ティル・ナ・ノーグ
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ティル・ナ・ノーグ(Tír na nÓg)とは、ケルト神話でトゥアハ・デ・ダナーンがアイルランドの祖と云われるミレー(マイリージャとも)族との戦いに敗れた後に、その生存者が移住したとされる土地の名。幾つかある楽園の一つで、ティル・ナ・ノーグは「常若(とこわか)の国」と呼ばれる。語り継がれている多くの話によれば、このティル・ナ・ノーグは妖精たちの好みの棲み家であり、三通りの島々、すなわち、生き物の住む島、勝利者たちの島、そして水底の島と言われている。
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- ^ 『ブランの航海』Meyer, Kuno, ed. (1895), Voyage of Bran, 1, London: D. Nutt, pp. 1–17
- ^ 『コルマク・マク・アートの約束の地への冒険』Stokes, Whitley, ed. (1891), “Echtra Cormaic i Tir Tairngiri ocus Ceart Claidib Cormaic”, Irische Texte (S. Hirzel) 3, pp. 185–202 (text); 203–221 (translation); 222–229 (notes)
- ^ a b c d e 「二つの牛乳差しの館の滋養」マイルズ・ディロン 著, 青木義明 訳 『古代アイルランド文学』1987年 オセアニア出版所収 124–133頁
- ^ Brown, Arthur C. L. (1910), “The Bleeding Lance”, PMLA 25 (1): 38, JSTOR 456810
- ^ a b c Dobs, Maighréad Ní C. (1930), “Altromh Tighi da Medar”, Zeitschrift für celtische Philologie 18 (1): 189–230, doi:10.1515/zcph.1930.18.1.189; "The Fosterage of the House of the Two Pails" via CTC
- ^ 『妖精学大全』(「約束の地 (Tir Tairngiri)」の項)。“約束の地 (Tir Taimigiri) [ママ]”. 妖精学データベース. うつのみや妖精ミュージアム (2008年). 2020年12月31日閲覧。による。
- ^ a b 『妖精学大全』(「女護の島(エヴァン)」の項)。“女護の島(エヴァン) (Emhain)”. 妖精学データベース. うつのみや妖精ミュージアム (2008年). 2020年12月31日閲覧。による。
- ^ 『妖精学大全』(「喜びの原(マグ・メル) 」の項)。“喜びの原(マグ・メル)”. 妖精学データベース. うつのみや妖精ミュージアム (2008年). 2020年12月31日閲覧。による。
- ^ a b 『ブランの航海』¶33–60(詩節). Meyer (1895), 1: 16–29; 松村 (1984), pp. 47–58
- ^ Meyer (1895), 1: 32, n2.
- ^ 『妖精学大全』(「ハイ・ブラシル(祝福された者の住む島)」の項)。“ハイ・ブラシル(祝福された者の住む島)”. 妖精学データベース. うつのみや妖精ミュージアム (2008年). 2020年12月31日閲覧。による。
- ^ Freitag, Barbara (2013). Hy Brasil: The Metamorphosis of an Island: From Cartographic Error to Celtic Elysium. Amsterdam: Rodopi. p. 223. ISBN 9789401209106
- 1 ティル・ナ・ノーグとは
- 2 ティル・ナ・ノーグの概要
- 3 外部リンク
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