ファルネーゼ・コレクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/04 15:46 UTC 版)
ファルネーゼ・コレクション[1][2](英: Farnese Collection)は、イタリアの名門貴族ファルネーゼ家が、ルネサンス期に収集した美術品のコレクション。現在は主にナポリ国立考古学博物館が所蔵している。『ファルネーゼのアトラス』『ファルネーゼのヘラクレス』『美しい尻のヴィーナス』などからなる[3]。
歴史
16世紀、ファルネーゼ家の教皇パウルス3世と、その甥アレッサンドロらが美術品を収集し、ローマのファルネーゼ宮に所蔵した[1]。
18世紀、ナポリ王カルロが、母エリザベッタ・ファルネーゼを介してファルネーゼ家の財産を相続すると、コレクションはローマからナポリに移された[2][4]。現在はナポリ国立考古学博物館の主要展示品となっている[4][5]。
ギャラリー
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『ファルネーゼの牡牛』
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『ファルネーゼのアルテミス』
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『ファルネーゼの皿』
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『ファルネーゼのディアドゥメノス』(大英博物館)
脚注
- ^ a b “16世紀ローマのファルネーゼ家―コレクションの起源とその遺産”. 一般社団法人Le Muse (2020年4月15日). 2025年11月4日閲覧。
- ^ a b 『ローマ・愛の技法』マイケル・グラントほか著、書籍情報社編集部訳、書籍情報社、1997年。ISBN 4-915999-04-1。178頁。
- ^ 宮城徳也. “フィレンツェだより第2章備忘録 3月11日”. tokuyam.w.waseda.jp. 2025年4月22日閲覧。
- ^ a b “謎解きナポリ美術~Part1.古代の秘密”. CREA Traveller. 文春オンライン. 2025年11月4日閲覧。
- ^ 東京国立博物館・朝日新聞社編『特別展ポンペイ』朝日新聞社、2022年。国立国会図書館書誌ID:031932113。27頁。
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