すべての物質は分子から成り立っていますが、その分子は原子核と分子から構成されています。通常、分子の中の電子は2つが対をなして安定して存在していますが、その電子が対をなさず、1つだけ離れて存在することがあります。このような対をなしていない電子(不対電子)を持つ原子や分子をフリーラジカル(ラジカルと同じ)と呼びます。活性酸素と混同されてしまうことがありますが、活性酸素の中には不対電子を持つものと、持たないものがあります。スーパーオキシドやヒドロキシラジカルはフリーラジカルですが、一重項酸素や過酸化水素はフリーラジカルではありません。ラジカル(過激な)という言葉通り、電子が足りないために不安定で、反応しやすいという性質をもちます。
フリー‐ラジカル【free radical】
フリーラジカル
フリーラジカル、遊離基
ラジカル (化学)
(フリー-ラジカル から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 23:38 UTC 版)
ラジカル (radical) は、不対電子をもつ原子や分子、あるいはイオンのことを指す[1]。フリーラジカルまたは遊離基(ゆうりき)とも呼ばれる。[2]
- ^ IUPAC Gold Book - radical (free radical)
- ^ GLOSSARY OF CLASS NAMES OF ORGANIC COMPOUNDS AND REACTIVE INTERMEDIATES BASED ON STRUCTURE (IUPAC Recommendations 1994)[1]
- ^ G. Herzberg (1971), "The spectra and structures of simple free radicals, "ISBN 048665821X
- ^ 28th International Symposium on Free Radicals“アーカイブされたコピー”. 2007年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月18日閲覧。
- ^ 近藤和雄『専門医がやさしく教える活性酸素』1999, p.48 ISBN 4-569-60485-4
- 1 ラジカル (化学)とは
- 2 ラジカル (化学)の概要
- 3 出典
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