含まれない山地の一帯が一部含まれている。
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