ピアノ協奏曲 第16番とは? わかりやすく解説

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モーツァルト:ピアノ協奏曲 第16番 ニ長調

英語表記/番号出版情報
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第16番 ニ長調Konzert für Klavier und Orchester Nr.16 D-Dur K.451作曲年1784年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro assai 1000 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andante6分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro di molto6分30秒 No Image

作品解説

2007年12月 執筆者: 稲田 小絵子

 作品完成1784年3月22日前作からたったの1週間しか経っていない。初演は、当時モーツァルト夫妻住んでいたトラットナーホーフ(出版業者トラットナーの建てた館)にあるカジノにおいて、モーツァルト主宰の「トラットナー・カジノ演奏会」の3回目にあたる3月31日予約演奏会にて。
この年ピアノ協奏曲のもっとも多産な年であり、6曲(第1419番)が作曲された。この第16番その3曲目である。ピアノ音楽としての華やかさ追求した前作とは違い当時絶好調モーツァルト表しているかのように、この作品トランペットティンパニを含む大編となっている。おまけにのびやか明るさをもつニ長調響きが、シンフォニック書法生み出され協奏曲とは思えない壮大さ感じさせるまた、父宛の書簡において、第15番第16番も「汗をかかされる協奏曲」であるとモーツァルト自身述べているように、独奏ピアノのヴィルトゥオジティにも目を見張るものがある。
両端楽章にはモーツァルト自身によるカデンツァ残されている。

第1楽章:アレグロ・アッサイ、ニ長調4/4拍子協奏ソナタ形式主音ユニゾン力強く開始するひときわ強い印象を残す付点による下行旋律は、高貴な人物階段をおりてくる様を想像させ、登場するやいなや十六分音符華々しいパッセージ盛り立てる独奏ピアノ楽章通してそうした動き中心として奏される
第2楽章アンダンテト長調2/2拍子ロンド形式雄々しい楽章はうってかわって子守唄のようなやわらかい主題をもつ。声部間の掛け合い絡み興味深い楽章である。
第3楽章ロンド。アレグロ・ディ・モルト、ニ長調2/4拍子楽器間での旋律受け渡しおもしろ楽章カデンツァの後のコーダ3/8拍子変化し、より愉快な盛り上がり見せて作品閉じているピアノは、冒頭楽章同様に主題の他は十六分音符細やかに楽章を彩っている。


ピアノ協奏曲第16番 (モーツァルト)

(ピアノ協奏曲 第16番 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 08:48 UTC 版)

ピアノ協奏曲第16番 ニ長調 K. 451 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト1784年に作曲したピアノ協奏曲である。




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