ブロンベルク国防相解任事件
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「ヴォルフ=ハインリヒ・フォン・ヘルドルフ」の記事における「ブロンベルク国防相解任事件」の解説
国防相ヴェルナー・フォン・ブロンベルク元帥の罷免事件にヘルドルフは関与している。1938年1月12日、ブロンベルク元帥はヒトラーと空軍総司令官ヘルマン・ゲーリング上級大将の立ち会いに下にエレナ・グルンと再婚した。 ところがこの直後、刑事警察(クリポ)の風紀犯罪担当にブロンベルクの妻エレナらしき女性の売春の写真が届けられた。刑事警察局長アルトゥール・ネーベは親友のヘルドルフに調査を一任した。 ヘルドルフは1938年1月23日に、この写真の女性がエレナかどうか確認するため国防軍部部長ヴィルヘルム・カイテル砲兵大将を訪れた。カイテルは知らないと答え、結婚式に立ち会ったゲーリングに聞くといいと勧めた。同日夕刻、ヘルドルフはゲーリングにこの写真を届けた。ゲーリングはこれを利用して国防相のスキャンダルに仕立て、ヒトラーにブロンベルクを罷免させたのである。
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