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甘秋【カンシュウ】(果樹)
登録番号 | 第12980号 | |
登録年月日 | 2005年 3月 23日 | |
農林水産植物の種類 | かき | |
登録品種の名称及びその読み | 甘秋 よみ:カンシュウ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 山田昌彦、山根弘康、佐藤明彦、吉永勝一、平川信之、岩波宏、小澤俊治、角谷真奈美、三谷宣仁、吉岡美加乃、中島育子 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「新秋」に「18-4」(「富有」×「興津16号」)を交配して育成されたものであり、果形がやや扁円、大きさが中、果皮色が橙の育成地(広島県豊田郡安芸津町)では10月中旬に成熟する完全甘柿である。樹姿は中間、樹勢は中である。発育枝の長さ及び節間長は長、枝梢の太さは中、色は赤褐である。葉身の形はやや長楕円、上部の形は中、基部の形は鈍、横断面の形は内巻小、着生角度は横向き、葉の大きさ、葉柄の長さ及び太さは中である。果実の形はやや扁円、縦断面の形は扁円、果頂部の形は平、微尖は中、果実横断面の形は方円、斜線溝は不明瞭で短、側溝、蒂部の皺及び果皮の亀甲紋は無、果粉の多少は中、蒂窪平面の形は正方形~正円形、側面の形は凹U、果梗の長さは短、太さは太、果心の形は長三角、太さ及び果実の大きさは中、果皮の色は橙、光沢は中、果実の座の有無は無、条紋の発生程度は少である。蒂の全形は基太肩平幅広、長短は幅広、大きさはやや小、先端の形は太尖、果実に対する姿勢は平行である。果肉の色は黄橙、褐斑の大きさは小、密度は中、分布は果肉全体、果肉の粗密は密、甘味は多、種子数は4~5、種子の形は三角、長短はやや短、厚さは中、色は茶、大きさは中である。発芽期及び雌花の開花期は晩、成熟期は早で育成地においては10月中旬、花性は雌花と雄花、甘渋性は完全甘、果頂裂果性及び蒂隙性は無である。「新秋」と比較して、果皮色が橙であること、果頂裂果性及び蔕隙性が無であること等で、「伊豆」と比較して、果皮色が橙であること、甘味が多いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和61年に農林水産省果樹試験場安芸津支場(現独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構、広島県豊田郡安芸津町)において、「新秋」に(「富有」×「興津16号」)を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成14年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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