カッド
カッドとは、電話回線を扱う際に用いられる単位で、ケーブルの芯を4本寄り合わせた束の単位のことである。
電話回線は2本で1対の銅線が最小単位となっており、それが2対束ねられて(合計2対4本で)1カッドを構成している。2組の線をまとめることによって線が互いの磁束方向を打ち消し合うので、磁束の干渉によるノイズの発生(近端漏話)を低減する効果を生み出している。また、寄り合わせることでケーブルの収容面積も削減することができる。
カッドは、5単位分まとめられて「サブユニット」という単位を構成している。サブユニットは10単位で「ユニット」を構成している。そのユニットを4単位まとめたものが、一般に「ケーブル」と呼ばれているような絶縁ケーブル1本となっている。地中に埋設される「ケーブル」1本につき、200本のカッドから構成されていることになる(銅線そのものは800本収容されていることになる)。このケーブル1本で、およそ数百~数千の回線を収容できる。
ケーブル内の各回線はそれぞれADSLやISDNなどのサービスに使用することができるが、隣接しているカッドがそれぞれADSLとISDNで使用されているような場合には、磁束に干渉が発生して近端漏話が生じやすくなる。ケーブルの絶縁材にはプラスチックと紙があり、紙絶縁ケーブルの方が比較的漏話の影響を受けやすくなっている。
参照リンク
カッド構造 - (総務省)
カッド
クアッド
クアッドは、英語の Quad の転写の一つで「4つ」を意味する。クアドルプルの略。他にクアド、クワッド、クワド、クオードなど。電気通信用語としてはカッドと表記される。
- クアッド (ロケット) - アメリカ合衆国のロケット。
- クワッド (単位) - 熱量の単位。
- クアッド (サミュエル・ベケット) - サミュエル・ベケットのテレビ作品。
- 全地形対応車(quad bike)
- クワッドジェット(quad jet) - 4つのエンジンを搭載したジェット機。
- クアッド (フィギュアスケート) - フィギュアスケートの4回転ジャンプ。
- 大腿四頭筋 - 体の部位に限った情報で、quadriceps femoris の略。
- 日米豪印戦略対話 - 日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4カ国による外交・安全保障の協力体制(Quadrilateral Security Dialogue)の通称。
- クオード (楽器) - マーチングバンドで使われる打楽器の1つ。4つの太鼓とスポックと呼ばれる小さな太鼓で構成される。テナードラムとも呼ばれる。
- クワッド (映像制作会社) - 映像・音響・CGの制作などを主な事業とする日本の企業。後述のアニメ制作ブランドとは無関係。
- Quad - 日本のアニメ制作会社「JFK」の別名義。
関連項目
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