リボゾーム‐アールエヌエー【リボゾームRNA】
リボソーマルRNA
リボソームRNA
原核生物の場合,50Sサブユニットには23SrRNAと5S rRNA、30Sサブユニットにには16S rRNAが含まれる。真核細胞のリボソームは、S値が80Sで、60Sと40Sのサブユニットに解離し、60Sサブユニットには28S rRNAと5.8S rRNA, 5S rRNAが含まれ、40Sサブユニットには18S rNRAが含まれる。これらのRNAはリボソームタンパクと複合体を形成する。また、塩基配列の保存性が高いため、進化距離を測定するマーカーにも使われる。
遺伝子名DNARNAの配列や構造など: | メチオニンコドン メッセンジャーRNA リボザイム リボソーマルRNA リボソームDNA リボソームRNA遺伝子 リボ核酸 |
リボソームRNA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 09:24 UTC 版)
リボソームRNA(rRNA) | |
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様々な種類のrRNAを描いた図。 | |
識別 | |
その他のデータ | |
リボ核酸の種類 | Gene; rRNA |
PDB構造 | PDBe |
リボソームRNAはリボソームを構成するRNAであり、RNAとしては生体内でもっとも大量に存在する(7 - 8割程度)。通常rRNAと省略して表記される。
原核生物では沈降係数に由来する命名で、23Sと5Sがリボソーム大サブユニット(50Sサブユニット)に含まれる。また小サブユニット(30Sサブユニット)には16S rRNAが含まれる。クレン古細菌(5Sが独立している)を除き16S、23S、5Sの順に並んだオペロン構造を持っている。
真核生物の大サブユニット(60Sサブユニット)には一般に28Sと5.8S、5S rRNA、小サブユニット(40Sサブユニット)には18S rRNAが含まれるが、種によってその数字には若干の違いがある。 ヒトにおいてはこのうち28S、5.8S、18S RNAは一つの転写単位に由来する。これはrRNA前駆体と呼ばれる約2 kbのRNAであり、RNAポリメラーゼIによって核小体で転写される。転写されたrRNA前駆体は、snoRNAなどの様々なRNAやタンパク質の働きをうけて、不要な部分が取り除かれ、また修飾を受けてrRNAになる。一方、5S RNAはRNAポリメラーゼIIIにより転写される。 rRNAはタンパク質合成の触媒反応の活性中心を形成していると考えられている。
リボソーム粒子 | 粒子構成 | rRNA | タンパク質 |
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70Sリボソーム(原核生物) | 50Sサブユニット | 5S, 23S | 34種 |
30Sサブユニット | 16S | 21株 | |
70Sリボソーム(古細菌)[2] | 50Sサブユニット | 5S, 23S | 40種 |
30Sサブユニット | 16S | 28株 | |
80Sリボソーム(真核生物) | 60Sサブユニット | 28S, 5.8S, 5S | 46種 |
40Sサブユニット | 18S | 32種 |
関連用語
参考文献
- ^ 田村隆明・松村正實 『基礎分子生物学(第2版)』 東京化学同人、2002年、P.101
- ^ Lecompte, O., Ripp, R., Thierry, J.C., Moras, D., and Poch, O. (2002). “Comparative analysis of ribosomal proteins in complete genomes: An example of reductive evolution at the domain scale”. Nucleic Acids Research 30: 5382–5390. PMID 12490706.
リボソームRNA(ribosomal RNA、rRNA)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 14:39 UTC 版)
「ノンコーディングRNA」の記事における「リボソームRNA(ribosomal RNA、rRNA)」の解説
リボソームRNAは翻訳反応を司るリボソームの主要な構成成分であり、通常rRNAと省略して表記される。細胞内でもっとも大量に存在するRNA種である。真核生物では、リボソーム大サブユニット(60Sサブユニット)に28S, 5.8S, 5S RNAが、小サブユニット(40Sサブユニット)に18Sが含まれている。一方、原核生物には大サブユニット(50Sサブユニット)に23S, 5Sが、小サブユニット(30Sサブユニット)に16Sが含まれている。リボソームは40種類以上のリボソームタンパク質を含むリボ核酸複合体であるが、原核生物ではペプチド結合の生成反応が大サブユニット中で進行し23S rRNAが触媒活性に関与する事がわかっている。rRNAは最も詳細な研究が行われているノンコーディングRNAである。
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リボソームRNA (rRNA)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 15:07 UTC 版)
「リボ核酸」の記事における「リボソームRNA (rRNA)」の解説
詳細は「rRNA」を参照 リボソームRNA (rRNA) は、細胞内でタンパク質合成を行うリボソームを構成しているRNAである。真核生物のリボソームのrRNAは4本のRNA鎖 (18S, 5.8S, 28S, 5S) から構成されている。このうちの3つは核小体で合成され、残りの1つは他の部位で合成される。rRNAは非常に大量に存在する種のRNAであり、典型的な真核細胞に存在するRNAの少なくとも80%がrRNAとして存在している(tRNA: 10数%、mRNA: 数%)。
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「リボソーム RNA」の例文・使い方・用例・文例
- リボソームの構造は2000年に発表された。
- リボソームは、タンパク質合成のサイトである
- 細胞中で見られるRNA分子(少なくとも20の種類があり、特定のアミノ酸と結合できる各種)で、正しいアミノ酸がタンパク鎖に結合し、そのタンパク鎖は、細胞のリボソームで合成される(mRNAでコード化された指示通りに)
- (DNAのらせん構造)にある遺伝情報をRNA、特にメッセンジャーRNAのらせん構造に変換する
- タンパク質のアミノ酸配列を、メッセンジャーRNAの情報を使用することによるその合成の間に、見つけ出す
- RNAウイルスの大きな異種群で、ビリオンに基づき群に分けられる
- ラッサ熱を引き起こすRNAウイルス
- リンパ球性脈絡髄膜炎を引き起こすRNAウイルス
- ボリビア出血熱を引き起こすRNAウイルス
- 人間と人間以外の霊長類(猿とチンパンジー)の病気を引き起こす糸のようなRNAウイルスの科
- 1本鎖のRNAから成るウイルスの植物病原体
- 1ビリオンあたり2つの単一らせん構造の線状RNA分子と(RNAからDNAへの)逆転写酵素から成るウイルスのグループの総称
- インフルエンザやおたふくかぜの原因となるウイルスを含むRNAウイルス類
- 蛋白質の外殻を持つ1本鎖のRNAウイルス類
- 一本鎖のRNA
- タンパク質合成がmRNAの下で行われる場所である細胞質の小顆粒
- DNAとRNAを含み、成長と生殖の原因である細胞の1部分
- DNAとRNAおよび様々なタンパク質からなる細胞核の易染色性な物質
- 隣接した構造遺伝子によりメッセンジャーRNAの生産を活性化させる遺伝子
- フランスの生化学者で、遺伝子がどう活性であるかを説明して(フランソア・ヤコブと共に)、メッセンジャーRNAの存在を勧めた(1910年−1976年)
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