ホルン市区の建造物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/06 04:02 UTC 版)
「ホルン=バート・マインベルク」の記事における「ホルン市区の建造物」の解説
福音主義改革派教会の教区教会、旧洗礼者聖ヨハネ教会。西塔と多角形の内陣を持つ三廊式のホール教会は、15世紀の最終四半期に建造された。塔は、12世紀に建設されたもので、現在分かっているホルンで最も古い建造物である。1819年に落雷によって教会の屋根と塔が被害を受けた。1826年に現在のウェルシュ型の塔の屋根が完成した。空間が広く、リブ・ヴォールトで構成された内部は極めて簡素である。ヴォールトは 2本の巨大な円柱上に載っている。1589年製の洗礼盤(ドイツ語版、英語版)や17世紀のオルガンが備えられている。内陣にはゴシック様式の彫刻が施された 15世紀後期に製作され、19世紀に改造された聖職者席がある。側廊の南西にはコルト・フォン・メンゲルセン(1561年没)のエピタフが、1859年から設置されている。このエピタフは元々内陣に設置されていた。身廊には、ホルン市と醸造業者ツンフトがニュルンベルクの金細工職人に発注した 5つのシャンデリアがある。 旧ホルン城(郷土博物館)は、市壁(ドイツ語版)に隣接して建てられている。存在する施設は、市の創設期に建設され、おそらく 1348年に増築された。この角形の3階建ての建物は高い地下室の上に建っており、かつての堀に軽く突き出している。1656年から1659年に大きく改築された。この頃に東翼の増築と階段室の取り付けがなされた。また、正面に新しい玄関が設えられた。元々ボンネット型の屋根をいただいていた塔の上部は、後に老朽化のために撤去された。1983年から1989年までの間に大規模な修復工事が行われ、塔に上階が再び設けられ、新しい屋根が葺かれた。かつての城の納屋は半切妻屋根の漆喰塗りの建物で、1744年に建設された。 堂々としたネオゴシック様式の市庁舎は、シュタインハイム (ヴェストファーレン)出身の建設業者で建築家のヴィルヘルム・ラーケマイアーによって、先代の市庁舎が消失した 2年後の1865年から1866年に建設された。元々は二翼式の建物であったが、1956年に後方に増築がなされた。ショーフロントとして形作られたマルクト広場側にはピナクルで装飾された三角形の破風を戴く 2つのリザリートエプロン(ドイツ語版、英語版)が見られる。ミッテル通りに向いた北東角には 5階建ての多角形の隅塔がある。 コッツェンベルク邸(ホテル・ヴィアロン)。3階建て、二翼式の重厚感のあるこの建物は1616年頃に建造された。パーダーボルンの市庁舎に似ていることからハインリヒ・バウムハウアーが建設に関わっていると考えられる。マルクト広場側には、1680年と記された魅力的な入口がある。 中世の年防衛施設のうち、特に南側(ヒンター・デア・マウアー通り沿い)や城の周辺には比較的大きな市壁の一部が遺されている。文献で証明されているかつての 4本の塔のうち、いわゆる「マルツダレ」(後にオイレン塔とも呼ばれる)だけが遺されている。円錐形の屋根を戴き鍵型の銃眼を持つこの円塔は1500年頃に建設された。直径は 8.5 m、高さは 17.50 m である。 シュタインハイム/ヴィンゼベック方面の東の入口に、古典主義様式のマイルストーンと、中世の石造の十字架がある。 住宅: かつて市の風景は基本的に切妻造りの木組み建築で占められていた。ノルト通りとミッテル通りには現在もその素晴らしい例が何棟か遺されている。特にノルト通り21-33の建築群は特に魅力的である。石造建築は 19世紀遅くになるまで例外的存在であった。 ブルク通り 27番地。1663年の銘がある。 ヘール通り 47番地は18世紀に建造された建物で、地下室のある離れとして使われていた。 キルヒ通り 2番地。「1860年」の銘がある梁を持つ保存状態の良い建物で、中核部分は 17世紀に建造された。 ミッテル通り 48番地。新しい出窓を含む張り出し部を持つ切妻建築で、1671年に牧師のヴィルヘルム・ファブリキウスとブレーメン出身のその妻のために建造された。床板には蔓模様が見られる。 ミッテル通り65番地。1570年から1580年頃にハインリヒ・テールベックのために建設された切妻建築は、この街で最も豪華な住宅の一つである。この建物は1627年に商人のデテルト家の所有となり、最終的は1910年に隣のユーゲントシュティール様式の新しい建物と一体化された。今は保存されていない豪華なファサードによって出窓を含む張り出し部は本体から切り離された。 ミッテル通り67番地。堂々とした切妻のファサードを持つバロック様式のこの木組み建築は1765年の銘を持つ。通りに向いた正面の3本の窓軸はリザリート風の扶壁柱(ドイツ語版、英語版)によって強調されている。玄関は 2筋の野外階段を有している。 ミッテル通り71番地。一部木組み建築のこの建物は、おそらく1563年に伯の秘書であるヨハン・フォン・リンテレンのために建設された。館内の暖炉には1564年の銘がある。この頃に貝の飾りを戴く張り出し部が造られた。1579年、貝を取り囲む渦巻き装飾がついた階段式破風(ドイツ語版、英語版)がこの家に取り付けられた。これらは18世紀にほとんど取り外されたが、1920年頃に一部が再建された。当時は欠円状の継ぎ手も使われていた。かつてはハインリヒ・オーヴァーコッテの作品と思われていた。その後オットー・ガウルは、レムゴーのミッテル通り64番地の家屋とともにヘルマン・ヴルフの作品であると論じている。 ノルト通り5番地。脇廊下をもつ1613年建造のこの切妻建築は贅沢な彫刻作品であると見なされている。 ノルト通り9番地(旅館「アルト・ホルン」)。豊かな彫刻(フェッヒャーロゼッテ)を施されたこの家屋は、おそらく後から付け加えられた銘によれば市参事会員のペーター・シュテッフェンのために1579年に建造された。オフィスとして使われていた増設部分は1775年に増築されたものである。この建物の大規模な修復は1953年に行われた。 ノルト通り17番地。1655年の銘がある。 ノルト通り21番地。入口の梁の銘にある通り、この建物は同じ通りにある近辺の建物(23、29、31番地)とともに1730年の火災で焼失し、その年の内に再建された。 ノルト通り23番地。ヨハン・コルト・ラーマンのために建設された1731年の銘があるこの建物は、門柱や床板に豊かな蔓模様装飾の彫刻が施されている。 ノルト通り25番地。扉に1710年の銘を持ち、出窓を備えた張り出し部を持つこの建物は、1730年の火災を切り抜けたことが明らかである。 ノルト通り29番地。彫刻が施された木組み建築は、おそらく1731年に建設された。 ノルト通り31番地。この建物は、造形的観点から、1731年に建設されて豊かな彫刻が施されたノルト通り23番地の建物と似ている。 ノルト通り33番地。1695年建造。 プフール通り11番地。張り出し部を持つこの建物は、おそらく1725年(または1735年)に建設された。入口の梁には装飾が彫刻されている。 @media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important} ヘール通り47番地 ミッテル通り48番地 ミッテル通り71番地 ノルト通り5番地 ノルト通り9番地 ノルト通り17番地 ノルト通り21番地 ノルト通り23番地 ノルト通り25番地 ノルト通り29番地 ノルト通り31番地 ノルト通り33番地 プフール通り11番地
※この「ホルン市区の建造物」の解説は、「ホルン=バート・マインベルク」の解説の一部です。
「ホルン市区の建造物」を含む「ホルン=バート・マインベルク」の記事については、「ホルン=バート・マインベルク」の概要を参照ください。
- ホルン市区の建造物のページへのリンク