モ カ

実用日本語表現辞典

モカ

英語：mocha

モカ（英: mocha）とは、イエメンとエチオピアを産地とするコーヒー豆の銘柄である。モカコーヒーと呼ばれることもある。

モカの特徴として、独特の香りと独特の酸味が挙げられる。モカの酸味は柑橘系果実のような爽やかなもので、後味が良い。程よい甘みとコクも感じられ、日本で人気の高いコーヒーの銘柄のうちの一つである。

モカという名前は、産地であるイエメンの首都サナアの港町・モカからイエメン産、エチオピア産のコーヒー豆が多く出荷されていたことに由来するとされる。同じモカでも収穫された地域で区別され、イエメン産のものにモカ・マタリ、エチオピア産のものにモカ・ハラーやモカ・アビシニアなどがある。

なお、コーヒーチェーン店でもよく見られるカフェモカは、コーヒーにチョコレートシロップやココアパウダーを加えて作られたものである。モカがチョコレートに似た香りを持つことから、普通のコーヒーにチョコレートシロップやココアパウダーを加えた飲み物をカフェモカと呼ぶようになったとされる。カフェモカで用いられるコーヒー豆は本項のモカとは限らない。

（2019年12月27日更新）

デジタル大辞泉

も‐か

［連語］《係助詞「も」＋係助詞「か」。上代語》…も…であろうか。

「伊勢の海の海人(あま)の島津が鮑玉(あはびたま)取りて後—恋の繁けむ」〈万・一三二二〉

モカ【MOCA】

読み方：もか

《Museum of Contemporary Art》ロサンゼルス現代美術館。1986年開館。現代美術を収集展示した美術館。

モカ【MOCA】

読み方：もか

《4,4'-Methylenebis（2-chloroaniline）》防水剤や床材などに利用されるウレタン樹脂の硬化剤。無色の結晶または薄茶色の粉末。発癌物質であり、特定化学物質障害予防規則の特定第2類物質、特別管理物質に指定されている。化学式 C₁₃H₁₂Cl₂N₂ MBOCA。3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン。4,4'-メチレンビス（2-クロロアニリン）。

モカ【Mocha】

読み方：もか

イエメン南西部の港湾都市。紅海の入り口をなすバベルマンデブ海峡に臨む。中世以来アラビア産コーヒーの輸出港。

（mocha）アラビア産の上質のコーヒー。イエメンのモカ港から積み出されるところからの名。モカコーヒー。

モカ【Moka】

読み方：もか

モーリシャス北西部の町。首都ポートルイスの南郊、ル‐プス山の麓に位置する。総督の館をはじめ、植民地時代に建てられたコロニアル様式の邸宅が多く残っている。また、同島へのインド人移民に関する文書や写真を所蔵する博物館がある。モカタウン。

コーヒー用語辞典

モカ

アラビア半島にあった、かつての港“モカ港”から出荷されたことに由来して、エチオピアとイエメンの２国で生産されるコーヒーを「モカ」と呼ぶ。

お菓子の辞典

モ カ

・アラビア半島イエメンの港町＜モカ港＞から産出されるコ－ヒ－豆。穏やかな香りが特徴で他のコ－ヒ－となじみ易い。製菓ではコ－ヒ－の代名詞になっている。カカオビンズでのガ－ナ的存在でベ－スビンズともいえる。

ウィキペディア

モカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/04/06 02:57 UTC 版)

モカ（英字転写：Mokha、Mocha、アラビア語: المخا‎、al-Mukhā、アル＝ムハー）は、イエメン共和国の都市である。 アラビア半島南西端にあり、紅海に面している。 アデンとホデイダが建設されるまでは、イエメンの主要港だった。

ウィキペディア小見出し辞書

モカ (C. arabica 'Mokka')

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/10/17 07:56 UTC 版)

「コーヒーノキ」の記事における「モカ (C. arabica 'Mokka')」の解説

イエメンやエチオピアで栽培されている。一種類の確立した品種ではなく、複数の在来種の混合品の総称であり、特に決まった品種名がないため、通称として「モカ種」といわれる。マタリやハラー、シダモなどは栽培している地区の名称であって植物の品種名ではないが、コーヒー豆の種別（銘柄）としては通用している。栽培地区の違いで微妙に在来種の構成が異なるため栽培地区の違いにより味も微妙に異なる。

Weblio日本語例文用例辞書

「 モカ」の例文・使い方・用例・文例

• このコーヒーはジャワとモカとのブレンドです.
• 舌革のないモカシンの靴
• アイモカメラという携帯用映画撮影機
• モカシンという柔らかい皮の靴
• モカというコーヒー