せいはん 【製版、plate making】
製版
製版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 02:36 UTC 版)
アラビアガムの層を通して灯油やテレピン油(描画にマジックやボールペンを使った場合はシンナー)を使って描画材を落とす。(描画した部分の版がむき出しになる。)このとき、アラビアガムを溶かしてしまうと汚れの原因になるので、水分は厳禁。 描画材がおちたらエゲンラッカー(Hanns Eggen GmbHのラッカー)、チンクタール(新日本造形(株)の商品、アスファルト、脂肪、蜜蝋、テレピン油などの混合液。;Liquid Asphalt)を描画した部分に薄くのばす。描画した部分にはエゲンラッカーとチンクタールの層ができ、描画していない部分はアラビアガムで保護される。 水をかけてアラビアガムを落とす。アラビアガム上のエゲンラッカー、チンクタールも一緒に落ちる。 版面を乾かさないよう、スポンジなどで版面を常に湿らしながら製版インクを製版用皮ローラーで盛る。はじめはすばやくローラーを転がすことで、落ちきらなかったチンクタールなどの汚れを取り除き、次にゆっくり転がして製版インクを盛る。 版を乾かしタルク、ラズン、アラビアガムをぬり、2分ほど放置した後もう一度アラビアガムをぬり直してガーゼなどで拭き取り、1時間ほど放置する(拭き筋注意)。この場合の放置時間についても、描画のときと同じく長いほど安定した版ができる。
※この「製版」の解説は、「リトグラフ」の解説の一部です。
「製版」を含む「リトグラフ」の記事については、「リトグラフ」の概要を参照ください。
製版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 09:36 UTC 版)
版と版の保持材を兼ねたマスターは、熱で溶解するフィルムとスクリーンを圧着一体化したもので、透明フィルムでカバーされた厚紙のフレームに固定されていた。理想科学工業が供給する専用品のみが使用できた。 「プリンター」と称する本体は印刷器と製版器を兼ね、跳ね上げ式の枠側にマスターとフラッシュランプを装着した「ランプハウス」を、印刷台側に墨などのカーボンを含む筆記具で紙に筆記した版下用紙を置いた上で枠を下ろし、さらに押下しマスターを版下用紙に圧着させることで、枠内の金属片が接触して電流がランプハウスに流れてフラッシュランプが発光。版下の黒い筆記部分がこの熱を吸収してマスターのフィルムを溶解させ、インクが通過する微細な穴を構成する。 フラッシュランプは松下電器産業製と東芝(のち東芝ライテック)製で、末期は松下電器製のみとなった。電源は単3形乾電池2個を使用し、プリンター内部に電池ボックスを備えていた。
※この「製版」の解説は、「プリントゴッコ」の解説の一部です。
「製版」を含む「プリントゴッコ」の記事については、「プリントゴッコ」の概要を参照ください。
製版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 13:46 UTC 版)
製版は、パラフィン、樹脂、ワセリン等の混合物を塗り乾かした薄葉紙、あるいは可塑性ニトロセルロースのワックスを浸潤させた不織紙などで作られた「ロウ紙(ロウ原紙)」と呼ばれる原紙(stencil)を、専用の金属製あるいはプラスチック製のヤスリ盤(鑢盤、textured backing plate)の上に載せ、先の尖った棒やヘラ状の金属を木の軸に固定した鉄筆(stylus)で強く押し付けて行われる。鉄筆でヤスリに押しつけられた原紙のワックスは、ヤスリ目の形に削られてインクが透過する微細な穴を構成する。 ヤスリ盤上の原紙に鉄筆を走らせる際の擬音から、日本では謄写版を「ガリ版」と俗称した。製版作業は「原紙を切る」(cutting a stencil)あるいは「ガリを切る」などと呼ばれた。 タイプライターで直接原紙に打刻することで、活字による鮮明な版を作る手法(タイプ印刷)も一般的に行われた。放電式製版機(謄写ファックス)においては、ヤスリ目の代わりに放電により同様の微細な穴を形成させる。資器材の流通が滞るようになった謄写版の最末期には、謄写ファックスより画質が落ちるものの、コンピューター用のドットインパクトプリンターを使用し、タイプライター用原紙に打刻製版する代用手法も一部で行われた。
※この「製版」の解説は、「謄写版」の解説の一部です。
「製版」を含む「謄写版」の記事については、「謄写版」の概要を参照ください。
製版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 03:03 UTC 版)
同人誌印刷所に入稿された原稿は、面付(4面付か8面付。大台印刷の場合は16面付や32面付)され、製版される。これまで広く使われていたダイレクト製版に変わり、ほとんどの印刷所で紙原稿をスキャナーで読み取り、CTP製版で印刷版を出力する印刷所が主流である。ダイレクト製版では、印刷版は紙をベースにしたもので、版の色からシルバー版と呼ばれているものを使用する。主に大部数印刷の場合は、CTPでアルミプレート(PS版)を製版する事が多い。 カラー原稿の場合、原稿をスキャナーで読み取ってCTPで出力し、印刷版にレーザーで焼き付ける行程である。印刷には正確な位置合わせが必要なため、印刷版はアルミニウムを支持体にしたPS版が使用される。 デジタル原稿の場合、白黒原稿でもカラー原稿でも、原稿データから直接印刷版を出力できるCTPシステムで製版される。 かつて同人誌印刷で広く使われていたダイレクト製版は、デジタル化の浸透によりほとんど廃れていっている。また、原稿のデジタル化も進んだため、コスト削減のために紙原稿の製版設備を備えない印刷所も2017年現在では少なくなく、紙原稿を入稿する時は追加で製版料金を請求したり、紙原稿の入稿をそもそも受け付けない印刷所も現れている。
※この「製版」の解説は、「同人誌印刷所」の解説の一部です。
「製版」を含む「同人誌印刷所」の記事については、「同人誌印刷所」の概要を参照ください。
製版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 14:01 UTC 版)
西洋の同時代の多くの画家と同じく、彼のドローイングは専門の職人によって木口木版に彫られて出版された。以下に彫版師・製版師の一部を示す。なお、彼が自分自身で彫版を行なった作品もある。 Allouis Joseph Ansseau (1833-?) Charles Barbant (1824-1921) Amédée Daudenarde (1839-1907) Georges Dufrénoy (1870-1943) François-Pierre-Jean-Désiré Dumont (1831-?) Louis Paul Pierre Dumont (1822-1885) Hippolyte Dutheil (1842-1917) Michel-Charles Fichot (1817-1903) Henri Théophile Hildibrand (1824-1897) Armand-Joseph Lallemand (1816-1871) Henry Duff Linton (1815-1899) Fortuné Louis Méaulle (1844-1916) Frederick William Moller Ernest Monnin Narcisse Navellier François Pannemaker (1822-1900) Désiré Quesnel (1843-1915) E.Roevens Alfred Louis Sargent (1828-?) Émile Thomas (1841-1907)
※この「製版」の解説は、「ジュール・フェラ」の解説の一部です。
「製版」を含む「ジュール・フェラ」の記事については、「ジュール・フェラ」の概要を参照ください。
製版
「 製版」の例文・使い方・用例・文例
- 写真製版(法).
- 写真ネガ、エッチングなどを製版するまた校正刷りをする、あるいは活字に組む
- 写真製版から得られる印刷物
- 印刷された画像に陰影、質感、濃淡を加える写真製版の技術
- 印刷のために写真をプレートにする写真製版の方法を使用する技術
- 複製版が製造される前に、型からとられる証明
- 複製される画像をもたらすゼラチン面のあるガラスのプレートを使用する写真製版法の印画法
- 写真製版を使うオフセット印刷の方法
- カーボン着色で不変の写真を作り出すための写真製版法
- 感光性の面上に物体の写像を作り出す写真製版法
- 印刷製版機は印刷方法を変革した
- さまざまな木から誘導される暗い赤色の樹脂のような物質で、写真製版に用いられる
- 描き版という製版法
- 写真製版の版下にするため上質紙の上に刷り取ること
- 書籍類で,写真製版による凹版印刷で印刷をした写真ページ
- 印刷で写真技術を利用して製版すること
- 転写石版という,石版画の製版方法
- 転写石版という製版方法で作られた石版
- コロタイプ製版において,裏面から光を当てる焼き付け法
- 色彩印刷で,赤と藍と黄と黒の4色の製版
製版と同じ種類の言葉
- 製版のページへのリンク