チェスト部隊とは? わかりやすく解説

チェスト部隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 10:13 UTC 版)

牛島満」の記事における「チェスト部隊」の解説

1937年3月少将進級し第6師団歩兵36旅団長に任ぜられる。第36旅団都城歩兵第23連隊鹿児島歩兵第45連隊編成されており、牛島郷土部隊指揮官となったというニュース地元賑わせた。まもなく支那事変勃発し牛島率い歩兵36旅団出陣することとなった歩兵36旅団8月初旬鹿児島出立し海路朝鮮半島に渡ると、後は鉄道華北にある山海関到着した。既に戦況激しく動いており、北京近郊展開する蔣介石精鋭中国国民政府第14軍の3個師団12,000名が、八達方面進撃していた第5師団側面を脅かすこととなっていたため、第6師団長谷寿夫中将牛島に第36旅団の2個連隊で、中国軍の3個師団撃破することを命じた歩兵第23連隊45連隊は、兵力では遥かに勝る中国軍固く陣地化していた下馬嶺と千軍台の攻略をしなくてはならなかったが、8月30日に、下馬嶺を守る中国軍偵察したところ、中独合作中国支援していたドイツ国軍軍事顧問団の姿も確認できた。9月5日牛島陸軍飛行戦隊航空支援要請し中国軍陣地九三式重爆撃機九三式双発軽爆撃機爆撃した後、2個連隊激しく攻撃した兵力勝り火砲充実していた中国軍の反撃激しく死傷者続出したが、着実に中国軍陣地攻略していき。9月8日には反撃してきた3,000人の中国兵壊滅させると、9月13日には標高1,100m最重要拠点千軍台を攻略し中国軍敗残部隊退却した牛島緒戦華々しい勝利飾った部隊損害大きく、第36旅団だけで将校7名、准士官以下170名が戦死し将校13名、准士官以下358名が負傷している。 その後牛島率い36旅団は、9月中旬保定10月8日正定10月14日には石家荘南郊の内邸まで進撃し牛島旅団の凄まじい突進ぶりに敵味方舌を巻いて驚き、敵の中国軍からは「鬼将軍」とあだ名され恐れられた。旅団司令部前線から遥か後方にあったが、牛島幕僚連れてよく最前線出ていた。敵弾とんでくるところで旅団長自ら偵察を行うこともあり、副官危険だ告げると「おいばっかりに、弾丸めがけてきやせんぞ」と全く意に介さなかった。前線兵士らと食事共にすることもあり、兵士らと弁当のおかずの交換するなど気さくに接していた。 11月には、膠着状態にある上海方面の戦勢を打開するため、第6師団が同方面投入された。第36旅団上海上陸後崑山から蘇州の線に沿って進撃し12月11日始まった南京攻略戦参加した牛島旅団南京城から退却する中国軍退路絶ち20,000名もの大量捕虜膨大な武器弾薬捕獲し、ここでも勇名轟かせている。南京戦後は、南京郊外蕪湖地区駐屯し1938年7月始まった武漢作戦にも、中核部隊として参加し8月要衝黄梅攻略した中国軍牛島らの急進撃に対抗するため、揚子江堤防決壊させて洪水作戦行ない足止めようとしたが、牛島旅団洪水ものともせず突進し9月には難攻不落といわれていた広済要塞攻略した。その勢いのまま10月漢口市内に進撃すると、その勢い押され中国軍武漢三鎮放棄し退却した同年12月には第11軍司令官岡村寧次から牛島感状授与されている。牛島の第36旅団は、牛島が、関ヶ原の戦いのとき、島津義弘率い島津軍西軍敗戦後敵中突破をしたときのかけ言葉と言われている「チェスト行け!」(それ行けという意味)で将兵激励することから『チェスト部隊』と呼ばれ将兵らも誇り思っていた。 南京攻略直前11日の朝、突如一頭の鹿が迷い込み右往左往するのを見て牛島傍ら旅団副官江口中佐命じ、この鹿を一発仕留めさせた。その後10分間黙考至った牛島旅団攻撃命令下達した 一、中原に鹿を見たり 二、敵首都南京指呼の間にあり 三、三洲健児 (熊本・鹿児島宮崎) チェストイケ 旅団長 牛島 満

※この「チェスト部隊」の解説は、「牛島満」の解説の一部です。
「チェスト部隊」を含む「牛島満」の記事については、「牛島満」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「チェスト部隊」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チェスト部隊」の関連用語

チェスト部隊のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チェスト部隊のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの牛島満 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS