アントラセン誘導体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/07 17:21 UTC 版)
アントラキノンの置換誘導体が多く、例えば下剤となる等、医学的に応用されているものも多い。また、アリザリン骨格を持つルベリトリン酸は、貴重な染料となる。ルバーブで見られるクリソファン酸は、エモジンを含む。この物質は、クロウメモドキ属の樹皮でラムノースとともに見られる。 最も重要な青酸グルコシドは、苦いアーモンドに含まれるアミグダリンである。マルターゼは、アミグダリンをグルコースとmandelic nitrile glucosideに分解し、後者はさらにエマルシンにより、グルコース、ベンズアルデヒド、シアン化水素に分解する。また、エマルシンはアミグダリンを直接、これらの化合物に分解する。 その他にも、多くのグルコシドが自然界から単離されている。サポニンは水を泡立てる物質で、キラヤ属の樹皮で見られる。アイに含まれるインディカンは、インディゴのグルコシドで、加水分解するとインドキシルとインディグルシンを生じる。
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