アリル歪み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/29 07:16 UTC 版)
アリル歪み (アリルひずみ、英: allylic strain) は、二重結合の存在する分子において、二重結合上の原子にある置換基とアリル位原子 (原子1とする) 上にある置換基の間に生じる反発相互作用(立体障害)のことである。英語のStrainをそのまま音訳してアリルストレイン、アリリックストレイン、あるいは略して A strain とも呼ばれる。アリル位に近い方の原子 (原子 2 とする) 上の置換基との相互作用が 1,2-アリル歪み (A(1,2)-strain)、アリル位から遠い方の原子(原子3とする)上の置換基との相互作用が 1,3-アリル歪み (A(1,3)-strain) と呼ばれるが、1,2-アリル歪みは本質的に単結合の重なり歪みと変わらないため、アリル歪みといった場合、通常は 1,3-アリル歪みのことを指す。
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- 2 アリル歪みの概要
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