観光とは? わかりやすく解説

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かん‐こう〔クワンクワウ〕【観光】

読み方:かんこう

[名](スル)他の国地方風景史跡風物などを見物すること。「各地を—してまわる」「—シーズン」「—名所

[補説] 近年は、娯楽保養のため余暇時間日常生活圏を離れて行うスポーツ・学習・交流遊覧などの多様な活動をいう。また、観光庁などの統計では、余暇レクリエーション業務などの目的問わず1年超えない非日常圏への旅行をさす。


観光

作者ラタウット・ラプチャルンサプ

収載図書観光
出版社早川書房
刊行年月2007.2
シリーズ名ハヤカワepiブック・プラネット


観光

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 09:17 UTC 版)

観光(かんこう、: sightseeingあるいはleisure travel: tourisme: Fremdenverkehr)は、一般的には楽しみを目的とする旅行全般[1]観光旅行)を指し、狭義には他の国や地方を訪ね、風景史跡・風物などを見聞したり体験することを指す(この意味に限定する際は「観光行動」という)[2][3]。広義には、人々による観光行動および、関連する事象を含めた社会現象を指す場合もある(この意味に限定する際は「観光現象」という)[3][1]


注釈

  1. ^ a b 2000年度版『観光白書』では「兼観光」という言葉が用いられており、楽しみを兼ねる商用旅行の存在も観光の一形態として認められている[13]
  2. ^ Clare A. Gunnは、レクリエーションは公共が関与する事業であるとしている[10]。一方、日本交通公社『余暇社会の旅』(1974年)p277では、レクリエーションは肉体・精神の回復、観光は精神の発展にあるものとされている[4]
  3. ^ 「名どころは これを都の案内者 圖會はしらとも 思ふうつし画」とあり、現在でいうところの旅行ガイドブックのような役割を担っていたことがうかがえる[28][29]
  4. ^ 具体的には湯治[32]
  5. ^ 「他国の制度や文物を視察する」、転じて「他国を旅して見聞を広める」の意[1]
  6. ^ 幕末維新ミュージアム霊山歴史館副館長の木村幸比古は、「他国の本質的な物事、優れた光、天下の風光をくまなく観る、理解する」という意であると解説する[36]
  7. ^ 用語としての観光は、朝日新聞データベース「聞蔵」による検索結果によれば、当初は固有名詞に使用されるケースしかない。普通名詞として使用された初めてのケースは、1893年10月15日に日本人軍人による海外軍事施設視察に使用された「駐馬観光」である。その後日本人軍人から外国人軍人、軍人以外の者の海外視察等へと拡大してゆき、最終的には内外の普通人の視察にも使用されるようになっていったが、いずれも国際にかかわるものである点ではかわりはなかった。
  8. ^ 一方、外国人武官による大日本帝国陸軍の視察などに「観光」の語を使用する事例も確認される[5]
  9. ^ 戦後に静岡県熱海市長を務め、『観光立国』を刊行。
  10. ^ 朝日新聞データベース「聞蔵」による記事検索では、ツーリストは1913年から外国人にかかわるものとして使用されているが、原語のtourist自体が当時原語国で外国人にかかわるものに限定されていたのかの立証は、これからの研究課題である。ツーリズムという用語については朝日新聞データベース「聞蔵」によれば、戦前は検索されないどころか、昭和末期までほとんど検索結果に表れてこない状況である。なお、観光が国内観光、国際観光を区別しないで使用されるようになったのは、戦後連合国の占領政策が終了する時期、つまり日本人の国内観光が活発化する頃からである。
  11. ^ 「観光」という言葉は国内の旅行に関しても昭和初期から一部で使用されるようにはなっていた。たとえば1936年に国際観光局が発行した「観光祭記念 観光事業の栞」には「日本国中の年も村落も、それぞれその土地を美しく立派にし、観光客の誘致を図ること、之は日本国内の問題ですから国内観光事業と呼ぶことができます」と記されている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m "観光". 日本大百科全書. コトバンクより2022年5月3日閲覧
  2. ^ "観光". デジタル大辞泉. コトバンクより2022年5月3日閲覧
  3. ^ a b c d "sightseeing". 世界大百科事典. コトバンクより2022年5月3日閲覧
  4. ^ a b c 溝尾 2015, pp. 4–6.
  5. ^ a b c d e f g h 千相哲「「観光」概念の変容と現代的解釈」『商経論叢』第56巻第3号、九州産業大学商学会、2016年3月22日、1-18頁、CRID 1050564286125976704hdl:11178/267ISSN 1349-7375 
  6. ^ 井出明「日本におけるダークツーリズム研究の可能性」(PDF)『進化経済学会論集』第16巻、2012年、446-450頁、CRID 1010282257091112713 
  7. ^ a b 2.ニューツーリズムの概念”. www.mlit.go.jp. ニューツーリズム創出・流通促進事業. 観光庁 (2010年7月1日). 2022年5月3日閲覧。
  8. ^ a b c 観光政策審議会. “II.21世紀初頭の観光振興を考える基本的視点”. 21世紀初頭における観光振興方策 ~観光振興を国づくりの柱に~(答申第45号). 国土交通省. 2022年5月4日閲覧。 “また、「観光」という言葉は、中国の四書五経の一つ「易経」の一文である「観国之光」が語源とされているが、それは「国の文化、政治、風俗をよく観察すること」、「国の風光・文物を外部の人々に示すこと」というような意味・語感を有していたといわれていること等も考えあわせると、いわゆる「観光」の定義については、単なる余暇活動の一環としてのみ捉えられるものではなく、より広く捉えるべきである。”
  9. ^ SIGHTSEEING” (英語). Lexico Dictionaries. Oxford dictionary. 2022年5月3日閲覧。 “The activity of visiting places of interest in a particular location.”
  10. ^ a b c d e f 溝尾 2015, pp. 2–4.
  11. ^ 溝尾 2015, pp. 12–13.
  12. ^ TOURISM” (英語). Lexico Dictionaries. Oxford dictionary. 2022年5月2日閲覧。 “The commercial organization and operation of holidays and visits to places of interest.”
  13. ^ a b c d e 竹内 et al. 2018, pp. 1–4.
  14. ^ "tourisme". プログレッシブ 仏和辞典 第2版. コトバンクより2022年5月2日閲覧
  15. ^ 加藤一輝 (2021年9月27日). “グザヴィエ・ド・メーストル『部屋をめぐる旅 他二篇』訳者解題”. note. 幻戯書房編集部. 2022年6月2日閲覧。
  16. ^ Editions Larousse. “Définitions : tourisme - Dictionnaire de français Larousse” (フランス語). www.larousse.fr. 2022年5月2日閲覧。 “Action de voyager, de visiter un site pour son plaisir.”
  17. ^ "観光". 世界大百科事典. コトバンクより2022年5月3日閲覧
  18. ^ UNWTOの資料の中で観光客(Tourists)の定義について教えてください。”. UNWTO (2019年2月25日). 2022年5月5日閲覧。
  19. ^ OECD Glossary of Statistical Terms - Tourism Definition” (英語). stats.oecd.org. 経済協力開発機構 (2001年9月25日). 2022年5月5日閲覧。 “Tourism is defined as the activities of persons travelling to and staying in places outside their usual environment for not more than one consecutive year for leisure, business and other purposes not related to the exercise of an activity remunerated from within the place visited.”
  20. ^ a b 石井 2022, 前編 第1部 第1章 旅の始まり
  21. ^ a b c d 竹内 et al. 2018, pp. 11–16.
  22. ^ a b c d 『現代スペイン情報ハンドブック 改訂版』三修社、2007年、40頁
  23. ^ a b c d 清水菜月 (2021年3月15日). “御朱印ブームとアニメ聖地巡礼―「脱魔術化」と「再魔術化」のはざまで―” (PDF). human.kanagawa-u.ac.jp. PLUS No.17. 神奈川大学人文学研究所. 2022年5月3日閲覧。
  24. ^ 小林麻衣子「英国人のグランドツアー : その起源と歴史的発展」『Booklet』第18巻、慶應義塾大学アート・センター、2010年、36–50頁、CRID 1050001338948805760 
  25. ^ 石井 2022, 前編 第4部 第1章 新しい旅の形
  26. ^ 石井 2022, 後編 第1部 序章 近代ツーリズムとは
  27. ^ 石井 2022, 後編第1部 第5章 大陸間旅行の発展:帆船から蒸気船へ.
  28. ^ 藤川玲満「秋里籬島の狂歌 : 籬島社中と名所図会に関して」『清心語文』第18号、ノートルダム清心女子大学日本語日本文学会、2016年11月、14-28頁、CRID 1050001202792776704ISSN 1345-3416 
  29. ^ 西野由紀. “01.『都名所図会』と京都——観光の萌芽”. nishi-note. 2022年5月7日閲覧。
  30. ^ 都の案内者”. www.nichibun.ac.jp. 国際日本文化研究センター. 2022年5月3日閲覧。
  31. ^ a b c 竹内 et al. 2018, pp. 16–19.
  32. ^ 溝尾 2015, pp. 92–93.
  33. ^ a b 【明治あとさき 維新150年】(1)旅/寺社参詣から文化観光へ 岩倉具視、京都再生へ「誘客」の妙手『読売新聞』朝刊2018年1月1日
  34. ^ a b c d e f g 溝尾 2015, pp. 6–17.
  35. ^ a b c 寺前秀一 (2008年). “地域観光政策に関する考察”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 2022年5月4日閲覧。
  36. ^ a b 木村幸比古 (2018年). “第4回「岩倉具視と京都再生」”. 京都市情報館. 大政奉還150周年記念プロジェクト. 京都市. 2022年5月3日閲覧。
  37. ^ 特命全権大使米欧回覧実記. 第1篇 米利堅合衆国ノ部国立国会図書館デジタルコレクション(2018年1月6日閲覧)
  38. ^ 具視京都皇宮保存ニ関シ意見ヲ上ツル事”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 岩倉公実記. 下巻 2. 2022年5月3日閲覧。
  39. ^ a b c 竹内 et al. 2018, pp. 19–25.
  40. ^ a b c d e f 中村宏 (2016年). “戦前における国際観光(外客誘致)政策 ―喜賓会、ジャパン・ツーリスト・ビューロー、国際観光局設置―”. 神戸学院法学第36巻 第2号. 神戸学院大学法学部. 2022年5月4日閲覧。
  41. ^ 砂本文彦 (2008). 『近代日本の国際リゾート 一九三〇年代の国際観光ホテルを中心に』. 青弓社 
  42. ^ 富田 昭次『ホテルと日本近代』(学芸出版)
  43. ^ a b c 『現代スペイン情報ハンドブック 改訂版』三修社、2007年、41頁
  44. ^ 運輸省観光局監修『観光基本法解説』学陽書房1963年p.208
  45. ^ 第2章第1節 2 バブル経済とその崩壊(昭和61年(1986年)~平成14年(2002年))”. www.mlit.go.jp. 平成25年版 観光白書. 国土交通省. 2022年5月8日閲覧。
  46. ^ 観光政策審議会 (1995年6月2日). “今後の観光政策の基本的な方向について(答申第39号)”. www.mlit.go.jp. 国土交通省. 2022年5月5日閲覧。 “なお、本答申においては、観光の定義を「余暇時間の中で、日常生活圏を離れて行う様々な活動であって、触れ合い、学び、遊ぶということを目的とするもの」と考える。”
  47. ^ 観光立国推進基本法”. www.mlit.go.jp. 観光庁. 2022年5月5日閲覧。



観光(ランドマーク)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/15 00:15 UTC 版)

カンザスシティ都市圏」の記事における「観光(ランドマーク)」の解説

この都市圏代表するランドマークには以下のものがある。 KCTVタワーは、主にCBS系列地元KCTVチャンネル5)が使用する318mのピラミッド型テレビラジオ塔である。メインストリート31番の角にあり、特に夜はタワー彩るイルミネーションの光があるので、都市様々な場所から見ることが可能である。 アメリカン・センチュリー・インベストメンツ複合施設赤レンガツインタワーは、メインストリート45番に沿って南北建てられている。カントリークラブプラザのすぐ北側で、ケンパー現代美術館やネルソンアトキンス美術館へ向かう目印前者タワーのすぐ東、後者タワー東南東)となる バートルホール(コンベンションセンター)には南北吊り橋似た区画があり、ダウンタウンループの南西角にある州間高速670の上渡っている。4つの塔があり、各塔の上部に金属製彫刻がある。 州間高速70号、リンウッド大通り、ヴァンブラント大通り交差点近くにある退役軍人医療センターには巨大なVA」のエンブレムがある。 16番ストリートブロードウェイ(ダウンタウンループのすぐ南)にある舞台芸術カウフマンセンターは、ガラス鋼鉄でできた半球ドーム階段になっていて、世界的に有名なシドニーのオペラハウス彷彿させるデザインである。

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「観光(ランドマーク)」を含む「カンザスシティ都市圏」の記事については、「カンザスシティ都市圏」の概要を参照ください。

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観光

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 01:05 UTC 版)

名詞

かんこう

  1. よその土地訪れて、風景史跡などを見物すること。

発音(?)

か↗んこー

動詞

活用

サ行変格活用
観光-する

「 観光」の例文・使い方・用例・文例

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