アスフェリックスミラー
平坦で、曲率のない平面鏡のこと。映像が実物大となり、遠近感が肉眼と一致する。ルームミラーとする場合は、フロントガラス上部やヘッダー部に取り付ける。水平・垂直方向視野が調整可能で、衝突時に乗員頭部に障害を与えないような構造が安全法規で要求されている。ドアミラー、アンダーミラーなどに採用する場合は、一般に500から1000R程度の曲率を有する球面鏡構造にしている。間接視界の死角を少なくするために、平面・球面両鏡を併用したドアミラーを使用しているメルセデス・ベンツなどがある。一般のクルマよりアイポイントが高いSUVやミニバンの場合、通常の単一曲面ドアミラーでは死角になる後輪付近の後下方視界が拡大され、駐車や後退を楽に行える利点がある。
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