アオチビキ属とは? わかりやすく解説

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アオチビキ

(アオチビキ属 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/22 09:13 UTC 版)

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アオチビキ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: フエダイ科 Lutjanidae
亜科 : ハマダイ亜科 Etelinae
: アオチビキ属 Aprion
: アオチビキ A. virescens
学名
Aprion virescens
Valenciennes, 1830
英名
Green jobfish

アオチビキ(青血引、学名 Aprion virescens )は、スズキ目フエダイ科に分類される魚の一種。インド太平洋熱帯域に生息する大型肉食魚で、食用にもなる。フエダイ科の分類ではハマダイ亜科に組みこまれ、1種のみでアオチビキ属 Aprion を構成する。地方名としてはアオマツテ、クロマ(薩摩半島)、オーマチ、ギンムツ(沖縄)などがある。

成魚は全長1mに達する。体形は前後に細長い紡錘形で、同じ亜科に属するイシフエダイハマダイヒメダイなどに似る。体色は全体的に灰色で、腹面はやや白っぽい。和名もこの体色に由来する。

フエダイ科魚類の中では特に胸鰭が短いこと、鼻孔の下に1本の溝が縦に走ることで類似種と区別できる。口は大きく、顎には鋭い歯が並ぶ。尾鰭は大きな三日月形をしている。背鰭中央部のつけ根に黒い斑点が数個出る。背鰭と臀鰭の一番後ろの軟条は糸状に伸びる。

南日本・ハワイ・オーストラリア北岸・アフリカ東岸まで、インド太平洋の熱帯海域に広く分布する。

水深180mまでの浅い海の岩礁・サンゴ礁域に生息する。サンゴ礁では外礁斜面の周辺で多く見られる。単独か数尾ほどの小さな群れで行動し、海底付近を遊泳する。紡錘形の体形の通り遊泳力は高い。食性は肉食性で、小魚・甲殻類・頭足類などを捕食する。

主に釣り延縄で漁獲される。身は白身で、地方によっては高級魚として珍重される。ただし大型個体ではシガテラ中毒が報告されており注意を要する。

参考文献

  • 内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』北隆館 ISBN 4-8326-0042-7
  • 藍澤正宏ほか『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』講談社 ISBN 4-06-211280-9
  • 岡村収・尼岡邦夫監修『山渓カラー名鑑 日本の海水魚』(フエダイ科解説 : 岩槻幸雄)ISBN 4-635-09027-2
  • 本村浩之監修 いおワールドかごしま水族館『鹿児島の定置網の魚たち』 平成20年3月発行
  • Aprion virescens - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2008.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version(10/2008).



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