パラジウムリアクター (フルメタル・パニック!)とは? わかりやすく解説

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パラジウムリアクター (フルメタル・パニック!)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/13 00:19 UTC 版)

パラジウムリアクターPalladium Reactor)は、賀東招二作の小説フルメタル・パニック!』に登場するパラジウムを用いた架空常温核融合炉である。

概要

パラジウムリアクターを用いることによって、驚くほど高出力で静粛性の高いジェネレーター(電源)の製造が可能となったとされる。ASの動力炉であり、ガーンズバックトゥアハー・デ・ダナンなどに搭載されている。

これを搭載することによってガーンズバックのような第三世代ASは、第二世代のものと比較にならないほどのパワーと高静粛機動を可能としている。設定上、撃破されても爆発・暴走はしないが、内部プラズマの制御が失われると、隔壁を融解させる程の高温となる[1]

パラジウム自体は、ジュエリーの素材にも使われる希少金属であり、それ自体は危険なものではない。

種類

PS方式

通常の原子力潜水艦と同様に水を加熱、その水蒸気によってタービンを回し、電力を得る方式。ただし、核分裂炉が核融合炉に変わっている。

メリットとしては、既存の原潜と同じ仕組みになっているので信頼性が高く、出力も大きなものとなる。さらに飛行甲板を持つトゥアハー・デ・ダナンの場合、発生した水蒸気を蒸気カタパルトに利用することができる。

デメリットはサイズが大きくなり、重量も増大してしまう。そして、通常の核分裂炉に比べて最大8ヶ月ほどと連続運用可能時間が短い。

搭載艦

TDD-1 トゥアハー・デ・ダナン
ロールス・ロイス社製のパラジウムリアクターを3機搭載。

イージス方式

サーミオニックと呼ばれる技術を利用した方式。加熱したパラジウム電極を真空にさらすと熱電子が遊離する。これを真空をはさんで設置した対になる電極で受け止め、電流を発生させるというもの。メリットはASサイズに搭載できるほどの小型化が可能なこと。デメリットはさほど大きな出力が出せないこと。

搭載モデル

M9 ガーンズバック
ロス&ハンブルトン社製APR-2500a。最大作戦行動時間は150時間。
ARX-7 アーバレスト
ロス&ハンブルトン社製APR-2500c。ラムダドライバ搭載ということもあるが、最大作戦行動時間は100時間ほど。
ARX-8 レーバテイン
ロス&ハンブルトン社製PRX-3000。出力4800kwを誇り、ASとしては異例の大出力。しかし、最大作戦行動時間は30時間とかなり短くなっている。

脚注

  1. ^ 原作12巻『ずっと、スタンド・バイ・ミー(下巻)』134頁より




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