複線とは? わかりやすく解説

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ふく‐せん【複線】

読み方:ふくせん

二つ上平行している線。

鉄道で、上り・下り線路並行して敷設されている軌道。⇔単線


単線・複線・複々線

ある駅から次の駅に向かう列車と逆の方向に走る列車が同じ線路共用して走る線路を単線(single track)といいます一方上下列車それぞれ別の線路で走るのを複線(double track)といいます日本では原則的に左側通行です。

単線は、反対方向から来る列車と駅か信号場行き違うので、そのための施設設ける必要がありますこうした状況から運転本数や運転速度制約を受けるので、輸送需要多くなる輸送力足りなくなります

複線化すると、単線に比べて列車本数が3倍近くにまで増やせるうえスピードアップできるので、輸送力も約3倍に上がります踏切事故などでダイヤ乱れた場合にも、後続列車への影響が単線より少なく復旧早いという利点あります

複々線fourtrack line)は、複線が2つ並んだ形といえ、特急急行各駅停車が同じ方向並んで走るという効率的な運転が可能です。

大都市圏では、輸送需要増加したため、複々線化工事進めている区間増えてます。新し用地買収困難なため高架化地下化を伴う工事目立ちます

新し考えとして1.5複線の構想示されています。複線と複々線中間で、複線に1本の線路加えた形ともいえますが、これは大都市圏通勤・通学輸送のようにラッシュ時一方向偏る場合、それに複線で対応しようという考えです。

関連ページ:輸送力増強と安全輸送の強化


複線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 16:05 UTC 版)

複線(ふくせん、: double track)とは、鉄道軌道上り列車用と下り列車用にそれぞれ専用の軌道を敷設した線路施設[1]


  1. ^ a b c d e f 井上孝司『配線略図で広がる鉄の世界』p.36、2009年 ISBN 978-4-7980-2200-0
  2. ^ 久保田博『鉄道工学ハンドブック』(第4刷)グランプリ出版、1997年2月13日、34頁。ISBN 4-87687-163-9 
  3. ^ 江崎昭『輸送の安全からみた鉄道史』(初版)グランプリ出版、1998年9月10日、69,153頁。ISBN 4-87687-195-7 
  4. ^ a b c d e f 井上孝司『配線略図で広がる鉄の世界』p.40、2009年 ISBN 978-4-7980-2200-0
  5. ^ a b c d e 祖田圭介「東北本線 路線改良史」『鉄道ピクトリアル』第833巻、電気車研究会、2010年5月、pp.48 - 56。 


「複線」の続きの解説一覧

複線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 13:39 UTC 版)

リバプール・アンド・マンチェスター鉄道」の記事における「複線」の解説

路線標準軌複線で建設された。予想され輸送量単線では実現できないこと加え電信実用化される以前であったので、単線線路複数列車運行させるのは現実的でない考えられたためである。 また複線間隔軌間同じにすることとした。これは、合計4本のレールうち中央の2本を使って列車走らせることで、車両限界超えた大型貨物輸送できるようにしようと考えたためである。しかし線路間隔狭さ車体幅も制約を受ける結果となり、後に間隔広げられた。なお狭い車体幅のため、客車狭苦しさ結果後述最初鉄道事故原因ともなり、また対向する線路列車走らせながらの保線作業も非常に危険なものであった

※この「複線」の解説は、「リバプール・アンド・マンチェスター鉄道」の解説の一部です。
「複線」を含む「リバプール・アンド・マンチェスター鉄道」の記事については、「リバプール・アンド・マンチェスター鉄道」の概要を参照ください。


複線(二線式)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 00:25 UTC 版)

索道」の記事における「複線(二線式)」の解説

搬器支える支索と搬器牽引する曳索とに索条分かれているものである通常の鉄道における複線とは意味が異なり複数索条があることをさすものではない。

※この「複線(二線式)」の解説は、「索道」の解説の一部です。
「複線(二線式)」を含む「索道」の記事については、「索道」の概要を参照ください。

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複線

出典:『Wiktionary』 (2021/07/26 11:36 UTC 版)

名詞

ふくせん

  1. 複数平行している対義語単線
  2. 比喩] (語釈1に譬えて併存する複数道筋対義語単線
  3. 鉄道広義)] 複線軌道上り下り線路並行して敷設されている軌道)が敷設されていること。また、その軌道対義語は、鉄道における単線(wp)単線軌道)。
  4. 鉄道狭義)] 語釈3のうち、上りと下りの2本で構成される複線軌道のみを指す。複々線(wp)三複線・四複線などのの複線軌道区別される。対義語は、鉄道における単線単線軌道)。

発音(?)

翻訳

語義1
語義3
語義4

関連語

類義語
  • 二線/2線
中国語では、平行もしくは並行して2以上ある線は「复线 (zh)和訳:複線)」で、2本しかない複線は「双綫 (zh)和訳:双線)」であるが、日本語場合は、線が2本以上あっても2本しかなくても「複線」である。線が2本である旨を明示する必要がある場合は、「二線(2線とも)」と表現されることが多い(用例:二線式信号変換器公衆電話の二線式区間。二線メッシュ工法)。ただし、鉄道分野では、慣例上「複線」が「二線(双線)」を意味し本数が2を超えて増える場合には「複線」と異なる呼称用いる。なお、中国語と同じ「双線」という語も日本語として成り立つが、使用例ほとんど見られない
対義語
語義1
その他

合成語を含む、その他の関連語。

語義1
語義2
語義3・4

「 複線」の例文・使い方・用例・文例

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