短歌とは? わかりやすく解説

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たん‐か【短歌】


みじか‐うた【短歌】

読み方:みじかうた

「たんか(短歌)」に同じ。⇔長歌(ながうた)。


短歌

作者石田和利

収載図書はじまり神話
出版社近代文芸社
刊行年月1996.3


短歌

作者宮本百合子

収載図書宮本百合子全集33習作2
出版社新日本出版社
刊行年月2004.1


短歌

作者川村慶子

収載図書インカの花―川村慶子小説集
出版社知加書房
刊行年月2004.4
シリーズ名新・現代詩選書


短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 08:37 UTC 版)

短歌(たんか)とは、和歌の一形式で五・七・五・七・七の五句体の歌体のこと。ただし短歌は古より詠まれている歌体であるが、この項目では明治以降の短歌すなわち近代短歌と現代の短歌について取り上げる。つまりは五・七・五・七・七とは限らない。


注釈

  1. ^ 志田延義『幕末勤皇歌人集』(1940年)、森敬三『幕末勤皇名歌評釈』(1942年)等がある。
  2. ^ 正岡子規や与謝野晶子等いわゆる 「新派」 歌人・和歌の研究は数多く存在しているが、 「旧派」 歌人たちの営為については未解明の点が多い[2][3]

出典

  1. ^ 大日本歌道奨励会『わか竹』(1908年 - 1923年)。
  2. ^ 松澤俊二『大日本歌道奨励会による刊行歌書解題近代和歌研究への一視点として』。『人間文化研究』第9号。
  3. ^ 『和歌会員募集』、1929年07月10日官報。東京赤坂区に在した。
  4. ^ 田中康二幕末勤皇歌研究と時局」『神戸大学文学部紀要』第39巻、神戸大学文学部、2012年3月、1-41頁、doi:10.24546/81008293hdl:20.500.14094/81008293ISSN 02885808 “選定委員は佐佐木信綱斎藤茂吉北原白秋(途中で没)、太田水穂尾上柴舟窪田空穂折口信夫吉植庄亮川田順斎藤瀏土屋文明松村英一の12名である。”
  5. ^ 天瀬裕康 編著『SF・科学・ファンタジー句集 増補改訂版』渓水社、2016年。 
  6. ^ 小里樹 (2014年1月5日). “ネットで大ブームのBL短歌って何?”. ダ・ヴィンチニュース. 2016年9月6日閲覧。
  7. ^ 北夙川不可止 (2015年1月27日). “「五七五七七に萌えをぶっこむこと!」歌壇に新たな刺激を与えたBL短歌の深~い世界とは?”. おたぽる. 2016年9月6日閲覧。
  8. ^ 念力家族 (天てれドラマ)短歌一覧”. NHK. 2016年9月7日閲覧。
  9. ^ 1200万人突破!サマースペシャルキャンペーン第1弾開催のお知らせ” (2016年7月21日). 2016年9月6日閲覧。
  10. ^ いじめ 非正規 恋… 歌に託した人生 ~ある歌集・異例のヒット~”. NHK. 2018年10月23日閲覧。
  11. ^ 水川あさみベストセラー短歌集に着想得た映画「滑走路」で主演 浅香航大、寄川歌太も”. 毎日新聞. 2020年3月25日閲覧。
  12. ^ 短歌ブームのZ世代に癒やされる”. 産経新聞. 2022年6月15日閲覧。
  13. ^ a b 三十一文字鳥”. 歌人 萩原慎一郎 公式サイト. 2023年9月16日閲覧。
  14. ^ a b 『短歌2023年8月号』角川文化振興財団、7月25日 2023、98-99頁。 


「短歌」の続きの解説一覧

短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:14 UTC 版)

ヨシ」の記事における「短歌」の解説

海原のゆたけき見つつが散る難波に年は経ぬべく思ほゆ。:『万葉集』大伴家持 万葉集では、、葦、安之阿之という書き方50首におよび詠まれている。和歌において様々な異名用いられるのも特徴で、ハマオギヒムログサタマエグサナニワグサといった別名が使われるほか、方言ではスゴロ(青森)、アセ和歌山)、コキ鳴海)、トボシ垂水)、ヒーヒーダケ(串木野)という言葉一部未だ残っている。

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短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 00:15 UTC 版)

文芸選評」の記事における「短歌」の解説

短歌は毎月第3週放送テーマは自由。

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短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 01:40 UTC 版)

昭和天皇」の記事における「短歌」の解説

昭和天皇生涯に約1万首の短歌を詠んだといわれている。うち公表されているものは869首。これは文学的見地からの厳選というよりは立場によるところが大きい。 近代短歌成立以前御歌所派影響は残るものの、戦後木俣修岡野弘彦現代歌人影響受けた公表され作品の約4割は字余りで、ほとんど唯一といってよい字足らずは、自然児生物学者南方熊楠触発されたもののみである。 昭和天皇歌集 みやまきりしま天皇歌集毎日新聞社編、1951年11月毎日新聞社) おほうなばら昭和天皇御製集(宮内庁侍従職編、1990年10月読売新聞社昭和天皇御製集(宮内庁編、1991年7月講談社昭和天皇香淳皇后歌集 あけぼの集:天皇皇后陛下御歌集木俣修編、1974年4月読売新聞社

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短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 10:09 UTC 版)

シダ類」の記事における「短歌」の解説

万葉集中に読まれシダ類次の2首のみである。 ノキシノブ Lepisorus thunbergianusしだくさ子太草)と呼ばれた。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}わが屋戸の 軒のしだ草 生ひたれど 戀忘草 見れ生ひなく —柿本人麿歌集万葉集 11 (2475) もう一首志貴皇子によりワラビ和良妣Pteridium aquilinum読まれた。 石走る 垂水の上の さ萌え出づ春に なりにけるかも —志貴皇子万葉集 8 (1418) また、シノブ Davallia mariesii次のような俳句がある。 大岩生えて一本忍かな —村上鬼城

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短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:34 UTC 版)

「詩」の記事における「短歌」の解説

詳細は「短歌」を参照 短歌は、「5-7-5 7-7」のパターン構成され5つ部分から成る31の「音字」(モーラ同一音韻単位)で作られる日本押韻しない詩(和歌)の形式である。前半の「5-7-5」のフレーズ上の句)と後半の「7-7」のフレーズ下の句)の間(もしくは他の位置)で調子題材転換があるのが普通である(句切れ)。短歌は奈良時代には柿本人麻呂などの歌人によって詠まれており、この時期日本中国から借用した形式による詩が大半であった時代から抜け出し始めた。短歌は当初日本定型詩倭歌)のうち短いものであり、公の主題よりも個人的な主題探求するのに大い用いられ、従ってより形式張らない詩語有した13世紀までには短歌は日本最有力詩型となり、今日でも広く詠まれている。日本語以外の言語で短歌を書く詩人31音規則無視する場合が多い。 連歌呼ばれる多人数による短歌の連作行われた。また短歌形式風刺・皮肉・滑稽盛り込んだものを狂歌と呼ぶ。

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短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 17:49 UTC 版)

吉野山」の記事における「短歌」の解説

吉野の山の白雪踏み分け入りにし人のおとづれもせぬ。:- 『古今和歌集』冬、壬生忠岑 吉野山 峰の白雪 ふみわけ入りにし人の 跡ぞ恋しき - 敵である頼朝前にして、義経との別離静御前歌ったもの。「吉野山の峰の白雪踏み分けて姿を隠していったあの人義経)のあとが恋しい」。(現代語訳河出書房義経記高木卓訳)上の壬生忠岑の歌を本歌とする。

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短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 03:59 UTC 版)

赤名峠」の記事における「短歌」の解説

アララギ派布野出身中村憲吉がこのあたりの風景詠んだ歌が刻まれ中村憲吉歌碑峠道建立されている。また同じくアララギ派友人斎藤茂吉平福百穂をこの峠まで見送ったことを詠んだ歌を残している。 国境に いざよふ国原時雨も こぬ深山より君を送りて 国のさかひの 山越え深き峡路に わかれけるかも — 中村憲吉柿本人麻呂研究知られ名著柿本人麿』を公表した斎藤茂吉一句詠んでいる。人麻呂研究一環としてあるいは友人の憲吉を偲んで度々この地を訪れており、少なくとも5回峠を通っている。 人麿の ことをおもひて 眠られ赤名越えつゝ 行きおもほゆ赤名越えて 布野のはざまに みの ながき心を とどめむとする — 斎藤茂吉、 憲吉を偲んで中国路旅した山下陸奥は『純林』の中で歌を残している。 山向う出雲とおもふ 北空の 黒雲の秀の 細きかがよひ — 山下陸奥

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短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 23:29 UTC 版)

書肆侃侃房」の記事における「短歌」の解説

現代歌人シリーズ千葉聡『海、悲歌夏の雫など』 松村由利子『耳ふたひら』 笹公人念力ろまん』 佐藤弓生モーヴ色のあめふる』 フラワーしげる『ビットデシベル岡井隆暮れてゆくバッハ駒田晶子『光のひび』 江戸雪『昼の夢の終わり吉田隼人忘却のための試論第60回現代歌人協会賞受賞 瀬戸夏子『かわいい海とかわいくない海 end.』 渡辺松男る』 木下龍也『きみを嫌いな奴はクズだよ』 光森裕樹山椒魚飛んだ日』 倉阪鬼一郎世界の終わり始まり谷川電話恋人不死身説』 紀野恵白猫倶楽部野口あや子眠れる海』 林和清去年マリエンバートで伊波真人ナイトフライト雪舟えまはーはー姫が彼女の王子たち出逢うまで』 加藤治郎Confusion大森静佳カミーユ第12回日本一行詩大賞受賞 今橋愛『としごのおやこ』 服部真里子遠くの敵や硝子を』 吉岡太朗世界樹素描吉川宏志石蓮花』 第70回芸術選奨文部科学大臣賞第31回斎藤茂吉短歌文学賞受賞 岡野大嗣『たやすみなさい』 誓英『禽眼圖』 荻原裕幸『リリカル・アンドロイド』 第11回中日短歌大賞受賞 大口玲子『自由』 第48回日本歌人クラブ賞受賞 黒瀬珂瀾『ひかりの針がうたふ』 晋太郎バックヤード山崎聡子『青い舌』 新鋭短歌シリーズ第一期監修東直子加藤治郎木下龍也つむじ風、ここにあります鯨井菜子タンジブル堀合昇平提案前夜笹井宏之八月フルート奏者天道なおNR斉藤真伸『クラウン伍長陣崎草子『春戦争田中ましろ『かたすみさがし』 岸原さや『声、あるいは音のような』 五島諭『緑の祠』 望月裕二郎『あそこ』 嶋田さくらこ『やさしいぴあの』 第二期監修東直子加藤治郎大塚寅彦藤本玲未『オーロラお針子田丸まひる『硝子ボレット中畑智江『同じ白さ降りくる』 岡野大嗣サイレンと犀』 浅羽佐和子『いつも空をみて』 伊舎堂 仁『トントングラム』 竹内亮タルト・タタン炭酸水大西久美子『イーハトーブ数式法橋ひらく『それはとても速くて永い土岐友浩Bootleg第41回現代歌人集会賞受賞 中家菜津子『うずく、まる』 堀田季何惑亂平成28年度日本歌人クラブ東京ブロック優良歌集受賞 第三期監修東直子加藤治郎江戸雪石川美南光森裕樹井上法子永遠でないほうの火』 武一俊『羽虫群』 第42回現代歌人集会賞受賞 鈴木晴香『夜にあやまってくれ』 中山俊一『水銀飛行杉谷麻衣『青を泳ぐ。』 蒼井瀬戸際レモン原田彩加『黄色ボート』 しんくわ『しんくわ』 佐藤涼子Midnight Sun鈴木美紀子『風のアンダースタディ尼崎武『新し猫背の星』 國晴野『いちまい羊歯第四期監修東直子加藤治郎山田航林和清初谷むい『花は泡、そこにいたって会いたいよユキノ『冒険者たち』 千原こはぎ『ちるとしふと』 九螺ささら『ゆめのほとり西村曜『コンビニ生まれかわってしまっても』 惟任將彥『灰色図書館五十子尚夏『The Moon Also Rises二三川練『惑星ジンタ小野田光『地下鉄をぬけて』 寺井奈緒美『アーのようなカー戸田響子煮汁小坂井大輔『平和園に帰ろうよ』 第五期監修東直子山田航内山晶太笹川諒『水の聖歌隊久石ソナサウンドスケープ飛び乗って手塚美楽『ロマンチック・ラブ・イデオロギー』 ユニヴェール白井健康『オワーズから始まった。』 本多忠義転生の繭』 田丸まひる『ピース降る』 西田政史スウィート・ホーム加藤孝男曼荼羅華高田ほのかライナスの毛布金川宏『揺れ水のカノン日置俊次地獄谷西田リーバウ望東子『音INTERVALLE程』 宮川聖子水のために咲く花』 日置俊次ラヴェンダー翳り朽木祐『戦争笹原玉子『偶然、この官能的な岡田衣代『パールグレイ瞑想須田覚『西ベンガルの月』 佐藤理江『最初ギリッとふたを開け現代短歌クラシックス飯田有子林檎貫通式』 石川美南『砂の降る教室正岡豊『四月の魚佐藤弓生世界が海におおわれるまで』 盛田志保子木曜日千葉聡微熱体』 今橋愛O脚の膝』 その他笹井宏之ひとさらい』『てんとろり』 柴田葵母の愛、僕のラブ鈴木ちはね『予言』 榊原紘悪友川野芽生Lilith第65回現代歌人協会賞受賞 橋爪志保地上絵東直子佐藤弓生千葉聡編著『短歌タイムカプセル川野里子七十年の孤独 戦後短歌からの問い』『新装版 幻想重量──葛原妙子戦後短歌』 加藤治郎うたびと日々錦見映理子めくるめく短歌たち』 尾崎まゆみレダの靴を履いて 塚本邦雄の歌と歩く』

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短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/12 13:19 UTC 版)

松吉正資」の記事における「短歌」の解説

松吉正資没するまで多くの短歌を書いていた。 ゆく身には ひとしほしむる ふるさとの 人のなさけの あたたかきかな うつそみは よし碎くとも はらからの なさけ忘れ常世ゆくまで この項目は、人物関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者求めています(プロジェクト:人物伝Portal:人物伝)。 この項目は、軍事関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者求めています(プロジェクト:軍事プロジェクト:軍事史Portal:軍事)。

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短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 01:00 UTC 版)

在原業平」の記事における「短歌」の解説

勅撰和歌集80首以上入撰した、六歌仙三十六歌仙一人ではあるが、自撰私家集存在しない。現在伝わる『業平集』と呼ばれるものは、『後撰和歌集成立以降業平とされる短歌を集めたものとされている。業平の歌が採首された歌集業平生きた時代最も近いのは『古今和歌集』である。また『伊勢物語』は業平の歌を多く使った歌物語であり、業平像にも大きく影響してきた。以下の歌の中にも伊勢物語中でも重要な段で登場するものも多い。しかしさほど成立時期に隔たりはないと思われる古今和歌集』と『伊勢物語』の双方に採首された歌のなかには背景説明する詞書内容それぞれ違っているものや、歌自体微妙に変わっているものがある。『伊勢物語』より成立早く勅撰和歌集である『古今和歌集』が正しいのか、あるいは時代が下るにつれて伊勢物語』の内容書写段階書き換えられてしまったのか、現時点では不明である。ちなみに勅撰の『古今和歌集』においてさえ、業平和歌は他の歌人比べて詞書異様に長いものが多く、その扱いは不自然で作為的である。

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短歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 20:14 UTC 版)

伊達保子」の記事における「短歌」の解説

保子開拓初期における、数少ない女流歌人1人でもあった。開拓余暇ほとんどない中でも、短歌を詠み自身養いとしていた。その存在は、同時代開拓地女流歌人にも影響及ぼしている。 しかしほとんどの歌は散ってしまったらしく、後年残されている歌は10数首程度である。もっとも開拓初期女流歌人の歌が少ないのは、当時伊達など各部落でわずかに歌会などが開かれた過ぎず歌人男性ばかりで女性数えるほどかいなかったため、また過酷な開拓生活では制作意欲も削がれたためと見る向きもある。 すめらぎ御国(みくに)のためと 思ひなば 蝦夷千島も なにいとふべき保子北海道移住知り仙台伊達家人々が大反対したが、兄の慶邦は保子固い決意知って、「かかる世に 生まれあはずば はるばる蝦夷千島に君や やるべき」と、動乱世のために妹を北海道へ送り出すことに心を痛める意味で歌を捧げ、それに対して保子決意の意味で、こう返歌した。大意は「蝦夷地千島おもむくのも、すべてお国のためです。そう思えばなんの憂いもなく、いやなこともありません」。保子開拓に関する使命感盛んな気迫が伺われ、亘理伊達家全体決意団結も詠い込まれている。 今年より 蝦夷千島にへだつとも 三とせの後に逢ぞ たのしき保子北海道へ降り立った際に、慶邦へ送った歌。「三とせの後に逢ぞ たのしき」は、「3年後再会が楽しみ」との意味だが、実際保子帰郷20年上後であった霜露深く染めけむ伊達村の ははその紅葉(もみじ)いろぞはえたる開拓開始から間もない頃に、北海道で過ごす冬を前にして、紅葉が露や濡れて美しく輝く様子見て、しばしの安らぎ感じて詠んだ唄。大意は「伊達村には露霜もおりておりますが、木々赤く色づいて、とても美しく映えています」。保子喜びと、平安な心境が伺われる。 にいばりに 力を尽くせしももちは 珠有る里となりにけるかも1889年明治22年)の開拓20年祭で、開拓土地富んだことの感謝として詠んだ歌。「にいばり」は開拓、「ももち」は数の多さ「珠」美しさ意味する。「長年開拓の末に有珠の地がすばらしい里になった」との感慨を詠っており、人々苦労見ている保子優しさも歌に現れている。

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短歌

出典:『Wiktionary』 (2021/12/07 13:29 UTC 版)

この単語漢字

第三学年

第二学年
音読み

語源

五・七3回以上繰り返す長歌比較して短い歌であるため。

発音

名詞

(たんか)

  1. (文学) 五・七・七の五句体をとる和歌一種

関連語

諸言語への影響

  • 英語: tanka
  • ロシア語: та́нка (nka)

「 短歌」の例文・使い方・用例・文例

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