ラプラスの悪魔
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 03:54 UTC 版)
ラプラスの悪魔(ラプラスのあくま、英: Laplace's demon)とは、主に近世・近代の物理学分野で、因果律に基づいて未来の決定性を論じる時に仮想された超越的存在の概念。「ある時点において作用している全ての力学的・物理的な状態を完全に把握・解析する能力を持つがゆえに、未来を含む宇宙の全運動までも確定的に知りえる[1]」という超人間的知性のこと。フランスの数学者、ピエール=シモン・ラプラスによって提唱された。ラプラスの魔物あるいはラプラスの魔とも呼ばれる。
注釈
出典
- ^ 「https://kotobank.jp/word/ラプラスの魔-791574 ラプラスの魔とは」コトバンク、世界大百科事典内「場」からの言及より。
- ^ 『大辞林 (第三版)』によると、一義的とは「一つの意味にしか考えられないさま」、つまり他の解釈決定がありえないと考えてしまうことを言う。
- ^ 河田 博「https://ci.nii.ac.jp/naid/110000327248 "Ignoramus, Ignorabimus" ――われわれは知らないし,知らないであろう――」、『福岡大学医学紀要』第30巻第4号、福岡大学、2003年12月、 294頁。
- ^ 奥山 幸祐「半導体の歴史-20世紀前半 量子力学の誕生 〈前期量子論〉 -」『SEAJ Journal』No.116、 2008年9月、25-31頁。
- 1 ラプラスの悪魔とは
- 2 ラプラスの悪魔の概要
- 3 関連項目
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