黄銅とは? わかりやすく解説

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おう‐どう〔ワウ‐〕【黄銅】

読み方:おうどう

亜鉛との合金黄色のものが多く亜鉛の量が少なと金色を呈する金具機械部品金箔代用などに使用穴あき5円硬貨材料とする。真鍮(しんちゅう)。


こう‐どう〔クワウ‐〕【黄銅】

読み方:こうどう

真鍮(しんちゅう)」に同じ。


黄銅

copper-zinc alloys:brass
主成分(59.0~71.5%)とする亜鉛との合金(C 2600~C 2801)。
参考1 ただし、亜鉛以外の元素添加がある場合は、次のすべてを満たすこと。
a)亜鉛の量が他の各元素より大
b)ニッケル含有量は5%以下
c)すず含有量3.5%以下
2亜鉛割合によって60/40黄銅、65/35黄銅、70/30黄銅と呼ばれる場合もある。

黄銅

黄銅(おうどう)は、亜鉛との合金で、特に亜鉛20%上のものを言います加工しやすいので工業材料などとして幅広く用いられています。俗に真鍮(しんちゅう)と呼ばれることも多い。
亜鉛割合によって、六四黄銅、七三黄銅呼ばれ六四黄銅では黄金色に近い黄色示しますが、亜鉛割合多くなるにつれて色が薄くなり、少なくなるにつれて赤み帯びます。亜鉛20%未満赤みの強いものは丹銅よばれる一般に亜鉛割合が増すごとに硬度増しますが、もろさも増すため、45%以上で実用にはなりません。
その他にも、被削性高めるために鉛を添加した快削黄銅や、錫を添加し耐海水性高めたネーバル黄銅などがあります
現在発行されている5円硬貨もこの素材で、また、金に似た美し黄色光沢放つことから金の代用品にもされ、日本では仏具などに多用されています。

黄銅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 14:49 UTC 版)

黄銅(おうどう[1]英語: brass)は、亜鉛合金で、特に亜鉛が20%以上のものをいう。真鍮(しんちゅう)[1]とも呼ばれる。


注釈

  1. ^ 金属の切削加工材としては、金や純銅などの軟らかい金属は展延性がありすぎて粘りが強く、硬い金属は削りにくく割れやすくどちらも微細な切削加工はしにくい。

出典

  1. ^ a b 黄銅』 - コトバンク
  2. ^ Thornton, C. P. (2007) "Of brass and bronze in prehistoric southwest Asia" in La Niece, S. Hook, D. and Craddock, P.T. (eds.) Metals and mines: Studies in archaeometallurgy London: Archetype Publications. ISBN 1-904982-19-0
  3. ^ a b Craddock, P.T. and Eckstein, K (2003) "Production of Brass in Antiquity by Direct Reduction" in Craddock, P.T. and Lang, J. (eds) Mining and Metal Production Through the Ages London: British Museum pp. 226–7
  4. ^ Thornton 2007, pp. 189–201
  5. ^ Zhou Weirong (2001). “The Emergence and Development of Brass Smelting Techniques in China”. Bulletin of the Metals Museum of the Japan Institute of Metals 34: 87–98. オリジナルの2012-01-25時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120125061916/http://sciencelinks.jp/j-east/article/200112/000020011201A0425152.php. 
  6. ^ de Ruette, M. (1995) "From Contrefei and Speauter to Zinc: The development of the understanding of the nature of zinc and brass in Post Medieval Europe" in Hook, D.R. and Gaimster, D.R.M (eds) Trade and Discovery: The Scientific Study of Artefacts from Post Medieval Europe and Beyond London: British Museum Occasional Papers 109
  7. ^ a b 小学館編『世界原色百科事典 1 あ-おそ』小学館、昭和41年、p.565「黄銅」
  8. ^ Rehren and Martinon Torres 2008, pp. 170–5
  9. ^ M. F. Ashby; Kara Johnson (2002). Materials and design: the art and science of material selection in product design. Butterworth-Heinemann. pp. 223–. ISBN 978-0-7506-5554-5. https://books.google.com/books?id=-RN57euC7x8C&pg=PA223 2011年5月12日閲覧。 
  10. ^ “平安期の金字経から真ちゅう 制作者、費用ごまかす?”. 日本経済新聞. (2014年4月21日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2104C_R20C14A4CR8000/ 2014年4月21日閲覧。 
  11. ^ a b “平安の金字経に黄銅 利ざや稼ぐ? 発色のため?”. 東京新聞. (2014年4月22日). オリジナルの2014年4月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140429205011/http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014042202000144.html 2016年10月7日閲覧。 
  12. ^ “真鍮合金、平安期に - 定説覆す発見/奈良大が分析”. 奈良新聞. (2014年4月22日). https://www.nara-np.co.jp/news/20140422090033.html 2014年4月29日閲覧。 


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黄銅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:49 UTC 版)

」の記事における「黄銅」の解説

詳細は「黄銅」を参照 亜鉛合金一般に黄銅とよばれる亜鉛の含有率を変化させることで連続的に引っ張り強さ硬さ増大する性質有しており、亜鉛比率によって7/3黄銅や6/4黄銅などとよばれそれぞれの性質合わせて異な用途用いられる金管楽器仏具などに使われる真鍮は黄銅の1つである。真鍮錆びにくく、色が黄金色美しいことから模造金や装飾具などとしてもよく見かける金属である。 黄銅は海水などの塩類多く含む溶液との接触によって亜鉛溶出する脱亜鉛現象呼ばれる腐食が起こる。このような脱亜鉛現象を防ぐためには黄銅へのスズ添加が有効である。6/4黄銅にスズを0.7–1.5 %ほど加えたネーバル黄銅よばれるスズ入り黄銅は特に海水強いため、船舶部品などに利用されるスズ入り黄銅のように他の元素微量加えた黄銅を特殊黄銅とよび、鉛を加えて切削性を向上させた快削黄銅や、マンガンおよび微量アルミニウムニッケルスズ加えて強度耐食性耐摩耗性高めた高力黄銅(またはマンガン青銅とも)などがある。快削黄銅では、鉛の環境負荷配慮して鉛の代わりにビスマスセレン用いられることもある。

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黄銅

出典:『Wiktionary』 (2018/06/19 22:01 UTC 版)

名詞

おうどうこうどう

  1. 亜鉛合金真鍮ともいう。

翻訳


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