アイス-ホッケーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > スポーツ > 競技 > ホッケー > アイス-ホッケーの意味・解説 

アイス‐ホッケー【ice hockey】

読み方:あいすほっけー

氷上競技の一。全身防具固めスケート靴を履いた1チーム6人ずつの競技者が、木製スティックパック(たま)を相手ゴール入れて得点を争うもの。冬季オリンピックでは、1924年第1回大会から正式競技。《 冬》

[補説] 動き激しさや、選手どうしのぶつかり合いなどから「氷上の格闘技」ともよばれる

アイス‐ホッケーの画像
アイス‐ホッケーの画像
撮影・mark6mauno https://goo.gl/LwvtkE

アイスホッケー

歴史と沿革

アイスホッケーの起源には諸説ありますが、そのひとつとして、18世紀イギリス兵たちがカナダでの長く厳しい冬を過ごすために凍結した川や湖でホッケー先住民が行っていたラクロス組み合わせて楽しんだという説があります


現代アイスホッケーの発祥19世紀後半モントリオールホッケー氷上遊んだことと言われその後ラグビーなどを参考ルール整備されカナダ各地試合が行われるようなりました19世紀末にはアメリカで試合が行われ、次第北米代表するスポーツとしての地位高めていきます1917年になると、プロ選手によるリーグ戦NHLナショナルホッケーリーグ)がスタート。現在はカナダアメリカだけでなく、ロシアスウェーデンチェコなど世界各国から選手参加し世界最高峰戦い10月から6月まで繰り広げます。

オリンピックには1920年アントワープ大会夏季)から採用されその後冬季大会競技となりました1998年長野大会からはNHLトップ選手母国代表として出場できるようになり、大会で最も人気の高い競技として男子決勝戦が大会最後飾ってます。オリンピック以外にも、国際アイスホッケー連盟加盟する69ヶ国で世界選手権毎年開催され、世界一競ってます。

日本では1915年に採り入れられ1923年に初の試合が行われています。1966年日本リーグ発足1972年には日本アイスホッケー連盟設立されました。2003年アジアリーグスタートし国際リーグとしての存在感高まってます。


競技方法


アイススケート見どころは、選手たちスピード感あふれる動き激しぶつかり合いです。ヘルメットグローブ防具身を固めスケート靴を履いた選手フェンス囲まれたリンクのなかで、スティックパック奪い合い相手ゴールめざします攻め上がる時の選手スピード時速40~60km、シュートいたって時速160kmを超えることもあります守備では、相手選手突進を防ぐためのボディチェック体当たり)や、身を呈してシュートブロック速さ変化のある攻め20超える防具をつけたキーパーゴール守ったりと、最も速くて激しスポーツと言われる場面随所見られます。

アイスホッケーは1チーム22人(GK2人を含む)がベンチ入ります試合時間は、20分間ピリオド3セットで、選手交代自由に行えます。体力消耗激しスポーツのため、同一メンバーフォワード3人・ディフェンス2人)が氷上プレーするのは長くても1分弱です。交代タイミングなど、選手パフォーマンス最大限生かすためのベンチワーク見所のひとつです。

また、時には乱闘起きることもあり、60分間、高いパフォーマンスを保つために、選手たちにはスピード激しさ、強い精神力のほか、プレー先見性インテリジェンスなどが求められます。


ルール


ここでは大まかなルールご紹介ます。より詳しいルール日本アイスホッケー連盟ホームページご参照ください

フェイスオフ
リンク上に設けられたフェイスオフスポットで、両チーム選手向き合い審判落としたパックスティック取り合います。試合開始時のほか、プレー再開されるときは必ず行われます

得点
幅5ゴールラインパックが完全に越えると認められます。スティックだけでなく体のどの部分当たって入って得点なりますが、故意投げたりスケート蹴って入れたりした場合ノーゴールとなります

オフサイド
パックより先に攻撃側選手ブルーライン越えて攻撃ゾーン内に入ること。フェイスオフスポットでゲーム再開します

アイシング
自陣守備ゾーンから打ったパックが、誰にも触れられ相手ゴールライン越えてしまうこと。自陣ゴール前まで戻されフェイスオフによりゲーム再開されます。ただし、反則氷上選手少ないほうのチームには適用されません。

ペナルティ
アイスホッケーはスピード速くコンタクト強くスティックなどの用具も使うことから、危険防止のために多くペナルティ反則)が定められています。その程度によって2分、5分、10分間一時的な退場か、残り試合時間すべて退場という措置がとられます。退場者はオフィシャル席の両脇設けられペナルティボックス入ります悪質な反則について追加懲戒処分下される場合あります


アイスリンク



用具

スケート靴
安全性機能性追求し毎年改良されています。スケートの刃はステンレス、刃を支え部分つま先には強化プラスティック使用されスケート靴は、内側革張りですが、外側防弾チョッキ用の丈夫な布製です。

パック
硬質ゴム製で、重さ150170g、直径76.2厚さ25.4円柱形冷えているほうが滑りやすいことから、試合中予備パックは氷の入ったバケツ冷やされています。

スティック
シャフト(柄の部分)が長さ163cm以内ブレードパックコントロールする部分)は長さ32cm以内で1.5cm以上曲げることは禁止されています。また、シャフト先端グリップエンドなどを着け安全性高めてます。違反スティック反則となります試合中スティック破損した折れたりした場合プレーヤー直ち申告しなければならず、そのまま使った拾ったりしたときは反則となります



アイスホッケー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/25 01:15 UTC 版)

アイスホッケー: ice hockey)は、天然または人工氷のスケートリンク上で、スケート靴を履いて行われる団体スポーツ競技。陸上で行われるホッケーの形式を氷上に持ち込んだものである。2チームが長方形(楕円形)をしたリンクの中で、スティック (Ice hockey stick(長い柄の先端部分に角度をつけ湾曲させた杖状の用具)を用いて硬質ゴムでできた扁平な円柱状の パックを打ち合い、相手方のゴール (Goal (ice hockey)に入れることで得点でき、その得点を競うゲームで、いわゆる『氷上の格闘技とも呼ばれている[1]。漢字を当てて氷球(ひょうきゅう)と表記される。


注釈

  1. ^ 「ザンボニー」とは整氷車販売シェア世界一であるメーカーザンボニー (Zamboni) 社から、製氷車自体を一般名詞化したものである。
  2. ^ サッカーでいうPK戦。
  3. ^ 折れたスティックを交換のためにベンチに渡すことは可能
  4. ^ 一発勝負の試合などではホームアイスアドバンテージを適用しない場合もある。
  5. ^ なお、アイスホッケー靴によるスピード競技も存在するといわれる。
  6. ^ 1911年古河電気工業日光事業所の前身日光精銅所がルーツとされる。1925年、古川電工アイスホッケー部として創部。1999年、古川電工アイスホッケー部が廃部。H.C.日光アイスバックスが後継クラブとなり活動を継続。途中運営会社の交代などもありながら、H.C.栃木日光アイスバックスとして活動している。
  7. ^ 2001年雪印が廃部。クラブチーム化し札幌ポラリスとして発足するも、プロチームとしては1年間で活動終了。現在は市民クラブとして存続している。
  8. ^ 2003年西武グループの再編に伴いコクドと西武鉄道が合併し西武プリンスラビッツとして活動した。だが、西武グループの業績悪化に伴い2008年を以って廃部となった。
  9. ^ 2008年、青森県八戸市を本拠地とする東北フリーブレイズが創部
  10. ^ 王子製紙アイスホッケー部として活動。親会社の名称変更に伴いチーム名に変化はあったが、2008年に王子イーグルスに名称変更。2021年からクラブ化し、レッドイーグルス北海道として活動。

出典



「アイスホッケー」の続きの解説一覧

アイスホッケー

出典:『Wiktionary』 (2021/12/14 15:30 UTC 版)

語源

英語 ice hockey からの借用語

発音

名詞

アイスホッケー

  1. スポーツ球技一つ。一チーム6人ずつのチームヘルメットプロテクターなどの防具装着しスケートリンク円柱パックスティック打ち合いながら競技し敵陣ゴールにいれることで得点をし、最終的な得点競う競技

関連語

翻訳


「 アイスホッケー」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



アイス-ホッケーと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アイス-ホッケー」の関連用語

アイス-ホッケーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アイス-ホッケーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
笹川スポーツ財団笹川スポーツ財団
Copyright © 2024 SASAKAWA SPORTS FOUNDATION. All Rights Reserved.
笹川スポーツ財団
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアイスホッケー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのアイスホッケー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS