エダカビ
エダカビ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/20 22:44 UTC 版)
エダカビ属は背が高く、大きいものは1cmにもなる。菌糸は細く、宿主のカビの基質上や気中の菌糸にからむ。宿主菌糸上をはう菌糸のところどころに膨らみを生じ、そこから宿主菌糸中に枝状の吸器を侵入させる。 分節胞子のう柄はやや太く、ほとんど太さが変わらずに真っすぐに上に伸びる。基部は種によっては匍匐枝状に横に走る場合がある。柄は途中から二又分枝(三又の場合もある)を数回繰り返す。それぞれの枝の先端には多数の分節胞子のうが形成される。多くの場合、柄の先端には、まず膨張部ができて、その表面から棒状の突出部を生じ、その内部に一列の胞子のう胞子が形成される。胞子が成熟すると、突起内に胞子が並んだ状態から、胞子一個ずつがバラバラになるようにして放出される。分節胞子のうが下の胞子の形ができてから、次にその先の胞子の形ができる、というように、出芽的に生じる例も知られている。また、単胞子性のものも知られている。 柄の先端の膨張部を頂のうというが、胞子が成熟した後にこれが柄から分離する種と、そのまま柄の先に残る種とがある。また、一部の種では頂のうが形成されず、柄の先端に直接に分節胞子のうがつく。
※この「エダカビ属」の解説は、「エダカビ科」の解説の一部です。
「エダカビ属」を含む「エダカビ科」の記事については、「エダカビ科」の概要を参照ください。
- エダカビ属のページへのリンク