ユニカール
歴史と沿革
冬季オリンピック種目のカーリングを屋内で手軽に楽しめるようにと、1979年にスウェーデンで考案されたのがユニカールです。氷の代わりに滑りやすい専用カーペットの上で、天然石の代わりに取手のついた合成樹脂製のストーンを使用してゲームを行います。カーペットのサイズはスタンダードタイプで10mx2m。教室や会議室など屋内で平坦な床の上なら、どこでもプレイすることが可能です。
日本には1986年に紹介されて以来、日本レクリエーション協会の協力のもと普及活動を続け、現在では日本ユニカール協会のもと全国31都府県(2011年5月現在)に地方協会が存在しています。
◆特性
基本ルールは氷上カーリングと同じですが、より単純化されています。2チームがそれぞれ3個のストーンを交互に投げ滑らせて、相手チームのストーンをはじき飛ばしたり味方チームのストーンを助けたりして、最終的に相手チームのストーンよりも味方チームのストーンを標的に近づけることを競います。 初心者同士が20~30分間の講習後、ゲームを始めることができるほど基本ルールおよび基本技術は簡単に習得できます。
ただし、ゲームに勝つため、あるいはゲームの本当の醍醐味を味わうためには、緻密な作戦とそれを実行するための正確なコントロールおよびチームワークが必要になります。
競技方法
* | 両足を揃えて自然に立ちます。右手(右利きの場合)でストーンのグリップ先端を握り、滑走面を上に向けながら胸のあたりまで持ち上げて構えます。左手でバランスをとるようにストーンを軽く支えます。 |
* | ゆっくりと大きくバックスイングをします。腕の力を抜き、ストーンの重量を利用することが肝心です。 |
* | 左足を1歩踏み出しながらストーンの重量を利用して足元から投げ滑らせます。 |
* | 1チームは3名で構成され、2チームによる対抗戦を行います。 |
* | 先攻、後攻は初回のみジャンケンなどで決め、2回目以降は前回に得点を取ったチームが先攻になります。前回が同点の場合は先攻、後攻の順序は前回と変わりません。 |
* | 両チームのプレイヤーは交互にストーンを投げ、最終的に味方チームのストーンを相手ストーンよりもセンターサークルに近づけることを競います。 |
* | 両チーム6人全員が投げ終わった後、その回の得点を計算します。 |
* | 6回の合計得点で試合の勝敗が決まります。 |
* | 得点はセンターサークルに一番近いストーンに1点が与えられます。また、同チームのストーンが連続して2番目に位置していたときは2点、3番目も同チームのストーンが位置していたときは3点が与えられます。 |
* | たとえば、Aチームのストーンがセンターサークルに一番近く2番目、3番目がBチームのストーンであった場合、その回はAチームに1点、Bチームは0点となります。 |
ルール
* | ストーンを投げる際に足がスローイングボックスのラインを踏んだり、越えてしまった場合は失格となります。後方についてはスローイングボックスの延長の範囲内であれば許されます。 |
* | バックラインやサイドラインから完全に外れたストーンは失格となります。 |
* | ガードラインを完全に越えていないストーンは失格になります。ただし、他のストーンに当たってガードライン上に止まったストーンは有効です。 |
* | 投げたストーンが回転状態でガードラインを越えた場合、有効エリアにそのストーンが正常な状態で止まっても失格となります。 |
* | 他のストーンに乗り上げてしまったり、横転してしまったストーンは無条件で失格となります。 |
* | 有効エリア内にあり、かつサークルに触れていない先攻の第1投目のストーンを後攻の第1投目のストーンが当てて有効エリア外にはじき出した場合、後攻の第1投目のストーンは失格となり、直ちに取り除かれ、先攻の第1投目のストーンは元の位置に戻されます。 |
* | ストーンが無効となったときは直ちに取り除きます。無効となったストーンによって移動させられたストーンは元の位置に戻します。 |
* | ストーンの元の位置が明確にできないときはアドバンテージルールを採用します。つまり無効となったストーンによって移動させられたストーンのチームは元の位置にストーンを戻してゲームを続行するか、その回を無効にして初めからやり直すか、どちらかを選択することができます。 |
固有名詞の分類
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