テ1000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/02 03:25 UTC 版)
「国鉄テ1000形貨車」の記事における「テ1000形」の解説
本形式は、国鉄が1955年(昭和30年)に川崎車輛で50両(テ1000 - テ1049)を製造した12トン積み二軸車である。当時はすでに15トン積み鉄製有蓋車としてテム100形が量産されていたが、戦後の不況に対応して製造されたワ10000形やトム60000形と軌を一にするものである。 車体はテム100形を縮小したもので、漏水を防ぎ、積荷の化学反応による発熱に対応するため、床板・側板・屋根まですべて鋼板製である。積荷のばら積みに配慮して内側を平滑にするため、内張りはなく、側柱を外側に配して平鋼板を使用している。また、荷役用扉として車体中央部に幅1,500mmの片引の鋼製戸を配し、側面にX型の補強用リブがある。側引戸は、粉塵によるつまりを防ぐため、吊戸であった。屋根は側板と一体の溶接構造とされている。 荷室の寸法は、長さ5,900mm、幅2,300mm、高さ2,200mm、床面積は13.6m2、容積は29.9m3である。全長は6,700mm、全幅は2,666mm、全高は3,668mm、軸距は3,500mm、自重は8.2tである。本形式の軸ばね支持装置は(一段)リンク式で、最高運転速度は65km/h、車軸は12t長軸である。
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