ハンス・ヘニー・ヤーンとは? わかりやすく解説

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ハンス・ヘニー・ヤーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/02 20:32 UTC 版)

ハンス・ヘニー・ヤーン
Hans Henny Jahnn
誕生 1894年12月17日
ドイツ帝国 シュテリンゲン
死没 (1958-11-29) 1958年11月29日(63歳没)
西ドイツ ハンブルク
職業 作家オルガン制作者
ジャンル 小説、戯曲
代表作 『岸辺なき流れ』
主な受賞歴 クライスト賞
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ハンス・ヘニー・ヤーンHans Henny Jahnn, 1894年12月17日 - 1958年11月29日)は、ドイツ出身の作家オルガン制作者。

生涯と作品

ハンブルク近郊のシュテリンゲンに生まれる。祖父と父はともに職人だった。高等学校在学中から創作活動に熱中し、第1次世界大戦に反対して亡命しつつ戯曲を執筆する。このときの作品『牧師エフライム・マグヌス』は出版され、1920年にクライスト賞を受賞した。

帰国後は宗教結社ウグリノの結成にたずさわり、ヨーロッパ各地のオルガンの修復作業にあたる。ナチス・ドイツの政権が誕生した1933年からはボーンホルム島へ亡命し、長篇小説3部作『岸辺なき流れ』の執筆をはじめる。第2次世界大戦後は、反戦活動として原水爆禁止運動などに参加する一方、過去の作曲家の楽譜の復元を行ない、晩年をハンブルクですごした。

主な著作

長篇

  • Perrudja (1929)
  • Fluß ohne Ufer 『岸辺なき流れ』3部作
  1. Das holzschiff (1949) 邦訳『木造船 岸辺なき流れ第一部』 沼崎雅行訳、現代思潮社、1969年。
  2. Die Niederschrift des Gustav Anias Horn nachdem er 49 Jahre alt geworden war (1950) 『グスタフ・アニアス・ホルンの手記』
  3. Epilog (1961)
  • Die Nacht aus Blei (1956) 邦訳『鉛の夜』 佐久間穆訳、現代思潮社、1966年。
  • Ugrino und Ingrabanien (1968) 『ウグリノとイングラーバニエン』

短篇集

  1. 「ラグナとニルス」
  2. 「奴隷の物語」
  3. 「時計職人」
  4. 「サーサーン王朝の王者」
  5. 「庭男」
  6. 「ふたご物語」
  7. 「少年が泣く」
  8. 「ケバット・ケニア」
  9. 「マーマレードを食べる人たち」
  10. 「モーフ」
  11. 「家令を選ぶとき」
  12. 「水中芸人」
  13. 「盗まれた馬」

戯曲

  • Pastor Ephraim Magnus (1919) 『牧師エフライム・マグヌス』
  • Die Krönung Richards III. (1921) 『リチャード3世の戴冠』
  • Der Arzt / Sein Weib / Sein Sohn (1922)
  • Der gestohlene Gott (1924)
  • Medea (1926)
  • Neuer Lübecker Totentanz (1931)
  • Straßenecke (1931)
  • Armut, Reichtum, Mensch und Tier (1933)
  • Spur des dunklen Engels (1952)
  • Thomas Chatterton (1955)
  • Die Trümmer des Gewissens (1961)

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