ヘンダーソン・アルバレスとは? わかりやすく解説

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ヘンダーソン・アルバレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/09 00:18 UTC 版)

ヘンダーソン・アルバレス III
Henderson Alvarez III
ユカタン・ライオンズ
オークランド・アスレチックス時代
(2016年5月1日)
基本情報
国籍 ベネズエラ
出身地 カラボボ州バレンシア
生年月日 (1990-04-18) 1990年4月18日(36歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 アマチュア・フリーエージェントとしてトロント・ブルージェイズと契約
初出場 2011年8月10日 オークランド・アスレチックス戦
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴
国際大会
代表チーム ベネズエラ代表
WBC 2013年
プレミア12 2019年

ヘンダーソン・ハビアー・アルバレス(西: Henderson Javier Alvarez, 1990年4月18日 - )は、ベネズエラ・カラボボ州バレンシア出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。メキシカンリーグのユカタン・ライオンズ所属。

経歴

ブルージェイズ時代

2006年にトロント・ブルージェイズと契約。それまでは三塁手だったが、契約後に投手へ転向した[1]。当時憧れていた選手は、同じベネズエラ・バレンシア出身のフェリックス・ヘルナンデスだった[2]。

マイナー時代

2007年に17歳でルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ブルージェイズでデビュー。

2008年に渡米すると、2009年にはA級ランシング・ラグナッツで9勝6敗、防御率3.47を記録して頭角を現した。

2010年はA+級ダニーデン・ブルージェイズで防御率4.33と振るわず、やや評価を下げた。

2011年は直球の球速が前年から飛躍的に上昇し[3]、AA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツで8勝4敗、防御率2.84と活躍。

メジャーデビューと退団まで

カルロス・ビヤヌエバの故障者リスト入りに伴い、ブルージェイズの他の若手有望投手と同じく打者天国のAAA級ラスベガスをスキップしてMLBに昇格し、8月10日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビュー。8月31日のボルチモア・オリオールズ戦で8回3安打無失点と好投し、メジャー初勝利を挙げた。21歳135日でのメジャー初勝利はブルージェイズの投手では1997年のケルビム・エスコバー以来の若さであり、先発に限れば1979年のフィル・ハフマン以来となった[4]。

トロント・ブルージェイズ時代
(2012年4月24日)

2012年は初めてフルシーズンをメジャーで過ごしたが、奪三振率の低下と被弾の多さにより、成績は伸び悩んだ。9月以降はチェンジアップの改良が功を奏して復調の兆しを見せた[5]。

マーリンズ時代

マイアミ・マーリンズ時代
(2014年4月13日)

2012年11月13日にジョシュ・ジョンソン、マーク・バーリー、ホセ・レイエス、ユネル・エスコバーら総勢11人が動く大型トレードで、マイアミ・マーリンズへ移籍した[6]。

2013年開幕前の3月に開催された第3回WBCのベネズエラ代表に選出された[7]。

シーズンでは右肩痛で開幕は出遅れた。9月30日、シーズン最終戦の対デトロイト・タイガース戦でメジャーリーグ史上4人目のシーズン最終戦でのノーヒットノーランを達成。試合は9回裏2死満塁から暴投によるサヨナラ勝利で、ノーヒッター試合でのサヨナラ暴投での決着は61年ぶり史上2度目[8]。勝利の瞬間、アルバレスはネクストバッターズサークルにいた。

2014年は、8月及び9月に登板回避した場面があった[9] ものの、30試合に先発登板。自責点1以内に抑えたのが16試合 (8試合は無失点) あり[9]、防御率2.65・メジャートップタイの3完封勝利を含む12勝を挙げ、エース格として先発ローテーションを牽引した。なお、この年はオールスターのメンバーにも選出されている。活躍ぶりが評価され、1.0ポイントだけであるがサイ・ヤング賞のポイントを獲得した[10]。

2015年4月、MRIにより肩と肘の炎症が判明し、15日間のDL入りをした[11]。その後、7月28日にシャットダウンし、肩の手術を受けた[12]。これら故障の影響があって4試合の先発登板に終わり、防御率6.45・全試合で敗戦投手になった。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[13]。

アスレチックス時代

2015年12月18日、アスレチックスと1年契約を結んだ[14]。

2016年は開幕から15日間の故障者リストに入り、マイナーでリハビリ調整が行われたが6月25日に60日間の故障者リスト入りとなった[15]。その後もリハビリ調整は行われたものの10月7日に40人枠から外れAAA級ナッシュビル・サウンズに降格し、同日FAとなった[15]。

フィリーズ時代

2017年7月14日に独立リーグ・アトランティックリーグのロングアイランド・ダックスと契約。8月22日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスへ配属された。9月13日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りした。この年は3試合に先発登板して0勝1敗・防御率4.30・6奪三振の成績を残した。レギュラーシーズン終了後の10月6日にFAとなった[15]。オフは母国ベネズエラのウィンターリーグ(LVBP)に参加。

メキシカンリーグ・独立リーグ時代

2018年3月14日にメキシカンリーグのキンタナロー・タイガースと契約。20試合に登板し9勝5敗の成績を残した。11月16日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ。オフはLVBPに参加。

2019年は傘下AAA級フレズノ・グリズリーズで1勝4敗の成績にとどまり、7月1日にナショナルズを解雇となった。7月20日にキンタナロー・タイガースと再び契約。オフには第2回プレミア12のベネズエラ代表に選出された。

2020年7月20日にアメリカン・アソシエーションのミルウォーキー・ミルクメンにレンタル移籍[16]。5試合に登板して2勝1敗、防御率2.90の成績を挙げ、シーズン終了後にキンタナロー・タイガースに復帰。オフはLVBPに参加。

2021年5月3日にキンタナロー・タイガースを自由契約となった[15]。その後はいずれの球団にも所属せず、オフはLVBPに参加。

2021年12月28日にユカタン・ライオンズと契約した[17]。

投球スタイル

平均球速149km/h、最速156km/hのツーシームが投球全体の半分以上を占め、次いでほぼ同じ球速のフォーシームが約20%という割合となっている。他に持ち球は、平均134km/hのスライダー、平均139km/hのチェンジアップ、平均121km/hのカーブ、さらに70km/h台のイーファスも投げる[18]。

2012年までは、フォーシームが主体で、この頃にはカットボールも投げていた。ツーシームを主体として典型的なグラウンドボーラーとなったのは2013年からで、速球系で計75%ほどを占め、変化球はそれぞれ多くても約10%程度となっている[19]。

また、2015年は右肩痛で4試合にしか登板していないが、肩の故障をかばうため、イーファスを多投している。

詳細情報

年度別投球成績

年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2011 TOR 10 10 0 0 0 1 3 0 0 .250 259 63.2 64 8 8 0 4 40 2 0 26 25 3.53 1.13
2012 31 31 1 1 0 9 14 0 0 .391 807 187.1 216 29 54 2 3 79 3 1 110 101 4.85 1.44
2013 MIA 17 17 1 1 0 5 6 0 0 .455 418 102.2 90 2 27 1 7 57 4 1 42 41 3.59 1.14
2014 30 30 3 3 2 12 7 0 0 .632 772 187.0 198 14 33 3 8 111 4 0 65 55 2.65 1.24
2015 4 4 0 0 0 0 4 0 0 .000 102 22.1 28 1 7 1 0 9 3 1 18 16 6.45 1.57
2017 PHI 3 3 0 0 0 0 1 0 0 .000 67 14.2 14 2 11 1 0 6 0 1 7 7 4.30 1.71
MLB:6年 95 95 5 5 2 27 35 0 0 .435 2425 577.2 610 56 140 8 22 302 16 4 268 245 3.82 1.30
  • 2017年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

MiLB
MLB

背番号

  • 37(2011年 - 2015年)
  • 58(2017年)

代表歴

脚注

  1. ↑ Gregor Chisholm (2011年8月9日). “Alvarez gets call, will start Wednesday vs. A's” (英語). MLB.com. 2015年12月4日閲覧。
  2. ↑ Mark Zwolinski (2011年8月17日). “Jays Alvarez gets to meet his idol” (英語). GuelphMercury.com. Metroland Media Group Ltd. 2015年12月4日閲覧。
  3. ↑ Teddy Cahill (2011年6月23日). “Velocity Makes The Difference for Jays' Alvarez In Double-A” (英語). Baseball America. 2015年12月4日閲覧。
  4. ↑ Todd Karpovich (2011年8月31日). “Homers back Alvarez's first big league win” (英語). MLB.com. 2015年12月4日閲覧。
  5. ↑ Carson Cistulli (2012年9月20日). “Toronto’s Alvarez Abandons Change, Succeeds Harder”. FanGraphs Baseball. 2015年12月4日閲覧。
  6. ↑ “Blue Jays To Acquire Johnson, Reyes, Buehrle From Marlins”. MLB Trade Rumors. 2015年12月4日閲覧。
  7. ↑ 2013 Tournament Roster[リンク切れ] The official site of World Baseball Classic (英語) 2016年3月3日閲覧 [リンク切れ]
  8. ↑ “マーリンズ・アルバレスがサヨナラ暴投でノーヒッター”. スポーツニッポン. (2013年10月1日) 2015年12月4日閲覧。
  9. 1 2 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、304頁。ISBN 978-4-331-51921-9。
  10. ↑ 2014 Awards Voting - NL Cy Young Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年1月19日閲覧。
  11. ↑ MANNY NAVARRO (2015年4月13日). “Miami Marlins place Henderson Alvarez on 15-day disabled list with shoulder injury”. MiamiHerald.com & Miami Herald. 2016年1月19日閲覧。
  12. ↑ Drew Silva (2015年7月28日). “Henderson Alvarez undergoes shoulder surgery”. NBC Sports. 2016年1月19日閲覧。
  13. ↑ Joe Frisaro (2015年12月2日). “Alvarez non-tendered by Marlins, becomes free agent” (英語). MLB.com. 2015年12月4日閲覧。
  14. ↑ Jeremy F. Koo (2015年12月18日). “Oakland A's sign Henderson Alvarez to one-year deal, under team control through 2017”. Athletics Nation. Vox Media, Inc.. 2016年2月18日閲覧。
  15. 1 2 3 4 MLB公式プロフィール参照。2022年1月3日閲覧。
  16. ↑ “MILWAUKEE MILKMEN SIGN FORMER MLB ALL-STAR HENDERSON ALVAREZ”. Milwaukee Milkmen (2020年7月21日). 2022年1月3日閲覧。
  17. ↑ “ABRIDOR VENEZOLANO LLEGA A LEONES”. Leones de Yucatán (2021年12月28日). 2022年1月3日閲覧。(スペイン語)
  18. ↑ “Henderson Alvarez>Pitch Type”. Fangraphs. 2016年1月14日閲覧。
  19. ↑ “Fangraphs:Henderson Alvarez”. Fangraphs. 2016年1月14日閲覧。

関連項目

外部リンク




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