エンジンストール
アクセルを踏み込みエンジン回転を上げようとしたとき、アクセルの踏みはじめよりエンジン回転数が下がることをいう。その原因としては空燃比のマッチングが悪い場合がもっとも多い。また、不適切な点火時期やEGRの量の過多、燃焼室内の混合気の形成不良などがある。加速時の息っき、加速遅れ(スタンブル)などにより症状が重く、運転性を著しく悪化させる。ひどい場合にはエンジンの停止に至る。以前は冷間時の加速の際に散見されたが、電子制御式燃料供給システムの普及とともに、この現象はあまりみられなくなった。略してエンストという。
参照 スタンブルエンスト
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2019年8月) |
エンストとは、英語で原動機の一種を指すエンジン(Engine)と、失速を意味するストール(Stall)をそれぞれ略してつなげた日本の造語で[1]、運転者の意図に関わりなくエンジンが停止してしまう現象。エンストの原因としてわかりやすいのは燃料の不足である。
自動車におけるエンスト
MT車運転時に比較的多い状況として、発進時のクラッチ操作やギヤの選択を誤るとエンストを起こすことがある。直流電動機などと異なり、内燃機関は低回転域でのトルクが小さいため、エンジンが負荷に打ち勝って動き続けるには、一定の回転数を維持する必要がある。ところが、発進するときなどは車輪は回っていないため、いきなりエンジンとつなぐと回転が遅くなって止まってしまう。MT車にはエンジンとトランスミッションをつないだり放したりするクラッチという機構があり、発進時には半クラッチという操作でこれを微妙につないで駆動力を少しずつタイヤに伝え、走り出してから完全につなぐように操作する。
AT車では多くの場合トルクコンバータを使うのでこのような現象は起こらないとされるが、高速走行中に急ブレーキなどでタイヤをロックさせたり、本来の進行方向とは逆方向に動く(Dレンジに入れているにもかかわらず急坂で後退する)などで、まれにエンストする場合がある。ほかにもエンジンの点火プラグの損耗、エアフロメーターやエアフィルターの汚れ、バッテリー電圧の低下(機械式噴射ポンプのディーゼルエンジンを除く)、エンジンコントロールユニット (ECU) の不具合などで、燃料調節が狂うとエンストすることがある。
関連項目
出典
- ^ “車がエンストしてしまったらどうすればいい?”. チューリッヒ保険会社. 2021年12月10日閲覧。
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