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せん‐と【遷都】

読み方:せんと

[名](スル)都を他の地に移すこと。みやこうつり。「地方に—する」


遷都

作者小松左京

収載図書遷都
出版社勁文社
刊行年月1993.4
シリーズ名ケイブンシャノベルス

収載図書遷都
出版社勁文社
刊行年月1995.5
シリーズ名ケイブンシャ文庫


遷都

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 09:03 UTC 版)

遷都(せんと)は、 [注釈 1](みやこ)を他所へうつす(す)こと[1]、都を替えること[1]を意味する漢字文化圏の語。日本語では古くは都遷り[2]/都移り[2](みやこうつり)とも言った[1]。反対に、かつて都であった場所に都を戻す(す)ことは還都(かんと)と言い[2]cf. #還都の一覧)、日本語では古くは都還り(みやこがえり)とも言った。ただし、日本語に限っては、還都遷都同義で用いられる[2]こともある。現代では、首都機能の全部もしくは重要な一部を他に遷すことを指して首都機能移転という語も用いられる(後述)。


注釈

  1. ^ 字義としての「都」は天子の宮城のある首府をあらわす。代の行政上の区画では君主の宗廟のある場所を都(ト・ツ)といい、無い場所を(ユウ)と呼んだ。「都」は寄せ合わせ残らず集める意。曹丕文「頃撰二遺文、一都爲二一集」。
  2. ^ 同時期の場合は、早く遷都したほうを先に記載する。

出典

  1. ^ a b c 広辞苑 第五版。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 大辞林 第三版。
  3. ^ a b c d e 大辞泉
  4. ^ a b c 山形大学歴史・地理・人類学研究会編: “山形大学歴史・地理・人類学論集 第12号 抜刷” (PDF). (公式ウェブサイト). 山形大学 (2011年3月). 2012年12月19日閲覧。
  5. ^ a b c 上田正昭 (1997年). “都市の記憶と宗際のこだま - 会報62 (平成9年)”. (公式ウェブサイト). 京都仏教会. 2012年12月29日閲覧。
  6. ^ インドネシア、首都移転へ ジャワ島外が候補
  7. ^ Burundi to change its capital cityBBC World News・2019年3月29日観覧
  8. ^ 舘野和己 「宮都の廃絶とその後」『 都城制研究』(6) 奈良女子大学古代学学術研究センター、2012年、4頁。
  9. ^ a b c 舘野、2012年、5頁。
  10. ^ 吉水眞彦 「近江大津宮をめぐる諸問題」『国立歴史民俗博物館研究報告』179 国立歴史民俗博物館、2013年、200頁。
  11. ^ a b 舘野和己 「日本古代の複都制」『都城制研究』(4) 奈良女子大学古代学学術研究センター、2010年、120-121頁。
  12. ^ 林部均 「藤原京の条坊施工年代再論」『国立歴史民俗博物館研究報告』160巻 国立歴史民俗博物館、2010年12月、14頁。
  13. ^ a b 林部、2010年、16-17頁。
  14. ^ a b 藤原京条坊考」『梅光女学院大学紀要』6巻 梅光女学院大学、1971年3月、23頁。
  15. ^ 舘野和己 「日本都城の環境と思想」『都城制研究』9 奈良女子大学古代学学術研究センター、2015年、1-3頁。
  16. ^ 鍋田一 「平城遷都の理由に関して」『明治大学社会科学研究所紀要』27(2)、1989年、101頁。
  17. ^ a b 足立健次郎 「万葉集鹿背山際考 : 恭仁京の所在について」『大阪城南女子短期大学研究紀要』11 大阪城南女子短期大学、1976年、25頁。
  18. ^ a b 積山洋、2010年、71頁。
  19. ^ a b c 江口洌 「聖武天皇の流離五年の意義 : 「続日本紀」と聖教(2)」『千葉商大紀要』46 千葉商科大学商経学部、2010年、71頁。
  20. ^ a b 鈴木亘 「古代宮殿建築における前殿と朝堂 : その 6 長岡宮および平安宮」『日本建築学会論文報告集』 337(0) 日本建築学会、1984年、124頁。
  21. ^ 松浦茂樹 「古代の宮都の移転と河川--長岡京,平安京への遷都を中心に」『水利科学』211号 水利科学研究所、2011年、50-52頁。
  22. ^ a b 佐野真人他 「桓武天皇とその時代(平成二十七年度皇學館大学研究開発推進センター神道研究所公開学術シンポジウム)」『皇學館大学研究開発推進センター紀要』3号 皇學館大学研究開発推進センター、2017年3月、34頁。
  23. ^ a b 高橋昌明 『平清盛 福原の夢』 講談社、2007年、222頁。
  24. ^ a b 高橋、2007年、260頁。
  25. ^ 『日本書紀』天智天皇6年(667年)3月条。
  26. ^ 鈴木亘 「古代宮殿建築における前殿と朝堂 : その 1 飛鳥浄御原宮および藤原宮」『日本建築学会論文報告集』312巻 日本建築学会、1982年、153頁。
  27. ^ 大橋一章 「平城遷都と国家官寺の移転」『早稲田大学大学院文学研究科紀要 : 第3分冊 日本語日本文学・演劇映像学・美術史学・日本語日本文化』54巻3号 早稲田大学大学院文学研究科、2009年2月、105頁。



遷都

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ブラジリア」の記事における「遷都」の解説

ブラジルは、ポルトガルの植民地から独立した頃から(ブラジリア建設以降現代に至るまでも含め)旧首都であるリオデジャネイロブラジル最大の都市であるサンパウロといった大都市存在する大西洋沿岸部に人口産業集中している。そのため、内陸高原部との間で所得などの面で大幅な格差があり、既に19世紀頃からその解消と、その方としての内陸部遷都が叫ばれていた。

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遷都

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近江大津宮」の記事における「遷都」の解説

このような状況下で、天智天皇6年667年3月19日中大兄皇子は都を近江大津移した。その翌年668年1月称制実に7年わたったが、中大兄皇子即位して天智天皇となった日本最初律令法典となる近江令おうみりょう)が制定されたともいわれる。なお、この遷都の理由はよく判っていないが、国外脅威対抗しうる政治体制新たに構築するため、抵抗勢力の多い飛鳥から遠い大津選んだとする説が有力である。また、大津を遷都先に選んだ理由については、対外関係上の危機感強く働いていたと思われる大津琵琶湖面しており、陸上湖上東山道北陸道諸国へ向かう交通路通じており、西方へも交通の便良いためとする説がある[要出典]。日本書紀によるとこの遷都には民衆から大きな不満があり、昼夜問わず出火があったという。

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遷都

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マルキョク州」の記事における「遷都」の解説

1981年施行したパラオ共和国憲法に暫定的な首都コロールに置き、(憲法発効から)10年以内恒久的な首都バベルダオブ島指定すること」と明記されていたが、計画進まず放置されていた。 1999年クニオ・ナカムラ大統領が遷都計画立案し台湾中華民国)からの借款により議会などの建物建設され憲法発効から25年経った2006年10月1日パラオ共和国独立記念日に、コロールから遷都した。

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遷都

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グアテマラ地震 (1773年)」の記事における「遷都」の解説

スペイン1717年地震壊滅的な損害被った後、グアテマラ総督領の遷都を考えていたが、1773年地震がおきると、アンティグア・グアテマラ再建諦めて1776年にヌエバ・グアテマラ・デ・ラ・アスンシオン(Nueva Guatemala de la Asunción、現グアテマラシティ)に遷都した。

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遷都

出典:『Wiktionary』 (2021/11/03 00:12 UTC 版)

名詞

せんと

  1. 首都)を他の場所遷すこと。

関連語

動詞


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