ドロノキとは? わかりやすく解説

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どろ‐の‐き【泥の木/白=楊】

読み方:どろのき

ヤナギ科の落葉高木。中部地方以北の湿地に自生。高さ約15メートル。雌雄異株。春、葉の出る前に雄花・雌花を穂状につける。名は、材が泥のように柔らかいことから。マッチの軸や細工物などに利用。でろ。どろやなぎ。


白楊

読み方:ヤマナラシ(yamanarashi), イヌギリ(inugiri), ドロノキ(doronoki), ハクヨウ(hakuyou), ハコヤナギ(hakoyanagi), デロ(dero)

ヤナギ科の落葉高木、園芸植物


ドロノキ


北海道から本州の北部中部に分布し、渓流沿いにみられることが多い。また、シベリア、中国東北部、朝鮮、カムチャッカ、サハリンなどにも分布しています。その蓄積はあまり多くなく、とくに大木になることもありません。同じ属の種にP. sieboldiiヤマナラシ(ハコヤナギ)などがあります。この類は一般にはポプラと呼ばれており、その名前のほうがとおりがよいかもしれません。このポプラの類は海外ではパルプの原料とされることが多く、そのために、品質がよく、成長のよいものを生産することを目標として品種改良の研究がおこなわれていますが、日本ではそれ程ではありません。

■木材
心材と辺材の境界はとくにはっきりとしているとはいえません。前者はくすんだ淡褐色で、ときどきやや濃い色の縞が不規則にあらわれます。後者は白色です。年輪はとくにはっきりしているとはいえません。肌目はやや疎です。気乾比重は0.33-0.42(平均値)-0.55で、どちらかといえば、軽軟な木材といえます。木材の保存性は低く、戸外での使用には不適です。切削などの加工は容易ですが、表面の仕上げはケバ立つことが多く、よいとはいえません。

■用途
日常われわれの目によく触れるのはマッチの軸木でしょう。パルプ、箱、器具、包装、経木、木毛などにも使われます。炭は火薬の原料になります。


白楊

読み方:ドロノキ(doronoki)

ヤナギ科の落葉喬木。


泥木

読み方:ドロノキ(doronoki)

アベマキの別称。
ブナ科の落葉高木、薬用植物

学名 Quercus variabilis


泥木

読み方:ドロノキ(doronoki)

ドロヤナギの別称。
ヤナギ科の落葉高木

学名 Populus maximowiczii


白楊

読み方:デロ(dero), ドロノキ(doronoki)

ドロヤナギの別称。
ヤナギ科の落葉高木

学名 Populus maximowiczii


白楊

読み方:ヤマナラシ(yamanarashi), イヌギリ(inugiri), ドロノキ(doronoki), ハクヨウ(hakuyou), ハコヤナギ(hakoyanagi)

ヤナギ科の落葉高木、園芸植物

学名 Populus sieboldi


ドロノキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/15 21:50 UTC 版)

ドロノキ
ドロノキ
分類(APG IV)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
目 : キントラノオ目 Malpighiales
科 : ヤナギ科 Salicaceae
属 : ヤマナラシ属 Populus
種 : ドロノキ P. suaveolens
学名
Populus suaveolens Fisch. ex Poit. et A.Vilm. (1828)[1]
シノニム
和名
ドロノキ、ドロヤナギ、デロ
英名
Japanese Poplar

ドロノキ(泥の木[4]、学名: Populus suaveolens)は、ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉高木。ヤマナラシ属樹木(Populus)であり、いわゆるポプラの一種である[5]。

名称

和名「ドロノキ」の由来は樹皮の色が泥色だから、あるいは材が泥のように軟らかいところから名付けられたとも言われている[6]。別名はドロヤナギ[1][7]、ドロ[7]、ワタドロ、ワタノキ、デロ[1][7]、チリメンドロなどで、地方によりドロボウ[7]、ドロッペイ[7]、ヘロッポ[7]、バタバタ[7]などともよばれる。別名のワタドロやワタノキ、キワタなどは、種子の綿毛を指す名前で、その特徴を表している[7]。中国名は、遼楊[1]。

分布と生態

日本では北海道から本州の中部地方かけてに分布する[4][8]。

水分の多い土壌を好み、よく川岸の砂地や川が運んできた洲の上、低い河岸段丘、湿地などに、生えている[6]。 泥流や火山活動などによる植生破壊後に真っ先に樹林化する先駆種であり、折れて地面に落ちた枝から根を張ってクローン個体を再生する、落枝条更新と呼ばれる能力を持つ[8]。極端な陽樹であり[8]、光合成効率の良い葉は老化も早く、夏の終わりには落葉を始める。

なお、ドロノキハムシ(Chrysomela populi)による虫害を受けることがある[5]。

形態

落葉広葉樹の高木で、樹高は15 - 30メートル (m) 、幹径は70 - 150センチメートル (cm) にも達する[4][9]。樹皮の表面は灰色で、若木は緑白色で、老木になると暗灰色になる[9][4]。若い木の表面は滑らかで菱形の皮目が散在するが、老木になるにつれ縦にひび割れる[9][4]。一年枝はふつう毛があり、短枝もよく出る[4]。

長い葉枝は互生し、短枝は密集する[8]。葉身は10 cm程度の広楕円形で周囲に鋸歯があり、裏は光沢があり白っぽい。

花期は4 - 6月[4]。雌雄異株で雌株に卵形の実を付ける。種子にはヤナギの仲間と同様に綿毛があり、風や水の流れを利用して散布される[8]。種の散布は夏に行われ、秋には発芽する。

冬芽は長卵形で先が細く尖り、樹脂が被さる[4]。枝先につく頂芽は、枝に互生する側芽よりも大きい[4]。芽鱗は頂芽で6 - 10枚、側芽で3 - 4枚あり、無毛であるが縁には毛がある[4]。頂芽はふつう葉芽である[4]。

利用

木質は軽軟で荷重に弱く、腐りが早いうえ燃えやすいため建材には適さない。凹んで衝撃を吸収するので、かつては弾薬箱にされたという。また安物の下駄やマッチの軸に利用されたが、マッチ軸としても折れやすい下等の材とされ、現在ではまったく利用価値がない。成長が早い点に着目した製紙会社が品種改良を試みた記録があるが、その後研究は放棄されたようである。

材木としては軽軟であるが、それを加工するノミや鉋の刃の傷みが堅木より早いと言われ、実際に測定するとミズナラ加工の数倍の速度で工作機械の切刃が磨耗することがわかっている。「泥の木」の名称はこの奇怪な性質が根から泥を吸い込むせいとされたからとも言い、また泥のように柔らかい[8]・使い道が無いから、北海道の方言から等の諸説あるがわかっていない。

加工時に刃が傷みやすい理由は、木の芯に炭酸カルシウムを多く含むからと考えられている。

かつては、種子の綿毛を集めて綿の代用に使われたこともある[7]。しかし現代では使われることもなくなり、綿毛が飛んで道端に渦高く積もったり、住宅の網戸を目詰まりさせるなどの問題も起こっている[7]。

防風林に使われているケースは少なくなく、川沿いに植えられる[6]。

脚注

  1. 1 2 3 4 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Populus suaveolens Fisch. ex Poit. et A.Vilm. ドロノキ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年5月19日閲覧。
  2. ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Populus suaveolens Fisch. subsp. maximowiczii (A.Henry) Tatew. ドロノキ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年5月19日閲覧。
  3. ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Populus maximowiczii A.Henry ドロノキ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年5月19日閲覧。
  4. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 206
  5. 1 2 増井昇・小池孝良・北岡哲・渡邊陽子・佐藤冬樹・渡部敏裕「オゾン存在下でのヤマナラシ属二種の病虫害への応答」『樹木医学研究』第26巻第1号、樹木医学会、2022年、26-27頁、doi:10.18938/treeforesthealth.26.1_26。
  6. 1 2 3 辻井達一 1995, p. 64.
  7. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 辻井達一 1995, p. 62.
  8. 1 2 3 4 5 6 渡辺一夫 『アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか:樹木19種の個性と生き残り戦略』 築地書館 2017 ISBN 9784806715368 pp.44-55.
  9. 1 2 3 辻井達一 1995, p. 63.

参考文献

外部リンク


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