オイルジェット
高性能エンジンにおいて、オイルによるピストンの冷却を促進するためにシリンダーブロック中のメインギャラリーから直接、ピストン裏面にオイルを連続的に噴射させるジェットをいう。ジェットの径は1mmから2mm程度。一般用にはターボエンジンに用いられ、レーシングエンジンでは自然吸気(NA)エンジンにも装着されている。
オイルジェット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 04:09 UTC 版)
「コネクティングロッド」の記事における「オイルジェット」の解説
コネクティングロッドの大端部に設けられた孔より潤滑油(オイル)を吐出し、シリンダ壁面の潤滑・ピストン冷却を行う為の仕組み。しかし、一般的なエンジンではシリンダ壁面にはクランクシャフトからの飛散により十分オイルが付着しているはずである。また、ピストン冷却についても常にピストン裏面にオイルを噴射するシリンダブロック設置タイプのオイルジェットと異なり、コンロッドからの噴射ではオイルがピストンにかかったりかからなかったりするため、冷却性能は限られる。このように、これらの効能を疑問視する意見もあり、実験により効果が無いことを証明したとの説もある。軸受部位の油圧低下に繋がるとして好ましくないとする意見もある。社外品の強化コンロッドでは純正コンロッドに存在していたオイルジェット孔が省かれているものもある。
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